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ニヒリズムとナルシズムの狭間で


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2013/03/18 / 02:27

土曜日の話になるが、京橋の東京国立近代美術館フィルムセンターで開催中の「西部劇の世界 ポスターで見る映画史 Part1」を見に行ってきた。

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以前、此処の前を通った時に見つけて気になっていた展示である。作品のラインナップはウェスタンの創生期から黄金期、マカロニ・ウェスタン隆盛期、ヨーロピアン&和製ウェスタン迄、総数160点にのぼるポスターとパンフレットで、7階にある展示室内所狭しと展示されたブツは好事家であれば1枚と言わず2枚3枚・・・全部欲しくなる逸品揃いである。

自分にとってウェスタンと言うのは、「眠狂四郎」「兵隊やくざ」「さそり」「緋牡丹博徒」等と並んで「TVを付ければいつもやってるもの」であり、幼稚園の頃から日曜午後になると再放送されるこれら作品を父親と一緒に見ていた懐かしい思い出と共にフラッシュバックしてくるものである。であるから此処に展示されている作品の大半は見ているのではないかと思う。尤も「和製ウェスタン」については昔、ポスターで見た覚えはあるものの記憶には全くないのだが。

よく「ウェスタン=時代劇」と例えられるが、時代劇とウェスタンは似ているようで全く違う。乱暴な言い方をすれば、ウェスタンというのはアメリカ人の行動理念の奥底に連綿と受け継がれている精神ではないかと思う。それはアメリカの小説や映像作品、特にハードボイルドから派生したと言われるマック・ボランやデストロイヤーといった所謂「ヒーローペーパーバック」の主人公達の源流がハードボイルドと言うよりはむしろウェスタンにその源流を見出すことが出来る事や、「俺が法律だ」或いは「法で裁けない悪は自分で裁いてやる」というマイク・ハマー、ポール・カージー、ハリー・キャラハン、フランク・キャッスル等に見られる実践型正当行為継承者(笑)の多さ、国際社会における米軍の行動を見ていればわかるだろう。

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それ故、それらの行動規範から逸脱したイタリア製西部劇であるマカロニ・ウェスタンの個性溢れる世界が際立って見えるわけだ。アメリカの映画人であればあの時代に「殺しが静かにやってくる」「情け無用のジャンゴ」のような作品を撮る事は絶対に出来なかった筈であろうから。対して時代劇の主人公たちの行動規範を自らに当てはめている日本人は殆ど居ない・・・筈である。

あと印象に残ったのは小林旭、宍戸錠、高倉健、藤純子を主役に据えた和製西部劇。これは是非見てみたいと思った。特に「日本女侠伝 真赤な度胸花」の藤純子はカッコ良すぎる・・・と書いてここら辺の精神は「渡り鳥シリーズ」を経て「快傑!ズバット」に受け継がれているのかなと思ったり。

そんなわけで楽しいひと時を過ごせた本展示。

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こっちは実家の自室。「ストリートファイター」の下に「殺しが静かに・・・」のイタリア版ポスターが貼ってある。

この後、六本木のギャラリーバー「CROW」にてウィルキンスン・ジンジャエールを啜りながら会話に花を咲かせ気が付けば3時間近くも居座っていたという状態で週末、東京の夜は更けてゆくのであった。めでたしめでたし。

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お店で手に入れた携帯用一本鞭ストラップ。ちゃんと革を編込んで作ってある丁寧な細工が粋。バラ鞭もある。

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