I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で


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2011/09/24 / 03:58

最近は一度見て面白かった展示はなるべく裏を返す・・・などと言うと廓言葉のようだが、要するにもう一度見ることにしている。そんなわけで、現在、銀座ヴァニラ画廊にて開催中の

 【古賀新一×伊藤潤二×御茶漬海苔3人展「古潤茶」】

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再訪。

小学生の頃、何かにつけて裸になる黒井ミサにドキドキしつつページをめくった「エコエコアザラク」を除いて、ホラー漫画を全然読んだことがない。であるから、伊藤潤二、御茶漬海苔両御二方の作品を閲読するのは今回が初めてである。会場内は四周の壁のそれこそ足元から天井付近に至るまで生原稿(原画)で埋め尽くされ、迫力満点である。今回の展示の中では特に、伊藤潤二先生の作品に心を動かされた。

同じ「恐怖」と訳される「テラー」と「ホラー」の違いは何か、と問われた場合、後者は

  「生理的嫌悪感を伴う恐怖」

であると答える。加えて、ある種のギャグセンスである。

冷静に考えればショッピングセンターに集まるゾンビだの無線で「もっと警官を寄越してくれ」と要請するバタリオン、地獄の使者に囚われて鉤付鎖でバラバラに吹っ飛んでしまうフランクおじさん(「ヘルレイザー」)といった描写は壮絶でありながら冗談としか思えず、ついつい笑ってしまう。

そういった意味で、展示されていた伊藤潤二先生の「かたつむり女」であるとか「書斎の円形桶の中で渦巻き状に変化して死んでいる男」(R.E.ハワードのコナン「石棺の中の神」みたいだ)等、人ならざる形に変化した(させられた)人の姿というのは物凄い生理的恐怖を煽ると共に、究極のギャグである・・・つまりはホラーそのものだな、と思った次第。

描写の方法は全然違うが、H.R.ギーガーが描く人体(有機体)と機械(無機体)の(おぞましい)融合といった作品群を見たときと同種の怖さを心の奥底に植えつけられる。本当に見に行って良かった、と思う。

それから画廊を出て、神保町の書店街で伊藤先生の作品を探したのだが全然売っていないのにはガッカリした。今はインターネット時代なのでアマゾンでオーダーすれば翌日には届く。しかし俺は基本的に「書店に行って、本を探し、レジで買う」というプロセスが昔から大好きだから先ずは書店で探してみるのだが、やはり空振りになるのは悲しい。結局「うずまき」はアマゾンで注文してしまった。届くのが楽しみだ。

因みに「エコエコアザラク」について、過去の作品では初代・吉野公佳もよかったがやはり佐伯日菜子の黒井ミサがあまりにハマり役だったため(映画、見に行ったよ!「クトゥルー」に出てくるバイアクヘーの召喚呪文使ってるのには笑ったが)人選が難しいと思うのだが 個人的な趣味嗜好で脳内キャスティングするなら是非・・・・成海璃子ちゃん に演じてもらいたいな・・・と思ったり。

あと、これはヴァニラの物販で購入した

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「口枷少女モイラちゃん」

以前から同画廊にて売られているアヒルの口枷やツイッターで存在は知っていたが実際に作品(媒体)を見るのは初めて。フェティッシュで可愛く、手作り感満点の誌面はとても魅力的で面白い。

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