I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で


Entries.

2013/12/16 / 00:02

12月中、相次いで「エマノン」絡みの書籍が出版されたので早速購入&読了。

DSC_1618.jpg DSC_1617 (2)

左、コミック版「続 さすらいエマノン」、右 原作(小説)版「おもいでエマノン」

因みにこのシリーズ、自分は鶴田謙二作のコミック版「おもいで・・・」が初体験でこれまで原作を読んだことは一度も無かった。今回、新装版で文庫が再発されたのを機に、読んでみよう、と思い立った。

先ず、漫画版。タイトルは「続さすらい」だが前作との関連性は無い。前作の後半で出て来た「兄」とのエピソードは全く無く、記憶を失ったエマノンが阿蘇で発見されるところから始まる・・・・これは小説を読んで分かった事なのだが、元ネタは「ゆきずりアムネジア」である。台詞が殆ど無い状態でエマノンの「家庭生活」が進んでいくところがとても良い感じ。そして巻末で「おもいでエマノン」のラストシーンに繋げるという構成も秀逸。つまり「おもいで」において九州にやってきたエマノンが家庭を持ち、子供を産み、記憶は全てその子に引き継がれ、「おもいで」の主人公である「ぼく」と13年ぶりに再会するという構成になっている。こういうのも自分は「あり」だと思う。そして次作は気になる「兄」とのその後を是非描いていただきたいものである。

次に原作小説。

ハッキリって「ライトノベル程度のものだろ」とタカを括って読み始めた・・・が、もうしわけありません!!実に正統的なSFだった。日本のみならず海外においても関わった人たちの心に強烈なインパクトを残し、そしてふっと消えてしまうエマノンの残像。「さかしまエングラム」におけ退行を極限まで突き詰めた少年が星になってしまう逸話は、星新一の「コンピューターに詰め込めるだけの知識を詰め込んだら神になって消えてしまった」話と相通ずるものがあって面白い。その他、各篇とも視点がそれぞれ異なっており、小説の手法としても飽きさせず非常に面白い。

そして読んでいると漫画版とはまたエマノンのイメージが若干異なるのが面白い。まぁ、コミック版は飽くまでも「鶴田版」であるから仕方ないのだろうが、小説を読むともっと大人びた姿が思い浮かぶ。以前来書いた通り、自分にとってのエマノンは、成海璃子ちゃんなのだが、そういう大人びた一面も含めやはり堪らんなぁ、とおもう(笑)セーラー服着て両切りの煙草を吸ってる姿なんて滅茶苦茶エロいと思うのだけどね。

そしてラストの「あしびきデイドリーム」を読んで漸くコミック版「さすらいエマノン」に登場する「ヒカリ」が何者だかわかった。やはり原作読まないとダメですな・・・というわけでこれから月一で再販される原作文庫本も楽しみである。

スポンサーサイト

書籍 / TRACKBACK(0) / COMMENT(0) / PAGETOP

待望の(?)再結成・・か・・・ / ホーム / ふらっと横浜


コメント:


コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する 


トラックバック:

ホーム