I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で


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2012/07/19 / 01:29

海外のハードボイルドやアクション小説は大好きだが、日本人作家の作品については殆ど食指が動かない。

これだけ厳しく銃器や刃物の所持が規制され、実戦経験皆無の日本社会において、海外と同じスケールのハードなアクションなど初手から成立するわけがない。狙撃犯が出てくればバカの一つ覚えのように元自衛隊員かオリンピック選手。

銃器にしても「それ、どういう経路で何処から入手したの?」「実銃の射撃経験が本当にあるの?」と言いたくなる作品も多い。近年は一頃一世を風靡したトカレフスやマカロフ、或いは東南アジアや中国製の粗悪な改造拳銃でなく、スミス&ウェッソンの正規品の押収件数が増えているという現実すら知らないのではないか、と突っ込みたくなる時もある。加えて、だから、どうしても入れ込めない。

先日の京都、大阪旅行の折、新幹線の中でサッと読める軽いモノを・・・と思い持参した

 mogura.jpg mogura 2
 矢月秀作 「もぐら」 「もぐら:讐」

の2冊が思いの外、面白かった。

主人公は、元警視庁組織犯罪対策課に所属していた影野竜司、通称もぐら。裏社会で闇のトラブルシューターとして生きている・・・・というありがちな設定。

当然、警察組織のいい加減な描き方、或いは元組対とはいえ、何故主人公がこれほどまで銃器の扱いに長けているのか、といった突っ込みどころは彼方此方あるのだが、大藪某や西村某、門田某の著作に比べ

  「Oi Oi Oi!!! そりゃ余りにナンセンスだろ!」

と思う箇所が格段に少なかったのはひとえに主人公や周りの人間の描き方が上手かった点と、アメリカで一世を風靡した死刑執行人マック・ボランや殺人機械レモ・ウィリアムズ等を始めとする「ヒーロー・ペーパーバック」のような爽快感がある事だ。

そう、主人公の影野竜二という男、桁違いに強いのだ。殆ど「パニッシャー」や前出「マック・ボラン」レベルの凄腕である。それも素手ゴロなのだから驚く。格闘場面の描き方も上手い。例えば刃物で切り込んでくる相手に対して「半身を切る」という表現は護身術か格闘を習った人間でないとサクッと出て来るものではない。実際に空手家でもある今野敏氏の作品に共通するリアリティがある。

そしてこれだけ凄腕でありながら情に脆い直情径行型で敵の思惑にまんまとハメられたりするところも良い。個人的には影野の友人でもある楢山の行動、思考パターンが自分そっくりで(!)とても面白かった。

そんなわけで、新幹線で東京・京都間2時間半で1冊、さらっと読める爽快本である。因みに本シリーズを実写化するなら、

影野:内野聖陽 
紗由美:安めぐみ 
楢山:俺 

といったところで如何でしょうかね(笑)

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