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ニヒリズムとナルシズムの狭間で


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2012/08/30 / 01:04

1981年から84年まで、ボストン・ハードコア・シーンの発端~隆盛~終焉を活写した

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"xxx ALL AGES xxx THE BOSTON HARDCORE FILM" DVD

を見る。

80年代ボストン・ハードコアというとファストでヴァイオレントな音で現代に至るまで多大な影響を与え続けているわけだが、その発端が「ベイ・シティ・ローラーズみたいなバンドに飽き飽きしていた時にやって来た DEAD KENNEDYS と BLACK FLAG のツアー、そして CIRCLE JERKS といった南カリフォルニアのハードコア・バンドだった」というのは大変面白い話である。

映画「アメリカン・ハードコア」と関連付けて見ると、過酷なツアーに次ぐツアーで知られたBLACK FLAG がアメリカ各地に撒き散らした「ハードコアの胞子」の影響を思い知らされる。其処へTEEN IDLES ~ MINOR THREATを始めとするワシントンDCハードコア・シーンの影響が加味され、より先鋭的(ミリタント)なストレート・エッジ・シーンが形成されていく件は大変興味深い。

ボストン・ストレート・エッジといえば自分にとっては何と言っても SS DECONTROL なのだが、本作ではVo.のスプリンガがフィーチャーされている事もあってか(この2人が今や犬猿の仲なのは御存知の通り)その精神的支柱となったギターのアル・バリルが全く登場しないのはとても残念である。その代り「当時ボストンでスキンヘッドというとアルとチョークの2人だった」と言われる裏番長 NEGATIVE FX~SLAPSHOTのチョーク(ジャック・ケリー)おやじは其処此処で登場してコメントをしてくれる。

スプリンガは「ボストン・ハードコア・シーンのジョニー・ロットン。ビッグマウスで鼻持ちならない奴だが影響力は絶大だった」という前出「アメリカン・ハードコア」を補完する証言が聞かれるのもミソ。未だ正規再発されないSS DECONTROL の超絶名盤"The Kids Will have Their Say"LP ジャケットのフォト・セッションの模様や82年のライヴ動画等、貴重な映像も多い。

シーンの終焉について、ボストンというとNY以上に露骨なハードロック、ヘヴィ・メタル化によってシーンが「終わった」のは有名な話だが、その発端がこれまたMETALLICAのツアーだった、というのも皮肉である。DK'SとBLACK FLAGのツアーでシーンが始まり、METALLICAのツアーで終わる、というのはある意味、80年代の「過激な」音楽の変遷を見ているようだ。

SSDのラスト・ライヴ、対バンはSUICIDAL TENDENCIESだったのだがデカく盛った髪にヘアバンド、という「スティーヴン・タイラーのような」恰好でステージに現れ「ほとんどがスイサイダルの客の前でこの恰好かよ!」と揶揄されたスプリンガも「こんなデカいステージとライティングですごく興奮したけどライヴ終わってみれば客は皆つまらなさそうな顔しててね・・・」という発言もシーンの終焉を表していたのだろう。

そして本作、初っ端は再結成 DYSの"More Than Fashon" に始まり、同じく再結成DYS "Brotherhood" で〆るという構成が実に粋である。時代が違おうと、年齢が違おうと、心にハードコア・スピリットがある限りシーンは繋がっていく。それは、間違いない。

というわけで、ボストンは言うに及ばず、アメリカン・ハードコアを愛する方は是非に!パッケージには「リージョン1」の表記があるがオール・リージョンなので心配なし。

そして余談。

ビフォー&アフターではないが、小林克也にしか見えない現在のDave Smalley、そして「アメリカン・ハードコア」ではオーバーオール姿の日曜大工おやじにしか見えなかったスプリンガの華麗なるジゴロ・スタイルへの転身を見るだけでも価値がある1枚に仕上がっている。

克也www かつや 本物
よくよく見ると、小堺一機も少し入ってるデイヴ・スモーリー

springa ジゴロ
ザ・ジゴロ(笑)




歳とってもやっぱりカッコいい DYS !!!




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