I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で


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2013/09/16 / 10:29

現在、銀座「ヴァニラ画廊」にて開催中の

Vanilla_20130916102653dab.jpg
「ジョン・サンテリネロス写真展」「ルイス・フライシャー展」

のダブルヘッダー企画、へ行ってきた。

前者、ジョン・サンテリネロスの作品は以前、「神保町画廊」で見ており、DVDも持っているのだが、また銀座で作品に出会えるとは思っていなかった。

宗教的・・・それもサンテリア、ヴードゥー、マクンバ、カントンブレなど、キリスト教と結びついたアフリカやカリブ海の民間信仰のモチーフが散りばめられた作品群は十字架が使われているのに何処か魔的で、映画「ブルースブラザーズ」において、階段室の暗がりからジェイクとエルウッドを見下ろすキリスト像のような薄気味悪さを湛えている。そして其処に重なる「血」のイメージ。SLAYER "Diabolus In Musica" 以降のアートワークと近い臭いがする。掌に打ち込まれた大釘から血がじわりと流れだし、床に滴っているイメージ。凄惨な事故や犯罪現場における飛散した鮮血とはまた違う意味で生血の暖かさを感じさせる不思議な感覚に引き込まれる。

後者、ルイス・フライシャー。ヴァニラ画廊の旧店舗にて展示・販売されていた(現店舗でも物販コーナーにあり)ターコイズ・ブルーの革製コルセットとそれを試着させて貰った同行者の姿を見て「カッコいいなぁ!」と思ったのが知った切っ掛け。

そのコルセットはどちらかというとワルキューレ的なイメージの作品だったのだが、今回はそれとは打って変わってより生々しい作品に埋め尽くされている。自分は写真よりもジャケット、全頭マスク、コルセット、バッグといった革製品が気に入ったのだが、その質感が"Leather"(革)でなく"Skin"(皮)であるのが凄い。京都を歩いていて塩小路橋を超えて崇仁地区に入ると目の前に現れる「皮ジャンパー」の看板を見た時と同種の驚き。エド・ゲインではないが「人間の皮膚で作った服」にしか見えない。そして素晴らしいのはそういった皮膚の質感に加えて金具の一つまでこだわった繊細な造形で真ん中の切れ込みから目玉が1つ覗いている"Eye Bag"という革製のウェストバッグ(?)は欲しくなってしまった。

というわけで、両者とも単に「ダークなゴシック」という言葉では表せない危うさと黒さを湛えており、とても画廊の入っているビルの外が炎天下であるとは思えないような異空間だった。
会期中、時間があれば是非再訪したい。

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