I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で


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2012/04/07 / 23:08

子供の頃、さして意識もせず、それでいて頭の片隅に刷り込まれていた絵、或いはイラストが大人になって「あ、この人が描いていた絵なのか!」と判明することが多々あるのだが、自分にとってその代表格となるのが武部本一郎、石原豪人、そして小松崎茂の御三方である。

宇宙船地球号

そんなわけで銀座・ヴァニラ画廊で開催中の「小松崎茂原画展~宇宙船地球号」を見に行ってきた。個人的に、小松崎さんの絵と言えば何と言っても「サンダーバード」や「謎の円盤UFO」といったプラモデルの箱絵が強烈な印象を残す。1~5号、ジェット・モグラ、孤島の秘密基地、シャドー・モービルetc...親にねだって買ってもらっては片っ端から作った。そしてよく学研等から出版されていた「21世紀の世界」といった空想科学雑誌の表紙や挿絵に当時の子供達は皆、目を輝かせ、そして心をときめかせていたものだ。その絵の数々が原画で拝めるというのは素晴らしい。

    thunderbird 1

    Jet mogura

展示された作品はどれも精緻な筆使いで細かい部分まで気合を入れて描かれた力作揃いで思わず顔を近づけて見入ってしまう。その中でも80年代初頭の作品は走っている車の中にランボルギーニ・カウンタックが描かれていたり、はたまた宇宙船が航行する構図が「スターウォーズ」風だったり、或いは60年代の作品は車もアメ車だったり、と時代背景が見て取れるのも面白い。何時しか自分が目を輝かせ、心を踊らせている事に気付く。いい年こいた大人が子供の頃に戻ってしまう素晴らしく、そして懐かしい空間。かつて流行した「宇宙船地球号」というタイトルも粋である。

小松崎茂

そしてこれらの絵を見て、子供の頃に思い描いていた「すばらしい21世紀」と現実のギャップを実感するにつけ、一抹の寂しさが残るのも事実。

「21世紀の未来」ではくだらない雑事は全てロボットが行い、全ての病気は注射1本で完治し、食料はドンドン供給されて人類は幸福と栄華を手にする筈・・・だったのだけど・・・自殺者は毎年3万人を超え、震災や原発事故の復興は思いの外進まず、政治は腐敗し、経済はどん底の状態が続き、おまけに隣国にはミサイルをこちらに指向しているキチガイ肥満児が居る。こんな未来に、誰がした?

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