I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で

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2014/11/26 / 01:56

「芸術の秋」・・・である。

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現在、銀座「ヴァニラ画廊」で開催中の、

赤江かふお展「赤江かふおの世界」〜主観と客観の交差〜

初日にお邪魔してきた。 【詳細は此方】クリック!

かふおさんの作品を初めて見たのは2010年南青山のギャラリーで開催されたグループ展「まんがモード」だったが、そのドロッとしつつも爽快に突き抜けた世界観に魅了され、その後、東京、京都、大阪と折に触れて作品を見てきた。

核にあるのは「漫画」なのだろうが、其処から延びる枝葉の広がりが年々、広範囲に伸びて行っていることに気付く。これまでの個展のテーマであった「主観」と「客観」の対比を中心に置きつつ、其処にボディ・ペイントという形で自分自身を登場させたパフォーマンスを行うようになり、より表現が豊かになった・・・というか、赤塚不二夫の葬儀におけるタモリの弔辞(勧進帳)最後のセリフ「私も貴方の作品の一つです」ではないが、自分自身が「作品」となって最後のピースがハマることによってすべての機能が起動する、古代の異星人が残した「Something Beyond」なものを感じさせる凄味が出てきた。

これまで所謂「ライヴ・ペイント」という形で自分がキャンバス、或いは他人の身体に絵を描くパフォーマンス、というのは存在した。しかし作家が「自分で自分の身体に絵を描く」という表現方法はこれまで見たこともなければ聞いたこともない。比較するべき他者が存在しない。比較対象が存在しない・・・カリスマの誕生・・・と言ったら言い過ぎだろうか。

今回の個展はタイトルの通り「世界」であると同時に、これまでの集大成である。

大判の漫画作品、美人画、写真パネル、短冊、ポストカード、そして圧巻なの高さ約3mある画廊の壁一面に貼り付けられた素描(ドローイング)の上に映写されるボディ・ペインティングのスライドショーである。あえて額装していない作品が多いことも含め、小さな枠組みに収まらない作風と存在感の作品たちが広い画廊の空間で息をしていることがわかる。

そしてその作品の中に潜む、知性に裏打ちされたセンス、そしてシニカルな笑いの感覚も含めて感じ取っていただければ幸いである。金曜日の夜には同会場でパフォーマンスも予定されている。帝都に降臨するのは、千年の都・京都から連れてこられた怨霊か、はたまた穴の岩戸を開けて出てきた天照大神か・・・古代において「カミ」という言葉が幸福をもたらすと同時に災厄をも齎す2面性を持っていたことを実感できる夜になるかもしれない。

というわけで本展示、もし時間に余裕があるなら、会期は今秋土曜までなので是非、一度ご覧いただきたいと思う。

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2014/11/25 / 20:59

黙っていても、生きてれば腹が減る。

御馴染み、八重洲「ダクシン」で昼飯。

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ノンヴェジ・ミールス。考えてみるとこの店で昼飯を食ったのは・・・初めてか・・・いや、思い出せないほど昔だ。いつもは晩飯を食いに行く店、ということもあるのだろうが。昼のメニューでも夜と変わらず手抜きなし!の南インド料理に舌鼓を打つ。因みに相方が注文したビリヤニも三分の一くらい貰ったのだが、此方も美味だった。

新橋駅前のビアレストラン「ビア・ケラー」にて。

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席に着くと、サーロインを乗せたカートが横付けになり「1g10円です」と申し向けられる。「じゃぁ1g!」というものアレなので150g 注文。他の料理もあるので2人で食べるにはこの程度で十分だ。やはり肉が喰いたいときのステーキは最高だ。自分は「焼肉」が好きではないし、誘われない限り自分からは絶対食べに行かない。やはりステーキの方がいい。

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サーモンカルパッチョ。

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ムール貝のガーリック焼き。牡蠣は大嫌い・・・というか気持ち悪くて食えないのにムール貝は大好き・・・という自分の嗜好が自分でも理解できない。

