I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で


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2013/07/13 / 13:55

外は相も変わらず、煉獄だ。

そんな時に冷たい飲み物やかき氷を食べると体を冷やしてくれるものだが、北極圏を舞台にした冒険小説を読んだところでアツさが倍加するだけで決して涼しくはならない。

1週間ほど前に読了していた 

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ジェームズ・ロリンズ「アイス・ハント」(上)(下)

が最近読んだ本の中では滅法面白かった。

話の粗筋は・・・

 北極海を航行中の米海軍調査潜水艦ポーラー・スターが氷島内部に遺棄された巨大な基地を発見する。どうやら第2次世界大戦中に旧ソ連が建造したものらしい。

 それから約2か月後のアラスカ。元グリーンベレーで現在は野生動物監視員のマット・パイク(HIGH ON FIREのメンバーではない!)が、墜落するセスナを目撃。残骸の中から新聞記者クレイグを救出する。其処へ襲い掛かるロシアのコマンド部隊。マットとクレイグは別れた妻で保安官のジェニファー等と共に米軍基地を目指して逃走を図る。

 一方、氷島で発見された「グレンデル」と呼ばれる旧ソ連のアイス・ステーションを巡りロシアが派遣した攻撃型原潜ドラコン、そしてアメリカが派遣したデルタ・フォースが活動を開始する中、氷に閉じ込められていた「生きている筈のないものたち」が動き始める

・・・・というもの。

各章毎に主人公の視点が変わり、目まぐるしく場面が動いていく映画のようにスピーディーな構成、次々と立ちはだかる危機、戦い、そして脱出、或いは死。綿密に組み立てられたプロットも各登場人物のキャラクター設定も魅力的で、初めてクライヴ・カッスラーの「ダーク・ピット・シリーズ」を読んだ時のような興奮を覚えた。

特にグレンデル・アイス・ステーションから繋がる「クロール・スペース」と呼ばれる氷の迷路での戦いはドキドキした。深海生物をテーマにしたドキュメンタリー番組でスポットライトの中に一瞬浮かび上がる生物の姿を見て「光も差さない暗黒の海底で、(ロクな武器も持たされずに)こんな奴等に襲われたら・・・」と考えた時の恐怖と同種のものを感じる。終盤、全貌を表す陰謀の正体共々非常に魅力的な作品である。

個人的には元グリーンベレーでありつつも決して超人的な兵士でない主人公のマットよりも、ただの水兵なのに獅子奮迅の活躍をする米海軍のコワルスキーがツボだった。

というわけで、この作者の作品、続けて読んでみようか・・・と現在は「マギの聖骨」を読んでいる。
 

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