I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で

2015/07/26 / 20:13

カレーだ!

なんてわけはない。年がら年中、カレー!これがカレー者である・・・とはいえ、最近は中華を食べている比重が高いのだが「そんな事じゃいかん!」と一念発起し、久しぶりに直球なインド料理。

先ずは行きつけの八重洲「ダクシン」。

夜はいつもアラカルトをオーダーしているのだが、最近は小食になったせいか昼からアラカルトの皿を幾つも並べようという気はしないので、ノン・ヴェジタリアン・ミールス。

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Before...

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and After....

昼飯用のセットメニューでありながら一品一品手を抜かない上手さは流石。だからこそ、通う価値があるというものだ。

続いて夕刻。

最近は横須賀に戻って食べていることが多いのだが、この日は珍しく品川駅ナカecute「シターラ・ダイナー」へ。1700前ならまだまだ空いていて良き哉。

このお店、アラカルトもあるのだが、結果としてセットにした方がコストパフォーマンスが良い。それで足りない分をアラカルトでオーダーするのが〇。ただしラッシーの塩味は作れないので、この日はハイビスカス・ティーを飲みつつ料理の到着を待つ。

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シムラ・ミルチ。

「ポテトやナッツなどを詰めたピーマンの香ばしいタンドール焼き」という説明書きの通り。簡単に言えば、マサラドーサのドーサの代りにピーマンを使っている感じ。トロッとしたチーズがいいアクセントになっている。最初、手で食べようとしたら火傷しそうになった。

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ラム・ビリヤニとダール・カレー。

セットになっているクルチャは外し、ヨーグルトを乗せる。折角「ハレの日」メニューのビリヤニ食べるんだからクルチャなんか要らないだろ。ヨーグルトを掛けつつ、ダールを啜りつつ、左手指でグチャグチャにかき回して食べるビリヤニの美味さよ!嗚呼、美味礼賛!!

というわけで昼夜共にインド料理だったのだが、改めて「インド人の作るインド料理」の美味さに舌鼓を打つ。昨今増えている・・・というか殆どそうだが・・・・ネパール人がやっている「インド料理屋」の料理とはスパイスの使い方が全く違うことに気付く。口では上手く表現できないのだけど、似て全く異なるモノ、としか言いようがない。やはりたまには「正統な」インド料理を食べないとな!



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2015/07/25 / 22:50

金曜日、仕事で横浜へ。

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場所が山下町なので当然、昼飯は中華街で。上司を連れて関帝廟通りの四川料理店「京華楼」で久々に食事。


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関帝廟。何故、関羽が「商売繁盛の神様」になるのかは未だに分からないが、俺達みたいな仕事をしている人間にとって「商売繁盛」などもっての外なので、当然、お参りはしない(笑)

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四川風坦々刀削麺。

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豚肉のスペアリブ。

久しぶりに食べに来たが、やはりこのお店「麻辣」における「痺れ」の部分が半端でない。びよよよ~~~んっ!と来る刺激が何ともいえずたまらない魅力。

午後、横須賀に戻り、仕事を終えてからレイトショーで6回目の「マッド・マックス 怒りのデス・ロード」を見に行く。映画の後、米が浜通の「福泰飯店」で夜更けの中華。

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見る度、感動の度合いが高まって来る。特にニュークスの最期 "Witness me!!!!" とマックスの "My name is Max...That's my name..." の台詞は堪らんねぇ!!!

