I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で


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2014/12/16 / 00:30

かなり昔からの疑問。
日本で DESCENDENTS / ALL ってどんな音楽のファン層にウケているのだろう。

80年代後半~90年代前半、自分も含め、東京や神奈川のU.S.ハードコア/パンク好きは蒲田のROBBYへDESCENDENTS/ALL のグッズを買いに行ったものだが、その当時とはどうもファン層が違うらしいが、生憎と来日公演を見に行ったことが無いのでわからない。基本的にフェス形式のライヴは見ないし、特にチョーヤべー(嘲笑)「パンクロックDJ」とやらが絡む企画には絶対行かないことにしているからだ・・・なんて個人の事情は置いといて・・・・自分はDESCENDENTS も ALL も等しく大好きである。

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13日から渋谷HUMAXシネマでレイトショー公開されている映画「FILMAGE: The Story Of DESCENDENTS / ALL」の初日を見に行ってきた。



構成は、バンドの結成から現在の姿までを旧メンバー、現メンバー、関係者等々の発言と映像で追っていくというこの手のドキュメンタリーにおける王道手法。バンド結成の切っ掛けが、キース・モリス(CIRCLE JERKS/OFF!)のオヤジがやってる釣具店に客として来ていたビル・スティーヴンソンという件からして笑える。西海岸のパンクと聞いてすぐに頭に浮かぶサーフィンともスケートとも無関係。「本当に釣り、コーヒー、女の子なんだ!」と改めて思った。

また初期の屋台骨を支えた名ベーシスト、トニー・ロンバードを始めとする元メンバーの発言も大変興味深い。始めは「変な奴」でしかなかった(?)ビルが次第にツアーに次ぐツアーで年間の大半がツアーというワーカホリックになっていき、メンバーが疲れて離脱していく様子・・・特にデイヴ・スモーリーが苦笑いしながら語る当時のエピソードは此方も一緒に苦笑したくなる。

また、DESCENDENTS の「顔」だったマイロ、そしてALL の歴代Vo.の発言もいちいち興味深い。デイヴ以外は無名にもかかわらず、スコット・レイノルズ、チャド・プライスという素晴らしい歌い手を見つけてくるのも才能・・・いや、運命なのだろう。絶対的な存在感を誇ったマイロ・オーカーマンの「後釜」を務める運命となったALLの3人の複雑な気持ち・・・特に歌はとても上手いのに「お前はマイロじゃない!」と客に言われたスコット・レイノルズの心中いかばかりか・・・と可哀想になってしまう。因みに、「ALLで歌うデイヴ・スモーリー」の動画はこの映画で初めて見た。

ALLについてはビル自身「ALLは『DESCENDENTSではない』という罪を背負ったバンドだ」と言い、BAD RELIGION のブレットも「ALLは商業的な成功を収めることはできなかった。DESCENDENTSみたいにはなれなかった。」と発言し、デイヴ・グロールだっけな・・・忘れちゃったけど・・に「世界でDESCENDENTSよりALLが好きだという人間は絶対に、一人もいない!」とまで言われてしまうのは悲劇としか言いようがない。前にも書いた通り、自分はDESCENDENTSもALLも分け隔てなく聞いていたし、どちらも大好きだ。甲乙なんかつけられない。これはやはりアメリカと、日本の・・・というか自分の捉え方の違いなのだろうが。

そして後半、マイロの復帰によるDESCENDENTS再始動、そしてビルが脳にできた腫瘍で死線を彷徨ったこと等々、現在に至る両バンドの姿を伝えている。紆余曲折を抜け、「今の状態が最高だ」というビルやメンバーの発言に此方も救われるような気持ちになる。両バンドのファンであれば益々バンドとメンバーに愛着がわくだろうし、そうでない人であっても「一つの事を35年間やり続ける」意味について考えさせられる筈である。



上映時間は90分だが、あっという間に終わってしまう。作中では当然の如く、彼らの曲が流れ続け、オーラスは大好きな名曲"Thank You"で〆るのも嬉しい。最近は前売りを買ってまで映画を見に行く、ということは殆どなくなったが、この作品は本当に金を払って見る価値のある1本だと断言したい。

余談だが、DESCENDENTS "Everything Sucks" は当初 ALL のアルバムとしてリリースされる予定で、 チャド・プライスのVo.で録音したDemo (クリック!)があるのだが、マイロが復帰を表明したためそのマテリアルをマイロのVo.で録り直し、DESCENDENTS 名義でリリースした、というエピソードがある。 興味ある人は聞いてみてね。



パンフレット等々、物販も充実。

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