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オードブル3種盛り。見た通り。茸と貝とピクルス。

御茶ノ水界隈を歩いていると、時としてこういうジャンクなカレー屋や洋食屋に入りたくなるのは、学生時代から今まで変わらない。御茶ノ水駅改札横「カレー屋ジョニー」のチキンカツ・カレー。

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巨大なチキンが売りのこのカレー。店のメニューは以前も書いた(かな?)ように「コルマ」「カシミール」と「デリー」のパクリなのだが、まぁたまにはこういうパクリもいい・・・あくまで「たまには」だが。

御馴染み、神保町三省堂地下「BEER膳 放心亭」で昼飯。

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ビーフカレーとジャーマン・セルフサンド。あと写ってないがポテトサラダ。

放心亭は神保町に来ると立ち寄る機会の多い店だが、料理もさることながら何と言っても居心地がいい、そして客層が比較的上品でマトモである、という2点に尽きる。

此方も御馴染みになりつつある銀座「HOOTERS」。最近は銀座の行きつけ某店では「フーターズ、お好きですよね」と言われるのだが、フーターガールがどうのこうの、でなくアメリカン・ダイナー・・・というかこういうファストフード以上、レストラン未満な店が好きだ、ということなのだろう。

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チキン・ウィング・・・早い話「手羽先」である。ネイキッド(衣なし)にデイトナソースのピリ辛仕上げ。こういうもんは豪快に手で食べるのが筋ってもんだ。

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フライド・ピクルス。以前来たときに食べてハマったこの料理。アツいうちにソースにディップして食べるととんでもなく美味い。

因みにこの日、うちらの席についてくれたフーターガールがとんでもない美人&巨乳で相方(女子である)共々、驚いた。

〆は御馴染み「デリー」銀座店。

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ヴァニラ画廊企画「聖ヴァニラ学園」のトークショー終了後、朝からロクに食事をしてなかった相方連れてラストオーダー間際に滑り込み。トークショーの会場だった「ブラックハート」が「デリー」のすぐ裏手で良かった。今月のマンスリー、クルミとチキンのカレー、そしてベンガルカレー。

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カリフラワー・ブジャ。毎度のことながら、油に移されたクミンシードの香りの良さには食欲を2段階くらい上げる効果がある。自分はインド料理を食べ始めるまでカリフラワーが大嫌いだったのだが、この料理やゴビ・マンチュリアンのような方法で料理するとサラダで食べるのと比べ、別物のように美味くなるからやはりスパイスの効果は侮れない。

そんなわけで来週は・・・牡蠣を食べに行く企画が深く静かに潜航中・・・らしい。

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2014/11/20 / 00:35

先週末、ヴァニラ画廊で沙村弘明&森馨展「ティルガング」のブックレットを入手。

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同画廊で9月に行われた展示会の様子はこちらに書いてあるが、このブックレットを見ればより、病んだ世界観にヤラれるはず。

(共産主義)革命によって崩壊した旧王族に対する凄惨な拷問/粛清/処刑を繊細かつ圧倒的な筆致で描いた展示は残暑の9月後半にあって展示室の体感気温を下げさせるに十分な迫力を持っていたが、今回のブックレットではそれら作品に加えて、物語の前後及び背景が書き加えらえれておりまさに「完成形」というべき仕上がりになっている。

処刑を免れたものの、壮絶な拷問の場に立ち会わされることになった王家の少女たちが薄物一枚を身に着けただけの素足と姿であることも、作者のフェティシズムを感じさせる。表紙に描かれた少女の無防備に晒された脚も非常にいい。尤もインタヴューしてみれば「インスピレーションは『アルプスの少女ハイジ』の寝る時の格好で・・・」などとはぐらかされそうな気もするのだが(笑)