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というわけでなんとか刀削麺(わすれた)と焼き餃子。

そして日付変わって土曜日。

本当は家で冷やし中華でも作ろうかと思っていたのだが、この暑さでガス台の前に立つ気もしないので近所の中華屋へ。

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麻辣刀削麺、あと写っていないけど焼き餃子。

こうしてみると単に「刀削麺」とはいってもかなりその味と見てくれは違うことがお分かりいただけるだろうか。まぁ何にしても美味ければそれでいいわけだが。

というわけで、いよいよ以て、夏全開!である。

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2015/07/20 / 08:43

最近、音楽関係の事を殆ど書いてない。

音楽自体は彼是聞いているのだが、それにも増して「海に行こう!」とか「自転車に乗ろう!」とか「美味い物を食べに行こう!」或いは「マッド・マックスをまた見に行こう!!」といった興味の対象の方が優先順位が高くなってしまったからに他ならない。

そんなわけであるが、たまには音源の話など。

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CAPITALIST CASUALTIES "Live In Kochi Chaotic Noise" CD

昨年冬、怒涛の勢いで日本ツアーを行い各地で興奮と熱狂をまき散らしていったCAPITALIST CASUALTIES のライヴ盤。自分は初日の東京公演を見たのだが、あの興奮がそのまま音源に乗せられていて、プレイボタンを押すとあの夜の光景が甦って来る生々しさに興奮の炎が再燃する。

しかしこうして映像無しでライヴ音源のみを聴いていると改めて演奏の上手さがよくわかる。以前「パンクは下手でもできる」等と言っていたクソッタレヘビメタ業界ゴロに聞かせてやりたいものだね。

次。

話題の「スーパーグループ」TAU CROSS の1st。

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TAU CROSS "Tau Cross" CD

AMEBIX の The Baron, VOIVOD のAway、そしてMISERY の2人(でいいのか?最近、Misery 聴いてないんでメンバー分からなくってさ)から成るプロジェクト(?)。アートワークをやらないAwayってイマイチ存在意義が薄いよね・・・と言うことなかれ(苦笑)
堅実でいい仕事してますよ、Awayさん。

音は「予想通り」「想定の範囲内」、なのだがそういう「やっぱりね!」な反応が来ることを見越してもこれだけのモノを出してきたその実力には脱帽である。巷で書かれている通り、AMEBIXでいえば"Sonic Mass" の次、と解釈しても十分イケる音で、ニューウェイブっぽさは皆無、さりとてメタル成分濃いめ、というわけでもない不思議なバランス感覚。クロスオーヴァーとは全く異なる方法論を用いてメタルとハードコア・パンクの間でバランスを保っている稀有な例、といえようか。いずれにせよ、曲が良い。フックがあって覚えやすい。そして何度聞いても飽きない(これ、大切!)。車の中も含め、買って以降、へヴィ・ローテーション中の一枚である。

ラスト。

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ゲルマン・ブラック・メタル MOONBLOOD 再発3種。

再発とは言え、以前リリースされていたのはVLAD TEPESのブートをリリースしていたレーベルなので権利関係はかなり怪しいのだが、今回のはLPボックスが出たこともあり正規再発なのだろうか・・・まぁ、いい。因みに店に並んでいたのは4枚だったのだが、うち一枚はかつて"Fullmoon Witchery" のタイトルでリリースされていた編集盤とほとんど同じなので買わなかった。

昨今の御時勢、ネットの恩恵で音だけであれば簡単に聞くことはできるがやはりこういうのはディスクで持っておきたいのがファンの心情であろう。音は基本的に、「例の3部作」時代のDARKTHRONEを彷彿とさせる所謂「プリミティヴ・ブラック」なのだがよりBATHRYの影響が顕著であるのが特徴。というか彼等の音楽を聞いていると逆にBATHORYというバンドがブラック・メタルに対して及ぼした影響の大きさをまざまざと感じることが出来るのが面白いところ。そうそう、VENOM じゃなくて BATHORY なのだよ。

というわけで、また。

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2015/07/20 / 00:11

祝!梅雨明け!!!

悪夢は去った!車に乗り込み、V8エンジンを始動させろ。フューリー・ロードを駆け抜け、華々しく散るんだ!
    "I Live, I Die, I LIVE AGAIN!!!!"

というわけでインターセプター(?)に乗って葉山まで。此処まで逃げ切れば大丈夫だ(?!?!)

