I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で


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2013/04/22 / 02:00

新宿武蔵野館にてレイトショー公開中の 

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デヴィッド・クローネンバーグ監督「スキャナーズ」

を見て来た。これまで何度もビデオ等で見ている作品だが、やはり映画館で見るのは格別である。

話の粗筋は・・・「スキャナー」と呼ばれる超能力者達の戦いである。以上。だけだと味も素っ気も無いので・・・スキャナーを集めて世界征服を企図するレボックという強力な超能力者に戦いを挑む「正義の」スキャナー、ベイルの話である・・・やはり素っ気無い(笑)

この作品に出て来る「スキャナー」或いは「スキャンする」という能力は簡単に言えば非常に強力なテレパシーである。他人の心を読み、精神と肉体をコントロールすることで意のままに操ると同時に、相手の生体組織を破壊したり念動放火したりもできる、というとんでもない力である。

終盤、公衆電話回線を通じて敵のコンピューターをスキャンし、これを破壊する場面が出て来るがここまでくればもう何でもアリではないか、と突っ込みたくなる。そんな凄い力があるならホワイトハウスに電話すればいいだけじゃないか・・・ついでに北朝鮮とか社民党にも電話してくれねぇかな・・・なんて野暮な突っ込みはしちゃいけないのだろう(笑)

そして、決してド派手なアクションが連続するわけではないのに、目が離せないのは相手を倒すために互いをスキャンしあう超能力者たちの素晴らしすぎる「顔芸」である。特にレボック役のマイケル・アイアンサイドの顔!子供が見たら夢に出てきて寝小便漏らしてしまうこと請け合いの怖さで「シャイニング」のジャック・ニコルソンや「北国の帝王」のアーネスト・ボーグナイン等と並ぶ破壊力。

ラスト、ベイルとの直接対決においては互いの皮膚に血管が浮かび上がり、それが弾けて血が飛び出る、目が潰れて血だまりになる、身体が発火するという映像美に感嘆する。今なら全てCGで作り出せるのだろうが本作は1981年の作品であることを考えればその描写が当時如何に衝撃的だったか想像に難くない。自分も昔、この映像を初めて見た時は驚いたものだ。

決して安易なハッピーエンドにせず観客に疑問を持たせたまま終わる構成もいい。個人的には、コンピューター画面の描写が「マトリックス」のような緑色の文字だった事に時代を感じてしまった。

余談だが「超能力」と聞いていつも思い出すのがSFシリーズ「ペリー・ローダン・シリーズ」に出て来る「ミュータント部隊」である。要するに念動力、瞬間移動、念動核爆発能力(!!!)、テレパシーといった能力を持つ者たちで編成された部隊なのだが、この中にグッキーと言う名の身長1mでネズミとビーバーの中間のような見てくれの異星人がいる。当然、人語を解すわけだが、地球の宇宙船がロクな兵器を持っていなかったシリーズの初期段階においてコイツの得意技は小型の核爆弾を持って敵戦艦にテレポートし、それを置いて逃げてくるというものだった。こんなことやられたら防ぎようがない。やはり超能力はエゲツない(笑)

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