I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で


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2012/01/15 / 01:27

ギャラリー/美術館3所責め。

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先ず、六本木ヒルズ・森アーツセンターギャラリーで開催中の「歌川国芳展」へ。

1000の開館とほぼ同時に入場。入口に群れ集まり、ガス室へ歩かされていく囚人のように列を作り、ベルトコンベアーの上を動いていく回転ずしのように展示を見ている客を超越して次の展示室へ行くと当然の如くガラガラで良き哉。だいたい、美術品なんて1点の前に行列して、或いは群れ集まって見たところで本当の良さなどこれっぽちもわかりゃぁしない。

というわけで、国芳。豪快な武者絵が有名だが、大胆な構図、細かく書き込まれた衣服等の装飾、そしてとびっきりのユーモア精神(というかギャグ脳だろ)。1消失点、或いは2消失点といった画法を完全に無視しているにもかかわらず独特の奥行きがある不思議な感覚。江戸末期に描かれた浮世絵であるのに、見ていて湧いてくるのは「ポップ」「漫画」という言葉だったりする。

そもそもギャグ脳でなければタヌキが金玉袋を広げて、それにくるまって寝ている絵なんて浮かんでこない。感覚的には「ジャングルの王者ターちゃん」と同じである。擬人化された魚の絵などクトゥルーの「深き者ども」みたいだし、勇壮な武者絵や役者絵と同様に、ギャグや風刺も大好きだったのだろうな、と思う。

あとは当時の風俗や景色をみながら「あー、江戸末期の馬喰町、吉原・角海老、時代劇や落語に出てくる御厩河岸とか吉原土手ってこんな感じだったのか」と思いを馳せるのもまた一興。


次は、ヒルズからタクシーに乗って広尾「山種美術館」で開催中の「ベスト・オブ・山種コレクション」へ。此方は外した。すごく混んでいる。お目当ての「炎舞」の展示室へ行ったら奇跡的に正面が空いたので目に焼き付けて、とっとと退散。正味10分か15分くらい。混んでいる美術館ほど最低なものはない。しかし炎舞の現物を初めて見ることが出来たので来た甲斐はあった。


ラストは銀座「ヴァニラ画廊」にて開催中の「都築響一コレクション 秘蝋の宴 満珍全席」再訪。やはり此処に展示されている陰と陽の中で生まれ変わるなら/装着できるならどれがいいか、と問われればやはり麩玉龍である。曰く「硬くもなく柔らかくもなく女体の中でくねって、忘れられないような快楽に導く」らしい(笑)これがあれば「御用牙」の主人公、カミソリ半蔵のイボイボちんこに対抗できる・・・かもしれない。

因みに今回の企画、展示の蝋人形同様、物販も大変面白い。今日買ってきた本がこれ「刑務所良品」つまり刑務所の囚人が制作した家具や工芸品等を集めた写真集である。因みに、実家の俺の部屋に置いてあるタンスは府中刑務所製なのだが引き出しと枠が2mmほどずれている箇所があるだけで非常にいい製品である。こういうブツが安価で手に入るのだから当然、競争率も高い。以前、卒論の実験・・・木造プレハブ3階建て住宅の建設を都が認可するために必要な「火事が起きた場合の性状」の記録を取るため家を2軒建て、それに火を放って燃やす、というもの・・・を行っていた時、家の中に入れる家具が欲しいという事になり、「刑務所製品の抽選会があるからお前達、行って取ってこい」と教授に命令されて深川まで行ったことがあるのだが、競争率が高くて全然ゲットできなかった、という思い出がある。

あと、廊内には且つて一世を風靡した風俗「イメクラ」のプレイルームを集めた写真集やバブル時代の世相を切り取った写真集等も販売されておりとても楽しい。


そんなわけで、ギャラリー巡りの後は神保町で本を買い、湯島「デリー」にてラッサム・ライス&チキンバリカレーVVHを食して帰宅するという毎度の行動。明日は仕事の絡みで遠出できないのでヴァニラ・マニアのイヴェントに行けないのが残念で仕方ない。

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