予てから訪問してみたかった葉山(秋谷)のインド料理店「ロイヤル・パラソル」で昼飯。

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店の前は葉山の海である。

料理は南と北の両刀使い。だったら当然、南を食べてみましょうか・・・って初手からそのつもりで来ているのだが。

最初に「御通し」でサラダがでる。

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見た通り。ピクルスが乗せられているのが特徴と言えば特徴。

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ダヒ・ワダ。かなり酸味が強く癖がある。俺としてはイマイチ。

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ニルギリ パニール コルマ カレー とバスマティ・ライス

ダヒワダがイマイチだったのでメインのカレーについても不安が心をよぎったのだが、此方は大当たり。これだけ多量のカレーリーフが投入されているカレーには滅多にお目に掛かれないのではないか!という勢い。葉っぱと野菜が好きな人にはたまらない出来映え。

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アップにしてみよう!(笑)

素晴らしいね!次回は是非、ビリヤニを食してみようじゃないか!!

続いて今日の夕方。自転車で大滝町の南米料理店「ジオダナ」初訪問。例によって日本人客は俺一人。

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定番(?)タクタク。

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蜂の巣とジャガイモ「ラチ」

横須賀に来て以降、中南米料理を食すのは3回目なのだが、基本、何を頼んでもジャガイモ!肉!玉ねぎ!サルサソース!である(苦笑) アメリカン・フードを見ても思うのだが「よくこんなに芋ばかり食べられるもんだ。」と思ってしまう。

まぁ、もう一度くらいは行ってみようかね・・・・

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2015/07/19 / 22:00

神奈川に戻ってくると、やはり空が広く、そして高く感じる。

そして横須賀・・・三浦半島という土地柄もあるのだろうが、丘陵と緑が多い。かつては川崎と並ぶ神奈川県内でも「アレな土地」だったらしい横須賀も今ではかなり様変わりして、のんびりゆったりした空気が流れているのが心地よい。尤もドン・キホーテの前などを通ると「あ~、全国津々浦々、その土地の文化や言葉、歴史、民俗は異なってもDQNの車、ドレスコード、行動様式は同じなんだな(嘲笑)」と思ってしまうのだが。

というわけで彼是撮った写真を備忘録代わりに(脈絡なく)バラバラと貼っておこう。

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横横沿線 / TRACKBACK(0) / COMMENT(0) / PAGETOP

2015/07/19 / 08:46

梅雨明け宣言!が早くでてほしい今日この頃。

家の中も吊るしてある服もカビだらけである・・・いや「だらけ」ではないな・・・イメージが汚らしくなるだろ、俺の。
以前住んでいたのは高層階だったので風通しも良かったが、今住んでいるのは1階なので風通しは良くても防犯上の観点から開けっ放しで外に出られないのがキツいところ。

そんなわけでまぁまぁのたりのたりと生きている次第なので最近の食い物などをアップしてお茶を濁しておこう。

JR品川駅ナカ「ecute」内、「シタール・ダイナー」にて遅い昼飯。

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いつもここに来ると必ずと言っていいほどビリヤニなのだが、この日はプラオ。因みにこの店、アラカルトでオーダーするよりセットの方が遥かにお得。それもよくある安易且つ手抜きな「ランチセット」等ではなく、かなり気合の入ったブツが出る・・・のは写真を見た通り。

ヴェジタブル・プラオに野菜カレー、ちゃんとライタも付く。メニューを見るとナンだかクルチャだかが付くらしいが当然、そんな物を俺が食べるわけない。ナンなんぞと併せてはせっかくのバスマティライスが台無しである。

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単品でオーダーしたパニール・ティッカとダールのカレー。此方も外れなしの美味。

続いて御馴染みの此方。

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先週の「デリー東京ミッドタウン店」の週替わりカレー「クリーミー・シーフード・カレー」

