I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で


Entries.

2013/09/08 / 23:07

暫く放置しているうちに、俺はまた一つ歳を取った。

加えて仕事は更に忙しくなり朝の8時半から仕事が始まって、終わるのが夜の11時過ぎという状態が2週間近く続いてる。だからこそ、たまの休みは血液を全部新鮮なものに入れ替えるくらいの気合で遊ばないと心と脳味噌がクリアにならない。

そんなわけで、今日、5回目の「パシフィック・リム」を見に行ってきた。初回を見た時の日記は幾つか前に書いおり、確か其処で「2回目は吹替えで見る」旨、記されている筈なのだが、まさか自分自身、これほどまでドツボにハマるとは思ってもみなかった。因みに、これまでの人生でロードショー公開中に同じ映画を5回も見に行ったのは、この作品が初めてだ。

其処で、表面的な感想は前回書いたので、次は何回か見て感じたことなどを少々、且つランダムに。

先ず・・・最近の日本の特撮/戦隊物は本当に面白くない、と今朝見ていて改めて思った。何故か?変身することで生身の時よりも遥かに強くなっている筈の主人公(達)おまけに1分に1回くらいの割で武器だのアイテムだのを使い飛び道具でもなんでもありという状態でありながら・・・全然勝てない(失笑)5人がかりでも1人の敵に散々苦しめられる。

昔は徹底的に殴り合い、格闘し、最後の最後で必殺技なりキメの武器を出して1発で仕留めたはず。藤岡弘や宮内洋など男臭く肉体的にも強靭な役者さんが沢山いた。最近は、それを全く感じさせないチャラいのばかりで「空手バカ一代」における「それ、空手ダンス?」の台詞ではないが、ジャニーズが踊ってるのと同じ感覚だ。「命を張って闘っている」感が皆無。だから、つまらない。

その点「パシフィック・リム」はどうか?以前にも書いたが、怪獣と巨大ロボットによる徹底的な「殴り合い」だ。そしてラストはプラズマ・キャノンやエアミサイル、チェーンソードを起動させて一気に倒す。主人公たちの肉体的・精神的強靭さがそのままロボットの力となっている。だからこそ、面白い。少なくとも平成ライダーや戦隊物の赤い奴に殴られても「あぁ゛っ?」という程度にしか感じないだろうが、ローリーやチャック、ロシア人にぶん殴られたら確実に骨折しそうだ。そういう「アナログな」力強さが満ちている。人類も怪獣も相手を力でねじ伏せようと全力で向かっていく。まさにガチンコだ。怪獣の電磁波攻撃を受けて機能がダウンしたストライカーでチャックが叫ぶ「いけ、ジプシー、ぶちのめせ!」の台詞。男の子はこういうので燃えなきゃだめですぜ。

tumblr_mpzoo1NIyF1qayt01o2_500.png

2つ目に、菊地凜子の魅力。前回書いたように、美人だとは思わない。しかし場面場面でくるくる変わる表情やメイクがとても良い。不思議と惹きつけられる。コ・パイロットを決めるトライアル場面における挑発的な表情。パイロット決定の前、一瞬部屋に来ようとしたローリーを待つ笑顔、そして来たのがローリーでなくペントコス司令官だった時の表情。初めてのドリフト・テストのあと、ジプシーの格納庫で「大切なのは信頼だ。今日のドリフトは上手く行った」と語るローリーを見つめる表情。そしてラストシーンにおける満面の笑み。こういう表情をされたら男としては堪らない。特に、オオタチとの戦いで「まだ私たちには武器が残ってる!」とチェーンソードを起動させ「家族の仇を討ってやる!」(「これは家族のために!」)と叫んで敵を斬り倒す場面は何度見ても興奮する。これまではまったくノーマークだったのだが、他の作品も見たくなった。ハッキリ言うと、この作品を5回も見たのは、映画自体が面白い事は勿論、菊地凜子が見たかったからなのかもしれない。

あとは思いついたネタをばらばらと。

・中国、アメリカ/日本、ロシア、オーストラリアの4イェーガーだが、使用言語を英語に統一せず、ロシア人はロシア語を、中国人は中国語を、そして森マコは感情を出す場面については日本語を喋ってるのがミソ。とはいえ、イギリス人設定のペントコス司令官、或いはオーストラリアのハンセン親子の訛りが英国/オーストラリアだったかは・・・こんど見る機会があったら良く聞いておこう。

・「核弾頭は、ロシア人チームが入手した」とアッサリ片づけられているが、それって大変なことだと思うのだけど(笑)

・香港沖でチェルノ・アルファがやられる場面、「原子炉に水が入る!」なんて叫んでいたけどあのあたりの放射線量、大丈夫かい?

・あとロシアってやはり女の方が強いってイメージあるのかね(笑)

・チェルノ・アルファがロシア人パイロット2人を先頭に台座に乗って出て来る最初の場面、デヴィッド・リンチ版「DUNE砂の惑星」でギルドの航宙士がシャッダム皇帝に面会しにくる場面を思い出した。

・日本では、ストライカー「エウレカ」と書かれているが、実際の発音はやはり「ユリイカ」だった。

・イェーガーを受ける人称代名詞が "She" なのが海軍っぽいな、と思ったり。

・英語の台詞と、日本語の吹き替えのニュアンスが若干違っているせいで、前者で見ると「ハリウッドが日本の特撮のオマージュとして作った大作」になり、後者で見ると「かつて日本の御家芸だった特撮」という後味にあるのがミソ。フランコ・ネロが主演した「ジャンゴ(続・荒野の用心棒)」だってラストの墓場での決闘シーン。敵の大ボス&ジャンゴの決め台詞がイタリア語、英語、日本語で全然ニュアンスが違うのがとても面白いのと同じ。

・しかし本作、英語版(字幕)と吹替えが同次元で面白いというのは本当に素晴らしい。自分は基本的には字幕派であり吹替えは滅多に見ないのだが、この作品は「コマンドー」同様、、どちらで見ても面白いし、細かい台本の比較をしたくなってくる。

・そんなわけで土曜日の昼、新宿ピカデリーへ行ったら公開1か月だというのに最前列まで満席の大盛況に驚く。やはり俺と同様、複数回見ているファンがいるのだろう。こういう単純明快な面白さを「オタク」の一言で片づける週刊誌だのメディアだのは放っておいて、見たいものは何度でも見ようぜ。

・そんなこんなで「パシフィック・リム」大ヒットはとても嬉しいのだが、この先、安易にパート2など作らず「ブレードランナー」のように永遠のカルト作として残っていくのも良いのではないか、と思ったり。

スポンサーサイト

映画 / TRACKBACK(0) / COMMENT(0) / PAGETOP

凌雲閣十三階物語 / ホーム / 宇宙大作戦


コメント:


コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する 


トラックバック:

ホーム