I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で


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2013/09/14 / 10:11

結局今週も、朝8時30分始業で上がるのが23時という体たらくである。

仕事が忙しいのは慣れっこになっているが、ランニングや筋力トレーニングをやる時間が全く取れないのは本当につらい。先日申し込んだ2014年の東京マラソンだが、たとえ抽選に通ってもこのままではかなりギアを上げて行かないと、今のままでは品川からの折り返しでぶっ倒れてしまいそうだ。

そんなわけで、ただでさえ読書については遅読なのに、それが輪を掛けて遅くなるのだが、

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マーク・グリーニー「暗殺者グレイマン」「暗殺者の正義」

を漸く読了。

「殺し屋」という仕事は、履歴書の職業欄に堂々と書くこともできないし、子供が小学校の作文発表などで「僕のお父さんは殺し屋です」なんて事も言えない。ハリソン・フォードの音声解説が入っていた「ブレード・ランナー」の初期Ver.の台詞ではないが新聞に「殺し屋の求人は無いな」という世界である。

「そんな世界」でトップクラスの成功率を誇る伝説の男、コートランド・ジェントリー、コードネーム:グレイマン。何の特徴も無く、人目に付かない男。凄腕の殺人技術を持ち、かつてはCIAの非合法作戦部門に属していたが、突如解雇されるのと同時にCIAからSOS(Shoot On Sight:見つけ次第射殺)の指令が発せられ、世界中から追われる男。そんなグレイマンの死闘を描くアクション小説。

1作目のターゲットは、恩ある知人と家族を人質にとったCIAであり、2作目のターゲットはアフリカの独裁者である。どちらも戦闘に次ぐ戦闘で最後は生きているのが不思議なくらい満身創痍な状態でミッションを果たす完全燃焼な展開で、読み始めたら途中で止めて仕事に戻らなくてはいけないのが嫌になるほど加速がつく。

では何故本作がそれほどまでに自分のツボを突いたか、といえば此処に漂うのが80年代の日本でも創元推理文庫から多数翻訳・刊行されていた「死刑執行人マック・ボラン」「殺人機械レモ・ウィリアムズ」「死の商人 リチャード・カメリオン」といったヒーローペーパーバックと同質のスピード感だからである。狙撃から近接戦闘、各種武器の取り扱いに至るまでとんでもない戦闘技術を持ち、冷徹にターゲットを消していく非情さ。そして時折覗かせる「人間性」が自らを窮地に追い込んでしまう因果。

しかしそういう類の、いわゆる「スーパーヒーロー」と異なるのはグレイマンが常に満身創痍であり創傷の応急手当てもままならならず、且つ休息も取れない状態で進行していく展開である。普通で考えれば、とっくの昔に銃創なり感染症なりで死んでいても全く不思議でない状態から生きのびてしまう凄さは「死なないだろう」とわかってはいても「おいおい・・・」と思ってしまう。読者が「一時的な窮地に陥ったとしても結局は余裕で助かるんだろ?」という目線で安心して読めるカッスラーのダーク・ピット・シリーズとは全く違う危機感、緊張感。

2作目のラストで更なる窮地に追い込まれたグレイマン・・・さて、彼の運命や如何に。というわけで続刊が楽しみ。

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