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ニヒリズムとナルシズムの狭間で


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2014/04/21 / 00:13

映画にしろ小説にしろ、「フィクションなのに、なに大真面目に批判してんだ、コイツ」と思う事は多々ある。

例えば、スタローンの映画に対し「実際の戦争はあんなもんじゃない!」等、あたかも2時間前に戦場から帰ってきたばかりのような勢いで非難する連中が居るが「だったらお前等はハリウッドの娯楽作なんか見ないで、岩波ホールでケン・ローチの作品でも見てろよ」と思う。

映画ってのは別に「何かしら鋭い社会批判や後世まで残るダイナミックな描写や名場面が無くてはいけない」という堅苦しいものではない。昨今大量に作られているアメコミの実写化作品や「特攻野郎Aチーム」のように見て「あ~面白かった!」しか残らない作品があっても良いに決まってる。

以前から言っているが、

自分はシルヴェスター・スタローンの映画が大好きだ。

Grudge_Match_8.jpg poster2.jpg

そんなわけでスタローン&デ・ニーロ主演「リベンジ・マッチ」を見て来た。

かつて宿命のライバルと言われたライト・ヘヴィ級のボクサー2人が30年の時を経て再戦する、という単純明快な話。当然、お客はかつてデ・ニーロが「レイジング・ブル」で、そしてスタローンが「ロッキー」でボクシングをやっていた事は百も承知で見に来ている筈・・・だよな?

映画の中でスタローンはボクシング界から引退の後、貧困状態に転落。妻(キム・ベイシンガー)とも別れ造船所で働きながらかつてのトレーナーだったライトニングの介護費用を支払っている。一方のデ・ニーロは引退後、自動車ディーラーと飲み屋の経営で成功。金持ちで女たらし。30年前の引退騒動等々に絡んでお互いの因縁を晴らせぬまま時は流れ・・・ひょんな切っ掛けから「再戦」の話が持ち上がる。

此処で間違えてはいけないのは、この作品はボクシングを中心に据えてはいるが決して「ロッキー」「レイジング・ブル」のようなストイックなスポ根作品ではないという事。それを期待して見に行った方は、100%期待外れに終わるだろう。陳腐な言い方をすれば30年という時を経て老齢になった男達の再生の物語である。

かつては「役柄に合わせて変幻自在に体型も変えられるカメレオン俳優」と言われたデ・ニーロも70歳になった。現役のアクション俳優として「エクスペンダブルズ」「ランボー」で未だ身体を作るためのトレーニングをしているスタローンと比べては可哀相というものだが、それを含め「30年」という時の流れを感じさせてくれるのも良い。2人を取り巻く家族・人間関係の描き方も時に(というかかなり随所で)お下劣な台詞を交えつつ泥臭く、生臭く非常に人間的である。どうしようもない爺さん2人(ライトニングを入れれば3人だが)と比べ、息子と孫が真人間に描かれているのも笑える。そしてその全てが大団円でハッピー・エンドになるのも嬉しい。やはりこの手は笑顔で終わらないとな。

しかし毎度の事ながらスタローンの身体の作り方は凄い。67歳になってもトラック引っ張ったりタイヤひっくり返したり、筋トレ前に生卵飲んだり、という「巨人の星」的アナログなトレーニングをして見せる。スタローン作品を見ていると「よし、俺も明日から腕立て伏せの回数を増やそうじゃないか!」というモチベーションが上がる。クライマックスの試合の場面にしてもデニーロと2人でガチンコの殴り合いをして見せる。今の御時勢、CGでもスタントでも使える筈なのに、男と男が真っ向から殴り合うだけ、というかつての西部劇みたいなオールドスクールな決着のつけ方も、肘も膝も関節も何でもアリ、な昨今だからこそ余計に感動する。笑って、感動して、そしてエンドロールで爆笑させてくれる作りも素晴らしい。

あと劇中で使われている音楽の選曲センスの良さも秀逸。因みにデニーロの入場シーンではDROPKICK MURPHYSが、スタローンの入場シーンではAC/DCがテーマ曲に使われてる。

というわけで、やはりスタローン作品は楽しい・・・という毎度のお話。


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