以前出た「ココナッツとシーフードの南インド風」に近い味わいで美味しい・・・のだが!この日はボックス席が取れずカウンター席に座って食べていたのだが隣席に来た頭の悪い幼児連れのクソ女(一見客)があまりに不快で半分も食べぬうち席を立つ。躾もロクにできないクソ女がガキなんか作るな、ボンクラ。せっかくの昼飯が台無しじゃねぇか。

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そして此方は今週(昨日の土曜日)のミッドタウン店週替わり「チキン・ショルバ」。ショルバとうのはシャーベットの意味らしいが氷菓ではない、念のため。

これにコルマ・ポークを合わせて大盛ゴハンでドーン!チキン・ショルバの鋭い辛さが素晴らしい。ミッドタウン店の週替わりでこれだけスパイスの効いたカレーは珍しいのでは?!と思わせる夏向けの爽やかな美味さ。

次は地元にもどって・・・

先週「ターミネーター・ジェネシス」をレイトショーで見たのち、横須賀中央米が浜通の中華屋「福泰飯店」で深夜の晩飯。
このお店、夜中の3時までやってるらしいのがうれしい。

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海鮮炒飯。

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牛肉の辛旨煮込み。当然、あんかけのようなスープは炒飯にかけていただきます♪

あとは近所の中華屋。

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叉焼刀削麺。

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棒棒鶏。

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ジャージャー刀削麺。

どれを食っても美味い近所の必殺店。いい感じだね。

ラスト。

先週末、南千住「尾花」に行った帰り、駅中の洋菓子店「メゾン・スヴニール」で買って貰ったチョコレート詰め合わせ。

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子供の頃から「物を作る人達」の手元を見ているのが大好きだった。料理でも洋菓子でも工芸品でも何でもそう。だから鮨屋とか洋菓子屋に行くと今でも自然と笑顔になる。ケースに並べられたケーキなどを見ているだけで幸せな気持ちになる。

食べることは、幸せと直結している。「食」をどのように位置づけるかは人それぞれだが、俺にとってはそういうものだ。

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2015/07/14 / 01:15

ある程度年を取ると、「高くてもいいから、本当に美味しい物を食べたい。」と思うようになる。

昔・・・学生時代は兎に角、量が食べられれば良く、味は二の次だった。ほとんどの男子はそうなのではなかろか。それが何時しか社会に出て働き、自分で金と生活を遣り繰りするようになると思うわけだ。「たまにはちょっと贅沢しようじゃないか。」と。昔でいう「ハレの日」である。

よその土地は知らないが、昭和の時代、東京の家庭には間違いなく「ハレの日」という概念が存在した。両親に連れられ、或いは自宅で取る店屋物で人気のあるもの・・・・洋食、鮨、天麩羅・・・・そして鰻。

俺は鰻が大好きである。以前にも書いたかもしれないが地球が滅亡する最後の食事は極上の鰻と肝吸いを食してから死にたいと常々思っている。

そんなわけで・・・以前から懇意にさせていただいている某女社長氏のお誘いで数年ぶりに南千住の名店「尾花」で鰻っ!!!!

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先ずは、うざく。

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鯉のあらい。刻みみょうがを包んで味噌に付けて食す。

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う巻き。ふんわりとろっと玉子焼きの中に鰻。

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そして真打登場。

いやぁ~!もう別次元の美味さである。ふんわりとろっとして、それでいてキッチリした食感が残る。江戸前の鰻は蒸す工程が入るがその「蒸し」が絶妙なのだろう。細胞の1つ1つまで鰻のエキス、旨味が染みわたる感じ。

これぞ本当の「美味礼賛」である。

基本的に俺は食事に付いて再三言ってるように「相席しない」「行列しない」のは信条である・・・しかし唯一「尾花」については・・・まぁ仕方ねえかな・・・尾花だし・・・とその信念を曲げさせる美味さ。

