I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で


Entries.

--/--/-- / --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 / TRACKBACK(-) / COMMENT(-) / PAGETOP

2012/07/23 / 02:05

夏になると無性にSFが読みたくなるのは小学生の頃、真夏の2時頃になると自転車に乗って駅前の大きな書店へ行き、冷房の効いた店内でフランク・ハーバート「Dune 砂の惑星」等を立ち読みしていた経験から来るのだろう。

というわけで最近読んだSFネタ。

   starforce.jpg
B.V. ラーソン「スターフォース:最強の軍団、誕生!」

メインタイトルも副題もすべてがダサい。どんなセンスしてれば「スターフォース」なんてタイトルを恥ずかしげも無くつけられるのだろう。おまけに日本語の副題が「最強の軍団、誕生!」である。何なのだ、この「!」は。まるっきりエドモンド・ハミルトンのキャプテン・フューチャー・シリーズ「脅威!不死密売団」「ラジウム怪盗団あらわる!」のノリである。

話の粗筋は・・・妻に先立たれ、大学でコンピューター工学を教えつつ2人の子供と田舎の農場に暮らすカイル一家は突如、飛来した異星人の宇宙船に襲撃され、子供達は殺害され自らも船内に連れ込まれる・・・が、船内での「試験」にパスし、宇宙船の暫定船長になってしまう。同時期、地球は「マクロ機」と呼ばれるこれまた宇宙からやって来た大型ロボットに侵攻されていた。異星人の宇宙船を任されたカイルは宇宙軍「スターフォース」を組織し、異星人の進んだ科学技術を用いマクロ機の侵攻に立ち向かう・・・というもの。

突っ込みどころ満載のお気軽SFである。

説明すると、カイルを誘拐した異星人は「ナノマシン」を操り(使役し)、侵攻するマクロ機と戦う生命体を探すため、地球上でアブダクションを繰り返していた・・・

早い話が地球人を使ってセイバーヘーゲンの「バーサーカー」と代理戦争をさせよう

ということである。

当初は子供を殺された怒りに燃えていたカイルも、あっという間にその怒りを忘れ被疑者たる異星人のナノマシンを体内に同化させて人外の能力を得ると共にその先兵となって「スターフォース海兵隊」なんぞを組織し、戦闘経験もない素人の癖に獅子奮迅の活躍を見せるのだから笑える。映像化権も既に売れたようだが、如何にもハリウッドが映像化しそうな能天気SFである。

信じられないくらいバタバタ人が死に、マクロ機の地上部隊を倒すため、核爆弾がぼっこんぼっこん落とされまくる。

原発1基の事故でこれだけ騒ぐのだから、こんだけ核兵器使いまくればあと200年くらいは海産物も農産物も食べられなくなるのだろうが・・・誰も気にしていない。おまけにカイルを始めとしてナノマシンを体内に入れた兵士たちはよっぽどの重傷でもない限り怪我や失った身体の部位はナノマシンが修復してしまう。

後半は完全にミリタリーSFであるが、ハインライン「宇宙の戦士」やジョン・ホールドマン「終わりなき戦い」、最近では「彷徨える艦隊」シリーズのように戦争体験や従軍歴がある人間が書いた作品とは明らかに重さが違う。そう、滅茶苦茶軽い・・・所謂「ライトノベル」の類なのだ。だから何も考えずに読み進める事が出来る。映画のようにスピーディな展開を追っているとあっという間に終わってしまう。

別に居ても居なくてもいい程度のヒロイン

にしても

「男女雇用機会均等法の絡みがあるので取り敢えず女、出しときました」

という感じで全く魅力を感じない最大公約数的いい女、である。

本作、アメリカでは既に5巻まで刊行されているとのことなので、次の巻はまぁ読んでみようか、と思う・・・・・・暇 な ら ね。


スポンサーサイト

書籍 / TRACKBACK(0) / COMMENT(0) / PAGETOP

おフランスから来たアイツ / ホーム / 口腔宮


コメント:


コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する 


トラックバック:

ホーム

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。