I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で


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2014/03/11 / 00:43

土曜日が仕事だったので、月曜は代休取って久しぶりの平日休み。浜離宮から水上バスに乗って浅草まで大川を遡上してぶらぶらしていようか、と思っていたのだがその前に、ヴァニラ画廊へ行かなくては!

というわけで毎度御馴染み、銀座「ヴァニラ画廊」にて開催中の「妄想芸術劇場02 、ぴんから体操」「さらば金剛寺ハルナとその姉妹~愛の玩具たち~」を見に行ってきた。

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先ずは「ぴんから体操」展。ヴァニラでの個展は一昨年に引き続いて2回目である。

自分は、例えば「何故こいつは万引きして捕まってばかりいるのだろう」とか「何が原因で、こいつの性的嗜好はこんなになったのだろう」という具合に、物事や人の行動に纏わる原因・動機をついつい考えてしまうのだが、時として、この「何故」が全く機能しない・・・もっと正確に言えば「それを考えてはいけない。」というレベル5の警告音が脳内で鳴り響く場合がある。

ぴんから体操の作品が、まさにそれだ。特に「ぬるぴょん」と呼ばれる作品群・・・元々はモー娘。の加護ちゃんをウルトラ・ディフォルメしたのであろう造形とヨーロッパで出土したキリスト教以前の異教の腹と乳だけが病的に膨らんだ豊穣と繁栄の女神像を混合させたような異様なキャラクターを見て「どうすればこういう発想が生まれて来るのだろう」等と考えては絶対にいけない。世の中には通常の人間では理解し得ず、不用意に立ち入った者は精神に異常を来す領域、というのは確実に存在するのだから。

その他「アイコラ期」「点描期」「スカトロ期」等、作風に応じて展示された作品群も圧巻である。クリアケースに収められたコラージュ漫画「ヴェトナム・アクターズ・スクール」「イエロー・キャブ パプアニューギニア」も凄まじいインパクトである。しかし前回も書いたように面白いのは、これだけ異様な作風、性癖をもっていながら「病んでいる」感じが全くしない事である。気持ちのいいくらい、明るくあけっぴろげに、そして何の迷いも無く向こう側の世界へ突き抜けている。

また、会場内のBGMがアイドル歌謡に混じって Lulu's Marble "Afro Girl Go A Go" が混じって流されているのがツボを突く。

続いて兵頭喜貴展。

名前は存じ上げなかったのだが画廊スタッフから「ラブ・ドールと結婚式を挙げた人」と聞いてピンときた(笑)オリエント工業製ラヴドールに囲まれて生きる男による写真展。なんでも夜中にそれらラヴドールを車に乗せて廃墟や廃屋に運びゲリラ的に撮影するそうなのだが、どれもこれも異様な空気に包まれている。

オリエント工業のドールが「サンダーバード」や「スティングレイ」よりも「キャプテン・スカーレット」レベルで人間に似ている事から遠間から見ると廃屋で制服姿の少女が自慰行為をしているようにしか見えない。そしてそれを物陰から覗いているような罪悪感。圧巻なのは作者が大病を患った際に「一度自分は死んだ」と考えて会場の一角に祭壇を設え、お見舞いに頂いた品々を並べ、その両脇に小学生の制服を着たラヴドールが2体、立っている作品である。

なんというか非常に強烈な人形愛とでも言おうか作者の人形に対する「愛情」が伝ってくるが良い。しかし久しぶりでオリエント工業のラヴドールを間近で見たがやはり表情、身体の造形等、本当に素晴らしい。一度ショールーム見学に行ってみたいものだ。

というわけで2室見て丸々1時間、異世界を漂っていた。見ているうちに頭がくらくらしてきた(笑)ので、画廊近所のHIOTERSにでも行ってフーターガールズを見ると異様に健康そうに見えるのではないか、と思ったり。とまぁ非常に「濃い」展示なので興味のある方は是非に!!

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コメント:

『Re Comments : タイトル入力』 兵頭喜貴さん
ご来展ありがとうございました。
運び込むのは必ずしも夜中ではないですし、最近は許可を頂いて撮影していることの方が多いです。規模が大きくなるにつれ、ゲリラ撮影は難しくなってきています。
脳の病気は恐ろしいですよ。一瞬で、人生が激変します。人生は何が起きるか分かりません。


2014/07/18(Fri) 22:16:54 | URL | [ Edit.]
『Re Comments : ありがとうございます』 Two Headed Dogさん
初めまして。

此方こそコメントいただきましてありがとうございます!
ブログにも書きました通り、ラヴドールに対する思いが伝わってくる作品は圧巻でした。
また何らかの形で作品を見ることができればうれしいです。
2014/07/19(Sat) 13:12:23 | URL | [ Edit.]


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