I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で


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2013/02/27 / 00:53

掲載誌が季刊である事から、第一話を読んで以来、まさに待ちに待ったというべき単行本が発売の運びとなった、

  ベアゲルター
    沙村広明「ベアゲルター」第1巻

を早速購入。

話の内容は・・・狂気か? 復讐か? 3匹の獣(めす)が牙を剥き合う…おんなの修羅場! ドイツ、中国、そして日本へ! 中国の売春街で起きた謎の殺人…それはやがて、日本の某・広域暴力団内部での現金盗難事件と結びつき、とある辺境の孤島にて、予期せぬ火花となり炸裂する! 著者の大好物であるチャイナドレスが、縦横無尽に冷酷非常に舞い戦う、情慾(エロス)と暴力(バイオレンス)の完璧な融合…これが“叛逆ずべ公アクション”だ!!

いやぁ、「ずべ公」なんて言葉、久しぶりに聞いた。意味わかる人、どのくらい居るんだろうか、の・・・まさに昭和の東映ピンキー・ヴァイオレンス路線。滅茶苦茶面白い!!まだ1巻なので各登場人物の細かい信条背景等々はハッキリ見えないのだが、キレの良いヴァイオレンス、純度の高いフェティシズム、そしてマニア心をくすぐるギャグの三位一体は読む者を一気にその世界に引き摺り込む力強さに溢れている。

個人的に沙村作品が好きなポイントというのは前項のフェチ&ギャグなのだが本作でもその要素は如何なく発揮されている。ヘリコプターから降下する直前、地上に目をやる睫毛(ジェ・マオ)のすぅっと通った鼻筋と切れ長な目に宿る冷たい視線だったり、スーチを殺す直前、情事が終わって化粧を直す眼帯姿の、或いはライフルを持ってウェスタンブーツを履いたトレーネだったり、人間イヌに腰かけて「だんだんサディスティックな気分になって来たわ」と長煙管を咥える忍の口元だったり・・・と結構、フェチ心/M男心をくすぐる描写、コマが随所に現れるのがとても良い。

またトレーネのキャラクターが隻腕、隻眼だったりという「蹂躙史エピトマイザ」展、或いは「ブラッドハーレー」でも描かれた欠損によって生じるエロさの表現もマニア心をくすぐる。因みに自分は3人のうちでは戦闘能力は皆無に等しいが、したたか且つおバカっぷり全開な忍が一番好きである。

また、小ネタ満載のギャグも堪らない。組織の金を持ち逃げした挙句捕まって拷問を受けるチンピラ・杉戸朗(SKID ROW -笑)が着ているTシャツが、映画「フラッシュ・ゴードン」でフラッシュが着ていたのと同じデザイン、同じ型のリンガー・シャツだったのは大いに笑った。

flash.jpg
このダサい「FLASH」リンガー・シャツ!!!(笑)

あとエアロバイクに発電機が付いていてバイクを漕ぐと電気が流れる拷問器具とか、それに跨って上々颱風の歌を歌いながら「よーし、日暮里まで走ったぞ!」という台詞(「ハルシオン・ランチ」かい!)とか、麻薬探知犬ならぬ麻薬探知ジャンキー等、ヴァイオレンス&エロスな展開の中でもしっかり笑いを取りに行く作風は堪らない魅力にあふれている。

第2巻が出るのは来年以降になるのだろうが、本作を読んでハマった人たちにとっては長い長い「待ち時間」になるのだろう。今から、楽しみで仕方ない。


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