I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で


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2014/11/26 / 01:56

「芸術の秋」・・・である。

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現在、銀座「ヴァニラ画廊」で開催中の、

赤江かふお展「赤江かふおの世界」〜主観と客観の交差〜

初日にお邪魔してきた。 【詳細は此方】クリック!

かふおさんの作品を初めて見たのは2010年南青山のギャラリーで開催されたグループ展「まんがモード」だったが、そのドロッとしつつも爽快に突き抜けた世界観に魅了され、その後、東京、京都、大阪と折に触れて作品を見てきた。

核にあるのは「漫画」なのだろうが、其処から延びる枝葉の広がりが年々、広範囲に伸びて行っていることに気付く。これまでの個展のテーマであった「主観」と「客観」の対比を中心に置きつつ、其処にボディ・ペイントという形で自分自身を登場させたパフォーマンスを行うようになり、より表現が豊かになった・・・というか、赤塚不二夫の葬儀におけるタモリの弔辞(勧進帳)最後のセリフ「私も貴方の作品の一つです」ではないが、自分自身が「作品」となって最後のピースがハマることによってすべての機能が起動する、古代の異星人が残した「Something Beyond」なものを感じさせる凄味が出てきた。

これまで所謂「ライヴ・ペイント」という形で自分がキャンバス、或いは他人の身体に絵を描くパフォーマンス、というのは存在した。しかし作家が「自分で自分の身体に絵を描く」という表現方法はこれまで見たこともなければ聞いたこともない。比較するべき他者が存在しない。比較対象が存在しない・・・カリスマの誕生・・・と言ったら言い過ぎだろうか。

今回の個展はタイトルの通り「世界」であると同時に、これまでの集大成である。

大判の漫画作品、美人画、写真パネル、短冊、ポストカード、そして圧巻なの高さ約3mある画廊の壁一面に貼り付けられた素描(ドローイング)の上に映写されるボディ・ペインティングのスライドショーである。あえて額装していない作品が多いことも含め、小さな枠組みに収まらない作風と存在感の作品たちが広い画廊の空間で息をしていることがわかる。

そしてその作品の中に潜む、知性に裏打ちされたセンス、そしてシニカルな笑いの感覚も含めて感じ取っていただければ幸いである。金曜日の夜には同会場でパフォーマンスも予定されている。帝都に降臨するのは、千年の都・京都から連れてこられた怨霊か、はたまた穴の岩戸を開けて出てきた天照大神か・・・古代において「カミ」という言葉が幸福をもたらすと同時に災厄をも齎す2面性を持っていたことを実感できる夜になるかもしれない。

というわけで本展示、もし時間に余裕があるなら、会期は今秋土曜までなので是非、一度ご覧いただきたいと思う。

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