I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で


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2013/08/20 / 01:56

旅先の京都で「パシフィック・リム」を見て来た。

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下馬評では賛否両論あったのだが、やはり日本人としてこの手は自分の目で見て評価を下さねばならない・・・と映画館へ。結果、感動の大傑作だった。いつもであれば人が殆ど居ない映画館最前列で足を思いっきり前に投げ出して半ば寝そべるような恰好で映画を見ている自分が、気が付くと乗り出して左右の肘掛を掴んでいた。「手に汗握る」とはまさにこのことだ(笑)

作品の粗筋は・・・太平洋の海底にある「裂け目」からやってくる怪獣に人類が巨大な戦闘ロボットを建造して戦いを挑む・・・という単純明快なもの。難しい話など一切無し。兎に角、特撮ヒーロー活躍に胸躍らせた子供の頃に戻って楽しめばよい。

しかし21世紀の今、ハリウッドがこれだけ日本のロボット物オマージュな作品を作るとはだれが考えただろう。イェーガーと呼ばれる人型巨大ロボットは2人のパイロットが右脳と左脳を共有し完全に一体化(ドリフト)することで操縦が可能になる。そして戦い方は、プラズマ砲やランチャーといった飛び道具も装備されているが原則は怪獣との「殴り合い」ガチンコ勝負である。この描写がい実に良い。街が壊れることなどお構いなしにお互い暴れまわるさまは爽快。

そして彼方此方で「此処の元ネタは!」という探索をするのも或る意味、タランティーノの作品のようで楽しい。この手を見て育った人であれば、ジャンボーグA,ジャイアント・ロボ、レッド・バロン/マッハ・バロン、マジンガーZ、大鉄人17といったオールドスクールから、ガンダム以降、それこそ攻殻や小説「機龍警察」に至るニュースクールまで「おおおっ!」と思う描写が彼方此方に見つかる筈。

そしてパイロットが搭乗したイェガーの頭部が垂直の軌道を降下して胴体に装着される場面では「パイルダー、オン!」と、肘に付けたジェット推進機でパンチを繰り出す「エルボーロケット!」の場面では「ロケット・パ~ンチ!!」と誰もが(心の中で)叫ぶ筈である。戦いの最後でソード(剣)を使うのも日本の特撮ならでは、という感じで嬉しい描写である。

あと面白かったのがロシアのイェーガーの名前が「チェルノブ」だった事。昔のゲームを知っている人なら、チェルノブイリ事故の後、ゲーセンに「戦う人間発電所チェルノブ」というゲームがあった事を覚えているだろう。監督のギレルモ・デル・トロ、まさかチェルノブをプレイしたことあるのでは・・・と思ってしまった。

加えて本作、パイロットを始め、登場人物のキャラ分けが実に秀逸である。怪獣が現れる周期を解析する物理学者と、怪獣の生態からDNAを研究する生物学者のコンビが出てくるのだが、この片方が水道橋博士によく似ていたのは笑った。あと「ヘルボーイ」で御馴染みのロン・パールマンが怪獣の臓器を闇市で売る商人の役で出ているのだが、ジェームス・コバーンとチャールズ・ブコウスキーを混ぜたような強烈なルックスはとても印象的で面白い。
個人的に一番印象に残ったのがヒロインの菊地凜子。これまでは全く興味の対象外だったのだが、この作品におけるメイクが非常にエロく、半勃起状態になってしまった。又、格闘場面の身のこなしもカッコよく、かなり鍛錬したのだろうなぁ・・・と感動した。

というわけで先に書いた通り百聞は一見にしかず、なので興味ある方は是非「映画館で」見て頂きたい傑作。自分は次回、日本語吹き替え版で見に行こうと思っている次第である。



ヘリで吊られて輸送されてきたイェーガーのワイヤーが切り離されて着水する場面、釈由美子の「メカゴジラ」で「機龍を切り離す!」って場面を思い出してしまったよ。



このいかがわしいファッションと口上、最高に笑えるね。

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