美味い料理は、人を幸せにする。これは紛れもない事実である。



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2015/07/08 / 00:13

先日、また

「マッド・マックス 怒りのデス・ロード」

を見に行ってきた。4回目である。

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これまでロードショー期間中に複数回見に行った作品は、ジム・ジャームッシュ監督、ジョニー・デップ主演「デッドマン」が2回という程度だったが「パシフィック・リム」の7回、そして「マッド・マックス」の4回というのは自分の中では完全に常軌を逸しているレベルである。これも一つの「引き寄せ」なのだろうが、これだけ繰り返して見に行きたいと思わせるのは、やはり見る度に彼是考えさせられる、という要素が一番大きいのではないだろうか。

というわけでその「彼是考えていたこと」をダラダラと羅列。

今回の「マッド・マックス」改めて考えてみるとR15指定で壮絶なアクションが最初から最後までぶっ続けなのだけど、驚いたことに人が死ぬ場面でも頭や手足が飛び散ったり激しく流血する場面が無い。おまけに台詞の中に所謂「4文字言葉」が全然使われていないのは驚嘆するしかない。

これは前回も書いたが、自分はこの砂嵐の場面が大好きである。大破して炎に包まれ、嵐に巻き上げられていく車の破片や人間が流星であるかの如く美しく撮られているのは素晴らしい。こんな経験してしまったらNUXでなくとも「此処が俺の死に場所だ!」と思うだろう。



今回のマックスはメル・ギブソンのマックスよりも内面的にはかなり拗れていると思う。

例えばハードボイルドの世界で、80年代ごろまでは探偵といえば所謂「タフガイ」というイメージだったのが90年代以降は心に鬱屈するものを抱えた主人公が主流になってきたという変化のようなものがトム・ハーディのマックスにも投影されてるのかな、と思ったり。 それが「威嚇したりするときを除き、マックスが人と話す際に目を合わせない」という部分に繋がると思う。

台詞自体、余分なものが全て削ぎ落とされてるのは単に無口だとか必要最小限の事しか「言わない」のではなくコミニュケーション不全で「言えない」って部分も大きいのではないだろうか。それ故「あ、あ」等の言葉にならない「音」がとても多くなってしまうのでは?

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そして、本来「あっしには関わりのないことで・・・」という紋次郎的アティテュードであるマックスが、一旦は袂を分かったフュリオサたちを追尾して「砦に戻ろう!」と言い、自らウォー・リッグを運転して先陣を切って敵に斬り込み、砦に到着した後は其処に留まるでもなくまた一人、去っていく意味とは何だろう・・と考えてみる。

それはこの映画のテーマでもあると自分が考えている「それぞれの救済 "Redemption"」ではいだろうか。

マックスは「お前のせいで死んだ!」「助けてくれると言ったのに!」と意識を責め続ける「これまで助けられなかった/見殺しにしてきた人達(亡霊)」と「生者からも使者からも逃げ続けている」と独白する己の救済として。

フュリオサは、失われてしまった故郷(Home)を取り戻すことによる己の救済として。

そしてNUXにとっては、これまで洗脳状態での「ジョーのために華々しく死ぬ」という盲目的な死への憧憬から、「誰かを助けるために自分の身を犠牲にする」という自意識を持った上での己の救済として。

それぞれの結果は勝利であったり、放浪の旅路であったり、或いは死であっても、それぞれの主人公が自分なりの「けじめ」をつけて終わっている・・・という事なんだろう。だからこそ、誰に感情移入してみていても、心が動かされるのだと思う。尤も、リクタスとかジョー頑張れ!と思って見てる客はいないだろうが。

そしてラストシーン、砦に辿りついたマックスがフュリオサに何も告げず去っていくシーン。お互いかなり距離はある筈なのに目線だけで理解して頷いただけで無言で去っていくあの場面は感動する!またマックスの姿がすぐ群衆に紛れ見えなくなってしまうのも良い。やはり、あそこで一緒に暮らしました、めでたしめでたし!ではダメなのだ。フュリオサは安住の地を求めていた人物だし、それに反してマックスは定住地を持たない放浪者である。あの荒廃しきった世界で別れるというのは現代以上に再びめぐり合う可能性は低いわけで、其処から生まれるドラマ性、カタルシスってのは大きいと思う。