そしてラストのページ、沙村流の「結末」も実に良い感じの余韻を残す。

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2014/11/20 / 00:22

寒い。

昨夜と今日は、メルトン・ウールのコートを着て外に出た。もう11月も後半なのだ。暦の上では立派な冬である。

そんなわけで最近の音源2枚。

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NO MERCY "Widespread Bloodshed...Love Runs Red" CD

待望の、まさに待望の!再発&初CD化!!!ヴェニス・ビーチ・ハードコアでは最も再発が遅れた1枚にして個人的にはクロスオーヴァー究極名盤の1枚なので嬉しさもひとしおだ。

3rdアルバムからSUICIDAL TENDENCIES に加入するマイク・クラークのリフ刻みまくり、ソロ弾きまくりのギターと、それに絡むマイク・ミューアの線の細いヘタウマVo. が兎に角最高!デモやオムニバス等、ミューアが歌ってない音源では此処までの凄味が出ていないのが何よりも証明だし、後年スイサイダルが再録するこのアルバムの曲にしても、テクニックと録音技術が向上しようが、どうあがいてもこの音源を越えられないのはまさに「あの時代、あのメンバーであったからこそ」生まれ得たマジックなのだろう。

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加えて、EXCEL, BEOWULF, "Welcome To Venice"VA 等々のアルバム・ジャケットを手掛けたマイケル・シーフによるアートワーク、そしてメンバーのファッション共々、全てが完璧な「スタイル」である。是非、一家に一枚!

もう一枚。

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DE-CULTURES "Nightingale"LP+CD

横須賀ハードコア DE-CULTURES の2ndアルバム。

前作"Ring The Bell"CDは大好きな作品だったが本作もギターが1本減ったとは全く思えないハイテンション、ハイスピードのハードコアで爽快感抜群。京浜ハードコア伝統のお家芸ともいえる「アノ音」はアラフォー以上のスラッシャーには懐かしいはず。以前も書いたが、昔大好きだった MINK OIL を彷彿とさせるところも素晴らしい。

またジャケ・デザインもSUGICHAN (杉原さん)で80年代の"Enjyo Your Youth"V.A. LP(確か初めてSxIxCが音源化されて収録されたアルバムだったと思う)のジャケと似ているのがミソ。ここらへんも含め、オールドスクールなスラッシャーにはたまらない魅力あふれる傑作盤に仕上がっている。

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2014/11/18 / 01:13

先週は、12日から16日まで出張していた。

連日、朝から夜10時過ぎまでの仕事で、おまけに食事は朝昼晩と支給される弁当のみ。食べ物の恨みは大きいぜ、というわけでもないのだろうが、やはり連日弁当では体調が悪くなる。これがまだ日によって、サンドウィッチだの麺類だのカレーだのと変わればいいのだが、毎日のように冷えた唐揚げ、冷えたハンバーグ、冷えた添え物スパゲッティ、冷えた魚の切り身、冷えたトンカツ、冷えたメンチカツ・・・に加えて無理やり圧力加えて押し込んだかのような大盛の飯!自分が餌付けされてる家畜みたいに思えてきた。

というわけで、晴海のホテルに泊まっていた日曜日の夜は美味いものを食いにいかないと!という決意のもと、夜は銀座へ。当初はいつもの「デリー」に行こうかと思っていたのだがバスに乗っていて歌舞伎座を見た瞬間、「そうだ、ダルマサーガラ行こう!」と思い立ち、バスを4丁目で降りて引き返す。

数年・・・どころではないな・・・8年ぶりくらいか・・・で訪問した東銀座「ダルマサーガラ」。なんと!未だに覚えててもらえるというのはうれしい。以前は「南インド」と言えばミールスかドーサ、と注文は決まっていたのだが最近はアラカルト中心に攻めている不肖ワタクシ、当夜の御注文は

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ウディン・ワダ。見た通り。ココナッツソースの中に大きめのワダが浮いてる。スプーンは付いてるけど、当然、手で食べるでしょ!と手指でワダを解体し、ソース(チャットニー)によく浸してどんどん口へ運ぶ。サンバルワダやマサラワダも良いが、ココナッツミルク好きには堪らない逸品。

