I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で


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2011/08/19 / 00:00

何故か京都旅行中に突然もよおして、河原町OPAのタワレコで買ってしまった

          BF Live

      BLACK FLAG "Live 1984" DVD

彼等唯一の正式映像集・・・とレコード屋の告知等には書かれているが、ハードコアやパンクで商売してるくせに TARGET VIDEO からリリースされていた初期映像集(VHS)のことは知らないらしい。

そんなわけで本作。かなり昔からVHSで出回ってる作品なので既に見た人も多いだろうが今回の国内盤は何と!歌詞はおろかMCに至るまで全て対訳が(テロップで)出るという

    「いい仕事しましたね、キングレコードさん!」

な作品。対訳の内容もイイ線いっており、7 SECONDSの国内盤みたいな

    「お前、偉そうに翻訳やる前にまず日本語を勉強しろよ。
     まさかこんな翻訳ソフトレベルの仕事で金貰ってんじゃないだろうな?」

と言いたくなる適当な訳詩とは雲泥の差。

内容の素晴らしさについてはもう言わずもがな・・・なのだが個人的にはやはり "My War" B面収録のへヴィ・ナンバー、そしてラストの "Rat's Eyes" に惹かれる。いや、俺も昔は "Nervous Breakdown" "Black Coffee" "My War" のようなノリの良い曲が好きで、先述のへヴィで陰鬱な曲は飛ばして見ていたのだが、ある時期、それらナンバーの凄味が理解できるようになってから次第に好みが変化していった。

それは職場などで湧き上がる

    「あー、こいつ、本当に殺してやりたい・・・ぶっ殺してやりたい!
                      首の骨、ねじり折ってやりたい!!」

という激情を含め、社会や人と対峙しつつ怒りや感情をコントロールするというのが己の内面と対峙することと同義であることが本当の意味で理解し得るようになってから、と言い換えてもいい。

    「盲目的な"反戦!" "System Shit!!"」
    「週末はブーツとサスペンダーで街に繰り出し酒を飲んで騒ごうぜ Oi Oi Oi!!」

という幼稚な感情の発露(外的要因)ではなく、自分の内側をえぐりこむような、弱さとそしてそれを乗り越える強靭さとのせめぎあい、葛藤だったりする。

故に、"My War" に収められてるへヴィナンバー、そして "Loose Nut" 収録の "This Is Good" のような歌詞は心に刺さる。実際、右の拳がつぶれて半年くらい真っ当に「結んで開いて」が出来ない時期もあったしな。ライヴの最後、客席からヤジに対してロリンズが

    「俺達を笑いものにするってのは、お前が自分自身を笑いものにするって事だ」

と答えてるのがいい例だ。結局、神社の本殿に置いてある鏡と同じで、常に戦う相手、見据えなくてはいけない相手は「社会」や「あいつ」じゃなく自分だという事なのだろう。

そして自分の場合、これらの曲の良さ、凄味が上記のような自分の心情とシンクロすることによって理解できるようになったのは ROLLINS BAND "Hard Volume"、そしてライヴ盤 "Turned On" を頻繁に聴くようになってからだった。今、久しぶりにこのDVDを見返してみて、アルバム"End Of Silence" 以前の、己の肉体と精神を極限まで追い込むような曲、歌詞、パフォーマンスの原点はやはり、この時期のBLACK FLAG なのだな、と改めて思う次第。


本作と同じイギリス・ツアーの映像。こんな凄いパフォーマンスを近場で見る事が出来た客は本当に羨ましい。

加えて、BLACK FLAG や CIRCLE JERKS といったバンドを見聞きしていて思うのが「普段着の過激さ」だ。凄いスパイキー/トロージャンヘアをしてるわけでも数百個の鋲を打った革ジャンを着てるわけでもなければ、Marle Allin (GG の実兄)みたいに「ユダヤ教徒のモミアゲとヒトラー口髭」といった特異な風貌をしてるわけでもなんでもない。本作におけるグレッグ・ギンなど襟付きのシャツ着てる。何処からどう見ても「普通」だ。

こんな「普通」の人があんな摩訶不思議で変態的、前衛的であると同時に攻撃的かつへヴィなギターフレーズを一心不乱に弾きまくり、時に客に唾を吐きかける。こういう普通の見てくれ人達の方が、DOOMやDEVIATED INSTINCT の真似して人よりボロボロで汚らしい服着てる方がより「クラスト度」が高いとか言ってる脳足りん似非パンクなんかよりも遥かに危険である。

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