とまぁ、こんな事を彼是と考えながら余韻に浸ってるわけだが、「字幕版3D/4D」ってのは無いのだろうか。「パシフィック・リム」「コマンドー」のように吹き替え版が字幕版と同じレベルで「傑作」として存在している作品は滅多にないわけで、少なくとも本作に限って、マックスの吹き替えをエグザイルなんぞがやっている時点で「絶対に見たくない」と思わせてくれるのはある意味、凄い。

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2015/07/05 / 03:17

「大統領の代りはいてもJBの代りはいない」

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予てから見たいと思っていた
「ジェームズ・ブラウン 最高の魂〔ソウル〕を持つ男」
を漸く見に行ってきた。



素晴らし過ぎる出来に拍手喝采、だった。

何が素晴らしいかといって、主演チャドウィック・ボーズマン。よくぞここまで!と言いたくなるくらいJBをよく研究している。話し方までそっくりだ・・・そしてエディ・マーフィーがやっていたJBの物まねにもクリソツだ。加えて素晴らしいのがダンスを含めた再現ライヴの場面。あのJBお得のステップ、そして180度開脚でステージの床にダンっ!と着地する技をしっかり見せてくれる。これだけでも見る価値あり、である。特にブーツィー&キャットフィッシュ・コリンズの2名を加えたJB'sをバックに従えてのパリ公演の再現は本当に鳥肌が立つ。

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この作品、基本的にはJBの伝記である。極貧状態の幼少時、そして売春宿に預けられ、其処の使いッ走りをしている時に教会でゴスペルと出会い、スーツを盗んで逮捕され、収監された刑務所で生涯の友であるボビー・バードと出会う・・・という自伝「俺はJBだ」を読んでいる方なら「この場面がこういう映像になるのか」とう面白さもある。

そして本作はJBのみならず、ボビー・バードの姿を丁寧に描くことによってJBという稀代のスターの持つ特異性、カリスマ性、そして異常性を浮き彫りにしているのが面白い。映画の原題にもなっている "Get On Up" は名曲 "Sex Machine" においてJBの♪ゲラッパ!♪に次いでボビー・バードが入れる「合いの手」であることからも、この映画のもう一人の主役がバードであることがわかるだろう天上天下唯我独尊で常に「俺様!」であったJBにあるときは傷つけられ、翻弄されつつも生涯の友として関係を保てたことは非常に興味深い。クライマックスで、JBのバンドから離れていたバード夫妻の元へJBが現れ、「いい席だ」とコンサートチケット2枚を手渡し、そしてコンサートで客席のバードに向けて"Try Me"の1コーラスをアカペラで歌う場面では泣きそうになってしまった。

また、バード以外にもマネージャー役のダン・エイクロイドの演技も光っている。「ブルース・ブラザーズ」シリーズでJBと共演しているだけに感慨もひとしおだったことだろう。パリでのライヴにおけるブーツィー・コリンズの姿(ベースの持ち方!)も実際の映像に良く似せてあって面白い。

というわけで、ロードショー公開は終わってしまった(のか?近所の映画館では取り敢えず終わった)が、また機会があればデカいスクリーンで体感したい傑作である。

しかしだな・・・いくらリトル・リチャードがゲイだからといって字幕までオネェ言葉にしなくてもいいじゃねぇか、と思うわけですよ・・・



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2015/07/02 / 00:20

大ヒット上映中!らしい「マッド・マックス 怒りのデス・ロード」の2回目を見てきた。

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先ずはこの作品、これまで3作制作されたメル・ギブソン主演のシリーズよりも自分は遥かに好きである。その理由は「感動と笑い」である。旧作をリアルタイムで見た時「これは凄い!!!」とド肝を抜かれたが、感動はしなかった。今回はそれに加えて笑える場面が何か所かあったのも高ポイント。