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此方がメイン。ココナッツ・ライスとマトン・クルマ。一見、マイルド。しかしガツンと辛い・・・というよりスパイシー。これがココナッツによく合う。

写真は撮ってないが、〆は毎度のマドラス・コーヒー。本当に久しぶりの訪問だったが、やはり此処のお店の料理は只者ではない、と改めて認識した次第。

翌日(月曜日)の夜は、御徒町「アーンドラ・キッチン」へ。最近、訪問していても混んでいて入れない、或いは入る気が失せる客層だったりと御無沙汰していたのだが、この日は1800少し前に入ると運よくガラガラだった。

前菜代わりのマトン・ヴェプトゥ(羊肉のココナッツ炒め)。カレーはベーガン・バルタ・クジュムプ、バスマティ・ライス。当初はタマリンド・ライスをオーダーしたのだがお店の方から、「カレーの酸味が強いので(酸味の強い)タマリンドライスにすると酸味が一層キツくなってしまいますのでプレーンなバスマティ・ライスの方が合います」と有難いアドヴァイスをいただいて変更。

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マトンもカレーも双方とも唐辛子というよりはマスタードシードの突き抜けるような爽快感溢れる辛さが突き上げてくる逸品でカレーはお店の方の説明通り、トマトの酸味が個性を主張しており、ベーガン(茄子)のマイルドな食感と相まって個性的な味を引き出している。これとマトンを大皿の上にあけたバスマティと混ぜて口に運ぶとまさにスパイス・マジック。身体の内側からジワッと汗をかく感じで美味礼賛。

ミールスやドーサはとても美味しいしお得だけど、このようにアラカルトを食べてみると一層、スパイス使いの妙が楽しめて幸福感も倍増する。


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2014/11/11 / 00:21

結局、なんやかんや言っても、皆、残酷な光景が見たいんだろ?

と思う。口では「私はそのようなもの・・・」と言っても家に帰ればイスラム国による処刑動画や世界各地の紛争や内戦に伴う虐殺写真をワクワクしながら見ている人は数多いだろう。中国等の公開処刑の写真を見ると黒山の人だかりだ。結局南極、人間ってのは野蛮な生き物なんだ。そしてそれを自分が認識しておくことはとても大切だ。

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先週末、
銀座「ヴァニラ画廊」で開催中の「無残美展~残酷百景」
を再訪した。そう、2回目である。

以前「蹂躙史エピトマイザ」でも展示されていた沙村弘明作品「折檻Ⅰ」の眼帯少女、そして伊藤晴雨の肉筆責め絵、「奇譚クラブ」掲載の畔亭数久の切腹絵がもう一度見たかったからだ。繊細な線で描かれた伊藤晴雨の絵は、何時見ても本当にすばらしい。責め絵であるのに、何とも言えない趣があるからだ。これが本人の肉筆原画で拝めるのだから貴重な機会である。

今回の展示、作家陣が兎に角、豪華である。当然のことながら、それぞれの「無残」「残酷」のとらえ方が全く違うのが面白い。その中でも駕籠真太郎作品のグロでありながらポップな感覚が非常に面白く、予てから思っていた「ホラーとギャグは紙一重だな」と改めて思った。お客さんお男女比も、女性の方が多いのは予想通りだった(笑)

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2014/11/10 / 22:17

いやぁ~、朝晩、寒くなった。

夏の頃のように下半身丸出しで寝てると明け方、寒くて目が覚める。だからこそ胃袋に熱いミネストローネ・スープを、魂にアツい音楽を注入して冬を乗り切るのさ。

というわけで、現行のハードコア・バンドでは多分、最も気に入ってるバンドであるデンマークはコペンハーゲン K-TOWN HARDCORE、NIGHT FEVER 待望の新譜 "Vendetta" LP / DLL がリリース。

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前作、"Transparent"EP は2012年の俺様トップ12の頂点に立ったお気に入り盤であるが本作もアツい!速い!
ハードコアのスピード感、緊張感とハードロック的弾きまくりギター&ハイトーンVo.の融合が筆舌に尽くし難いほどカッコいい。UNIFORM CHOICE やUNITY からエモーショナルな要素を抜いてハードロックの血をぶち込んだような感覚。

bandcamp 〔クリック!〕 でも聞けるので興味ある人は是非!! 

