I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で


Entries.

--/--/-- / --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 / TRACKBACK(-) / COMMENT(-) / PAGETOP

2012/04/26 / 02:09

銀座「ヴァニラ画廊」にて開催中の

エクスリブリス

「エクスリブリス・コンチェルタート ~日欧幻想蔵書票展」

に行ってきた。

エクス・リブリスというのは所謂「蔵書票」・・・古本を買って表紙をめくると稀に版画と共に「○○蔵書」と書かれているあれ、である。ウィキから転載してみよう。

「図と一緒にExlibrisという言葉と蔵書の持ち主(票主)の名前が画面に入れられることが多い。古くは紋章や肖像画に個人のモットーを書き入れた図案が好まれたが、票主の職業や故郷を示す絵柄、本や書斎に関する絵柄など多様な図案が用いられている。版種も、銅版画、木版画、リノカット、石版画、孔版など様々である。著名な芸術家の手によるものもあり、美術品として収集の対象にもなっている。」

基本的に、昨今の図書事情ではお目に掛かる事は滅多にないのではないか、と思う。自分もこれだけの作品が一堂に会するのを見たのは初めてである。約10センチ四方程度の大きさの中に展開するダーク且つフェティッシュなモチーフ、絵柄、構図は言い知れぬ魅力に溢れている。

展示されている作品はどれも素晴らしいのだが、中でも杉本一文先生とバイロスの作品は群を抜いていると言わざるを得ない。実際はゲイであったと噂されるバイロスだが、非常に女性的で柔らかな画風は惚れ惚れとする。100年も前の物とは思えぬほど見事な緑青色の色彩も見事である。

そして角川文庫版横溝正史シリーズの表紙絵の画家としても知られる杉本氏の作品群は鬼子母神や明王などを配した日本的モチーフの中にエロティック且つ魔的な要素が盛り込まれており、自分としては今回、壁面に展示されている作品のみならずクリア・ケースに収納された多数の作品も含めてこれだけの点数を見る事が出来たのはこの上も無い幸せだった。地色が黒の額も作品を一層引き立たせている。

そしてこれら蔵書票を見るにつけ「一体、どのような書籍にこの蔵書票を貼るのだろう」と思ってしまう。これだけの作品に負けない書籍でなくてはならないのだから間違っても林真○子だの赤○次郎だのの文庫本でないことは確かだ。金属板で装丁された異端の祭祀書とか、そういった書籍でないと蔵書票も生きてこないのではないか、と思う。

そして蔵書票の依頼人は一体どのようにオーダーを出すのだろう、と考える。例えば杉本先生の作品にあるカタツムリとか貝殻バイクと精子のモチーフ(これは蔵書票協会会長さんの所蔵品らしい)とか一体全体、どこからこれだけのアイディアが湧いてくるのだろう。作品を見ながら考えていると想像の迷宮に踏み込んでしまいそうになる。いずれにせよ、これら蔵書票というのは作者にしても蔵書の持ち主にせよ、書籍という形が好きで堪らないのだろうと推察する。だからこその拘り、なのだろう。

自分も実家に置いてあるアレイスター・クロウリーの魔術書にエクスリブリスを貼ってみようか・・・と考える。

スポンサーサイト

東京百景 / TRACKBACK(0) / COMMENT(0) / PAGETOP

バスルームのプリンセス / ホーム / 待望の新作


コメント:


コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する 


トラックバック:

ホーム

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。