では、何処に心を動かされたのだろう。本作、もう彼方此方で言われている通り「フェミニズム」が需要な要素になっているのだが、それにも増してこれまで、イモータン・ジョーという絶対的カリスマが支配する世界で、ジョーのために健康な子供を産む事だけを目的に攫われ、「所有物」としか扱われてこなかった「子生み女たち」、そして組織の最底辺で、放射能障害のため長生きできない体になり、ジョーのために華々しく死ぬことだけを考えさせられて来たウォーボーイズのナックス(表記はニュークスだが実際の発音は「ナックス」だ)、そして現実から逃避するかのように荒野をさまよい続けてきたマックス達が、フュリオサや「鉄騎の女」達と行動を共にすることで、或いはブライドの一人と恋に落ちることで、これまでは動物的生存本能のみで「生き残る」ことを考えていた意識が「自我を持って積極的に戦い、勝ち取る」意識へシフトしていく姿に心を動かされる。

本作、タイトルは「マッドマックス」だが実質的な主人公は女戦士フュリオサである。ジョーの軍団から逃走を図る群れの中で唯一、自ら闘う意思を持つ者・・・「戦士」なのだ。それ故、中盤で「緑の地」へ辿りついた後、フュリオサを待ち受ける運命には心が痛んだ。そして今度はジョーの軍団に真っ向から立ち向かっていくマックス&女たちの姿は本当にカッコいい。観終わると、「明日も仕事がんばろう!!!!」という気になること請け合いだ(笑)

あとは気づいたことをバラバラと。

ジョーの軍団、頭部と上半身白塗りで目の周りは黒塗り、という「ウォーボーイズ」の見てくれはどっから見てもブラック・メタルである。おまけにマッチョなのが多いのはBLASPHEMYのメンバーみたいで燃える。「死んでヴァルハラの門をくぐれ!」と叫ぶ辺りも含め、完全にメタルである。

そして中盤、長い夜を超えたあたりで出てくる汚染された泥濘地の描写が完全にAMEBIX、DEVIATED INSTINCT の世界観だったのは実に興味深い。

また映像が非常にクリアで美しいのも特徴だった。特に砂嵐のシーンで爆発した車から投げ出された人間や、分解した車の破片が巻き上げられ流れ星のように飛んでいく場面は本当に素晴らしい。

「鉄騎の女」の老婆の一人が常に植物の種を携えているのは、「北斗の拳」1巻に登場しあっけなく殺されてしまう「この種もみを隣の村まで~!」の爺さんに対するオマージュなのだろうか、と思ったり。「マッドマックス」に影響を受けて「北斗の拳」が生まれたことから、ジョージ・ミラー監督が今度は「北斗の拳」へエールを送った・・・というのは考え過ぎだろうか。

顔の仮面を取り外そうと鑢をカチャカチャ動かし続ける、変わり果てたインターセプターをみて「おい!それは俺の愛車だ!」と叫ぶ、爆弾槍が頭部をかすめ「かすったぞ!」と叫ぶマックスの姿、そして爆破の落石で封鎖された谷間で「俺がこの車で先行して岩をどかす!」とか言っておきながら、それを完全に無視して自分だけフュリオサを追っていくジョーの姿・・・はいちいち笑える・・・が客はなぜ誰も笑わないのだね。

荒野を疾駆するウォーリッグに追いすがるジョーの軍団を空撮、或いは俯瞰映像で見て改めて「この作品は現代の『駅馬車』なんだな!」と思った。

というわけで、兎に角、面白いので是非是非劇場に足を運んでいただきたい逸品!

しかしなんで「日本版エンディング」なんてクソ必要ない曲を無理に入れるのかね。加えて3Dが日本語吹き替えだけ、それもマックスの声がプロの声優や俳優でなくエグザイルかなんかの奴で本当に見る気が失せる。そういう作品の質を貶めるような一過性のクソみたいな「ギョーカイ事情」は本当に勘弁してもらいたい。

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