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アツいぜ、K-TOWN!

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2014/11/10 / 00:42

久しぶりに、映画。

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有楽町で、デンゼル・ワシントン主演「イコライザー」を見てきた。

ストーリーは単純明快。「タクシー・ドライバー」+「パニッシャー」。以上。
では話が始まる前に終わってしまうのでもう少々。

主人公、ロバートはホームセンターに勤務する真面目な男。毎日規則正しい生活を送り、仕事を終えた後、一旦家に戻り、それから深夜営業のダイナーに行って読書をする。そのダイナーで言葉を交わすようになった少女売春婦アリーナがある夜、客とトラブルを起こし、元締めであるロシアン・マフィアから暴行を受けて入院する羽目になる。病院でアリーナの酷い状態を見たロバートの中で何かが変わり始める。ロシアン・マフィアの事務所に赴いたロバートは手持ち金9800ドルでアリーナを買い戻そうとするが拒絶されるやその場に居合わせた元締めを含む5~6人の男を僅か19秒で全員殺してしまう。そしてロバートを殺すために組織が送り込んできたのは元ソ連軍特殊部隊スぺツナズの凄腕始末人だった。

このロバートという男、「元CIAだった」ということ以外、過去が殆ど明かされない。どうやらかつては妻がいたらしいこと、記録上は「自動車爆弾で爆死した」事になってる程度しかわからない。どんな部署に居て、どんな任務を与えられていたのかは一切語られない。しかし殺しのテクニックは超一流で、銃器を用いずとも身の回りのものすべてを武器に変えて至短時間で敵を殺してしまう。クライマックス、ロバートの職場であるホームセンター内での戦いは見ものである。

話は前出の通り単純明快だし、ロバート自身、ヤサを突き止められようが人質を取られようが、決して窮地に追い込まれることもなく淡々と、そして一人一人確実に敵を殺していくさまは、見ていて爽快である。語弊のある言い方だがまさに「爽快」なのである。銃器を殆ど使わないのもいい。そう、暴力描写が非常に(非情に)ドライなのだ。この感覚、「ヒストリー・オブ・ヴァイオレンス」を思い起こさせる要素がある。決して諸手を挙げて「あ~面白かった!傑作だね!!」という作品ではないが、不思議と心に引っ掛かりを残す作品である。

そしてあと一点・・・というか作品本筋より心惹かれた部分であり、スタローン大好きな俺が何故「エクスペンダブルズ」を見に行かず此方を選んだのか?そう、クロエ・グレース・モレッツ!!!!

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「キック・アス」シリーズのヒットガールで御馴染のアヒル口美少女である。このモレッツちゃんが今回はナント!少女売春婦役で出演している。実年齢17歳(もう18になったかな)の少女とヤレば淫行(Jaibait)だ。俺も腹を括るぜ!って事ではなく、かつて「タクシー・ドライバー」の少女売春婦役でブレイクしたジョディ・フォスターを思い起こさせる当たり役。

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今回の役作りにあたり、体重を約5キロ増やしたそうだが、腰から太ももにかけてのむっちりした肉付きが本当に堪らない。池波正太郎的表現をすれば「肉置き」という言葉がピッタリの身体。そしてあのアヒル口に塗られた真っ赤な口紅。イギー&ザ・ストゥージズの"Raw Power" がイギーの手掛けた最初のリマスターでは全レベルメーターがレッドゾーンに振り切れていた、という話と同じく、俺のフェチメーターもレッドゾーン突入だ。

