I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で


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2012/06/05 / 00:54

「人は、何処から来て、何処へ行くのか?」

簡単じゃないか。割れ目から来て、墓石の下に行くんだよ・・・などという答えではロマンの欠片もありゃしない。しかし、人は生まれ落ちた瞬間から、死へ向かって一歩一歩、歩みを進めている事は紛れもない事実である。それをDNAレベルで認知しているからこそ、人は「自分の生きる意味/理由」を模索し続けるのだろう。死ぬために生きているからこそ、生きる理由を欲する。人間というのは何と因果な動物なのだろう。まぁ、それこそが「人が人たる所以」なのだろうが。

319997.jpg
ULVER "The Norwegian National Opera" DVD+Blue Ray

ノルウェーの音楽集団、ULVER によるその名の通り、国立オペラ劇場におけるライヴ映像。

最早彼等を1st, 3rd のようなブラック・メタル・バンドとして位置付けている人は皆無であろう。自分自身も初期作品より、"Lyckantropen Themes" "Perdition City" "Shadows Of The Sun" といったトリップ・ホップ(???)、ダーク・アンビエントな音を志向するようになってからの彼等の方が、遥かに聞く頻度は高いし実際、素晴らしいと思う。

其処で本作、2010年のライヴ映像。のっけから美しいピアノ演奏のバックで、天井から首を吊られ、口から血を垂らす異形の男の姿が延々映し出される。それから"Shadows..."の頭を飾る名曲 "Eos" へ。プログラムが進行するにつれ、曲に合わせてステージ後方のスクリーンには、満月、野生動物の捕食、ナチのホロコースト、ダンス、性行為、血まみれの人間とバスタブ、そして冒頭の首つり男が全裸で再登場し、幕を閉じる。

このように書くとおどろおどろしい見世物小屋のような印象をもたれるかと思うが、実際にこれらを見れば非常に高度な次元で完成された一種のアートなのだと言うことが見て取れる。そして最後に現れる

  "What Kind Of Animal Are You? "

の文字。この地球という世界、そして悠久の時の流れの中で変わらぬ月の満ち欠け、変わり続ける動物、人間の営み、生と死。人というのは、一体何なのだろう。自分は何故、生きているのだろう。そんな事を改めて考えさせられる。そして冒頭の定型縊死から全裸の男が立ち上がり、動き出そうとするラスト、つまり生に至る「逆の」流れ。生から死を志向するのではなく、死から生を志向する意味。「お前は、どんな類の動物なんだ?」こんな素晴らしいステージを生で見る事が出来るノルウェーの人達は本当に幸せだと思う。





今のハードコアやメタルの人がどれだけULVERに関心を持っているかは分からぬが、NEUROSIS と DEAD CAN DANCE を並列して聞ける方は是非、御一聴を。

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まとめwoネタ速neo 2012.06.08 03:59

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