I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で


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2012/10/03 / 23:52

10月になってもう3日も経過してしまったわけだが、先の仕事の終わりが見え始めてから久方ぶりに再開したランニング&筋トレの成果か体調がすこぶる良い。日没後は気温が下がってきた事もあり、音楽を聴きながら6~10キロくらいをチンタラ走るのは精神衛生にも良い。以前は「1週間に1本は20キロ走ろう」と目標を立てていた時期もあったが、取り敢えずは「1週間に最低1本は10キロ走る」というところから徐々に上げていけばいい、と思っている。

というわけで・・・と突然話は変わるのだが・・・運動の秋、食欲の秋、そして読書の秋到来! そこで読んだ後は何も残らない、爽快で軽いブツを1発。

先週末に入手した

    DSC_0866.jpg
          矢月秀作「もぐら 乱」

読了。

シリーズ3作目。これまで同様、遅読の自分でも2~3時間もあれば読めてしまう作品。

今回の粗筋は・・・首都圏各地で喉を切り裂き頭骨を砕く残虐な殺人事件が相次いで発生。警視庁は組織犯罪対策部犯罪追跡特務班、通称“モール”を新設し、超法規的に出獄した影野竜司が捜査に協力することとなった。敵は中国の美しき暗殺団・三美神。強靱な肉体と美貌を持ち、重火器による攻撃を仕掛ける冷酷な敵と、不死身の男が激突する・・・というもの。

でました!

 伝家の宝刀「超法規的措置」(笑)

以前も書いたが、このシリーズの爽快さ、というのはドン・ペンドルトン「死刑執行人マック・ボラン」(特に「フェニックス・フォース」以後)、サピア&マーフィー「殺人機械レモ・ウィリアムズ」等、

「極一部の人間しか存在を知らない秘密機関のエージェントであり、とんでもないコンバット・スキルを持つ主人公が超法規的措置で死人の山を築きつつ悪人を退治する」

という「ヒーロー・ペーパーバッグ」の系譜を見事なまでに継いでいるからだ。故に、前出ヒーロー・ペーパーバッグやシルヴェスター・スタローンの映画作品を「単純なものを単純に楽しめない自分が知的だと思っている哀れな輩」はすぐに回れ右して御帰りになるべきだろう。

本作の敵は中国マフィアの殺し屋集団なのだが、敵の造形や話の展開等々、殆ど全てが此方の読み通りに進み、戦争映画レベルの死人が出るにもかかわらず、基本的にはハッピー・エンドで終わる、という「既視感」に支配されている・・・が、面白いのは抜群のスピード感と、これも前回書いた「パニッシャー」レベルで不死身の主人公・影野竜司の圧倒的な強さ。やはり単純に「あ~、カッコいいなぁ!」と思ってしまう。

でもって今回、目についたアラは以下2点。

まず9mm拳銃で近距離から撃たれた銃創が綺麗な円だった、という件。近距離から撃たれた場合、銃創外縁部分は外輪山のように盛り上がり、また黒く焼け、銃創周囲には火薬の焦げが付く。銃口をこめかみ等、皮膚に接して撃った場合は皮膚が星形に裂ける。だから丸く綺麗な銃創であればある程度の距離から射撃したものと考えるのが妥当。

あと「バズーカ」と言う名称。今時こんな幼稚な用語にお目に掛かるとは思っていなかった。三美神が使う重火器は全て黒人ギャング、セット・ビリーが入手して来た米軍横流し品であるからM72LAWや84mmカール・グスタフなのだろうが最低でも「ロケット・ランチャー」若しくは「無反動砲」くらいは書いて欲しかった。

というわけで、彼方此方に突っ込みを入れつつもスッキリしたい方は是非に。



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