I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で


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2014/09/24 / 01:04

現在、銀座「ヴァニラ画廊」にて開催中の沙村弘明×森馨展覧会「ティルガング」の初日にお邪魔してきた。

DSC_2735.jpg

このお二方による展示は以前にも「蹂躙史エピトマイザ」のタイトルで行われていた。その時のコンセプトは「ある幻想の娼館」で架空の街にある、片目や片腕等が欠損した異形の美少女が集められた娼館での折檻の場面を描いたものだったが、今回の「ティルガング」は「ある栄華を誇った王朝が革命によって崩壊し、その王家の血を引く者たちが拷問、虐殺される」という世界を描いている・・・らしい。

今回は会場内のレイアウトも含め前回とはガラッと変わった西欧風のつくりとなっておりグレゴリオ聖歌のようなBGMが流れる場内は雰囲気もいい感じに決まっており「HOOTERS」で昼飯を食った直後に会場入りした俺はあまりの落差に驚いてしまった。作品もこれまで以上にキレがあり、王朝の貴族として何不自由ない暮らしをしていた2人の少女・・・しかしこの王朝もパンフの絵を見ればわかる通り、串刺し等の残虐な刑罰を人々に与えていたわけで、それが今度は自分達の身に降りかかってきた恐怖が表情によく表れている。特に「母の解縛」という作品を見るに至って、会場内の温度はかなり涼しいにもかかわらず、ジワッと脂汗が頭皮から顔に伝って来るのがよくわかった。

自分が沙村作品の大ファンだということもあるのだろうが、この画力でこんな凄惨な絵を描かれたら本当にもう平伏すしかない。背景の書き込みも含め、完全に「一枚の絵画/美術作品」である。初日なのに既に原画に売約済みの印が貼られているのも人気の高さを示している。

因みに会場内に下げられていた旧王朝時代の紋章が何かに似ているな・・・と思ったらコレだった。

Judas logo

そんなわけで、まだまだ始まったばかりの本展示。是非是非、御自分の目で見て証人となっていただきたい所存。会期中、余裕があれば自分ももう一度、見に行きたい。

因みにタイトルの「ティルガング(tilgung)」とはドイツ語で「償却、完済、弁済」を意味するらしい。

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