I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で


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2014/03/11 / 20:32

以前職場の男どもで、「女の人から言われて嬉しい言葉は何か」と話していたことがある。

各人出てくる答えは「愛しているわ!」だったり「いっぱい中で出してね!」(Oi!Oi!Oi!)だったりと十人十色なわけだが、此処で真面目に「異性から言われて嬉しい言葉」か・・・・と考えてみる。うん・・・これは難しい問いだが・・・

「たとえば、何らかの理由で逢えるのが今日で最後になってしまったとしても、私は貴方の事をずっと忘れない」

と言われたら、流石の俺も感動して、或いは落涙するやもしれぬ。まぁ、脳内の妄想、願望だから何言っても自由だろう。

以前、「人間に死は2度訪れる。最初は肉体としての死。そして次は人の記憶から忘れ去られた時。人の記憶から消えた時が、真の死である。」という言葉を聞いた事がある。とても意味深く、良い言葉だと思う。だったらもし自分が、或る異性の記憶に一生残る存在であったら・・・勿論「絶対許さない!来世で会っても必ず殺してやる!」という類の存在でない事は大前提だが(笑)・・・それは性的関係、或いは恋愛感情の有無に関わらず、男冥利に尽きるのではないか、と思う。

sasurai emanon
梶尾真治「さすらいエマノン」(イラスト:鶴田謙二)

漸く読了。

発売直後に買ったのだが他にも読みたい本がゴロゴロあって積読になってしまっていた。読み始めたら2時間で読み終わってしまった。自分は以前も書いた通り鶴田謙二版(コミック版)のエマノンが先だったので「さすらい」の原作を読んだとき驚くほどしっかりしたSF小説としての骨格を備えている事に驚いたのだが、本作でもそれは変わらない。どの作品も非常にレベルが高く、そして面白いのだが自分は一番「まほろばジュルパリ」が気に入っている。

エマノン、と名乗る美少女は御存知の通り、地球に生命が誕生した時からの記憶を全て受け継いでいる、という設定になっている。子供を産めば、記憶はその子に引き継がれつつ悠久の時の流れの中を生きてきた。エマノンにとっては、たとえそれが刹那であっても、記憶に刻まれたものは永遠に生き続ける。当然、忘れてしまいたいような嫌な記憶も永遠に引き継がれていく。その比率が如何程であるかは分からぬが第1作目の終盤「私、あなたのこと好きよ。多分、永遠に忘れないわ。」という台詞は或る意味、男にとって究極の殺し文句なのではないだろうか。作中、たとえそれが数年、数十年、数億年前の事であろうが約束を果たすためどんな場所であっても必ず戻ってくるエマノンの姿というのはとても神々しく見える。

目まぐるしく移り変わる現代社会にあって物事の進行の速さ、そして記憶の上書きの量はドンドン増加していく。その中で「永遠に忘れない」と言えるものがどれだけ残るだろう。例え、自分の肉体が滅び、その存在が人々の記憶から消え去っても、エマノンという美少女だけは自分という存在をポジティヴな形で永遠に記憶している・・・というのは或る意味、永遠に自分という存在が生き続けるという事でもあるわけだ。

永遠に生き続ける物など存在しない。だからこそ、人は「永遠」に憧れるのかもしれない。

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