I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で


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2014/07/29 / 22:35

昔から職場で、ネット上で繰り返し言っている言葉。

「人間は社会性の動物である」

これは裏を返せば「社会性の無い者は人ではない」という意味でもある。
では「社会性」とは何か?安易にWikipediaから抜粋すれば

「人間関係を形成し、円滑に維持するための社会生活を送る上で欠かせない特質」とある。

では此処で質問。

「究極の貧困」とはどんな状態に置かれることなのだろうか?

それは、ただ単に食物、金銭、物品について困窮する、という話ではない。これらの要素に加え、「社会性が欠如していることを肯定せざるを得ない状況下に追いやられた状態」ではないか、と思い至る。

renta child
石井光太「レンタル・チャイルド~神に弄ばれる貧しき子供たち」

読了。

インドの社会最底辺にいる子供達(乞食)を描いたノンフィクションである。ハッキリ言って、マフィアなどの「悪い人達」が憐れみを誘うため、誘拐してきた(あるいは捨てられた)赤子の手足を切断し、或いは目を潰して片輪にしたのち、乞食として使役する、という話には何の新鮮味もない。同じエピソードは、アルベルト・アンジェラ「古代ローマ人の24時間」にも登場する。つまり、人類に文明の曙光が差したその日から現代まで、世界各地にそのような子供たちは存在し続けていた、という事実に他ならない。

マフィアによって集められ、物乞いとして使役された子供たちがやがて少年~青年となり自分たちがやられた事と全く同じことを子供たちに行っていく連鎖の過程についても新鮮味はない。冷めた感想を言えば「あ~、やはり洋の東西は違えども、何処でも同じなんだな」ということだ。

では「お前はどの箇所に心を動かされたのだ?」と問われそうだが、自分が一番面白かったのは、浮浪少年たちが老山羊の足を紐で木の枝に縛りつけて後ろから犯す場面である。そこから目を背けようとする作者に浮浪少年のリーダーが言う。「俺たちは街の女からは相手にされない。だから体力のある奴は女乞食を強姦するか、片輪で強姦できない奴はヤギを犯すしかないんだ!」と。シンナーで目がぶっ飛んだ子供が陰茎をしごきつつヤギに近寄り、その肛門に自分のモノを突き立てるというのはちょっとやそっとでお目に掛かれる光景ではない。

もう此処には生で獣姦して病気がどーの、倫理がこーの!という境界など存在しない。残されているのは「暖かい粘膜の中で射精したい」という動物的本能のみである。事自分の身に振り返って、現在の生活環境でヤギと生で肛門性交をヤリたいか、と問われれば即座に「ノー!」と否定する。日本人の99.99999%がそういうだろう。

以前、職場の宴会で同僚女子に尋ねられたこと。「もし無人島にブサイクな上司某子とたった二人で流されたら抱けますか?」俺は即答した。「あんなのとヤルくらいなら、堀北真希の写真集でオナニーしている方が遥かにいい」と。何が言いたいかというと、ある一定以上のレベルに発達した文明や社会においては性欲解消の選択肢が多岐にわたる・・・つまり「SEXの快楽とオナニーの快楽は別物!」と言い切れる人間が先進国には多いのではないか、ということだ。その端的な事例がSMであって、例えば後進国やアラブ諸国において「鞭打ち」というのは単なる刑罰でしかない。この鞭打ちの苦痛を「快楽」に変えるコンバーターが脳内に存在する人間が日本や欧米諸国には数多くいる、という事実を鑑みてもわかるだろう。

インドに話を戻そう。前出の通り、乞食少年には「強姦か、獣姦か」という2者しか選択肢がない。下水管が壊れ糞尿が溢れ出す公衆便所の脇に住み、濁った不衛生な水を飲み、食べられるものは何でも口にし、死ねば半日待たずに晩期死体現象が現出するようなすさまじい気温と湿度の中、怪我や切断された創傷から膿を滴らせ、それでもまだ「獣でもいいからヤリたい」という本能が突出している。此処には「社会性」というものは皆無であり、獣と化した状態に追いやられた人間が生きている。これこそ、究極の貧困ではないのか、と思う。

とはいえ、そこに思い至ったからと言って自分には何ができるわけでもない。冷たい言い方だが人は自分が持って生まれてきたカードの絵柄で勝負するしかないのだから。昔、親がよく言っていたものだ。「上を見ればきりがない。下を見てもきりがない。だから自分のいる場所で人は生きていくしかない。」と。

そんなことを思いつつ、俺はインド料理店のインド人スタッフに

「このビリヤニ、香りが良くてすごく美味しいですね!あと塩味のマサラ・ラッシーも追加でお願いします!」

と笑顔で話しかける。

※ 社会や文明の成熟度と性欲の解消方法のヴァリエーション、或いは人間の知的レベルと生殖能力の強弱等に関する研究書ってのは無いのかね・・・・

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