これを見て、かつての栗山千明や成海璃子と同様、「少女に宿る『魔』」を改めて認識した。

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2014/11/09 / 02:34

もう先週で会期は終わってしまったのだが、横浜のユイガーデンで開催されていた、さかもとすみよ(阪本純代)さんの個展「パノラまち博覧会~メカ総進撃のまき」を見に行ってきた。

渋谷から新玉川線~田園都市線を乗り継いで、あざみ野から久しぶりに乗る横浜市営地下鉄ブルーラインに揺られて仲町台へ。初めて降りる駅。新興の計画都市という趣で森林公園の一角に目的のギャラリーはあった。

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作品は、タイトルの通りパノラマで描かれた町と、メカと動物を融合させた生物のイラストの2系統。どれも暖かな色合いで描かれた可愛くてポップなイラストで心が和む。特に壁面全体を使って展示された横長のパノラマ・イラストは圧巻で、昔々に見た真鍋博が描く未来世界のイラストに心躍らせた子供時代のワクワク感が戻ってきた。

街のイラストも「建築パースを物凄くポップ且つ分かりやすく描いている」という感じで面白い。かなり細かく描きこまれているのだが、見て、なにが描かれているのかがすぐに視覚情報として飛び込んでくるし、小さな人物の表情がそれぞれ笑顔なのが素晴らしい。実際、外へ出れば殺伐とした世の中であるが故、阪本さんが描く笑顔が満ちた街は心が落ちつく。

メカ動物も、機械とは思えぬほどのユニークな造形でとにかく、かわいらしい。メカであるのに、それぞれの端点が鋭角でなく、曲面で描かれているからなのだろう。グラデーションやぼかしを使わず、単色で着彩されているシンプルさも相俟ってとてもやさしいインパクトある作品になっている。

今回、個展という形で初めて間近で作品を見ることができ本当に良かった。また、機会があったら是非、足を運びたいと思った。楽しい時間をどうもありがとうございます。

諸々の徒然 / TRACKBACK(0) / COMMENT(0) / PAGETOP

2014/11/08 / 21:52

現在「浅草リトルシアター」で公演が行われている「レバ刺し☆Hoppi 2発目!~洞窟」という演劇を見てきた。

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話の粗筋は・・・・
ある街に都市伝説のように存在する「洞窟」

其処を探検しようと一組の夫婦がインターネットで参加者を募る。集まったのはフリーター、ヤクザ者、そしてかつて夫の愛人だった女の計5名。探検を始めてすぐ5人は複数の鍾乳洞が連接した広大な空間を発見する。其処は快適な気温で食べきれないほどの果実や野菜が獲れ、温泉が湧き、天然の水洗便所まであるというまさに「楽園」だった。しかし其処には白髪の先住民の男がいた。男は5人を歓迎し、仲良くこの空間を共有しようと提案する。何故なら・・・この洞窟は、一度足を踏み入れると出られなくなってしまう場所だったから・・・・

というもの。登場人物はこの5名に加えて洞窟取材にやって来た雑誌記者、そしてもう一人の先住民の男という合計7名。この5名と2名のグループはそれぞれが存在する時系列が異なるらしく、同じ場面でバッティングすることなく話は同時進行していく。

この作品ではいくつかの命題が提示されている。自分が気が付いたのは大きく以下の3点。

1 生活するには何不自由ないが、それ以外は全く何もない世界は本当に幸せであるのか否か

2 「孤独である」ことの意味

3 小規模共同体における人間のエゴ 

先ず最初。

これは現代社会で生きる人間にとってある意味、永遠に悩まされる問題ではなかろうか。何不自由がないのに何もない状態を果たして「幸せ」と呼ぶかどうか・・・はそれぞれの価値観だが人間というのは厄介なもので、一度便利な生活に慣れ親しむと、元に戻れなくなる。たとえば昔は汲み取り式の和式便所が当たり前だったのがいつしか水洗になり、洋式になり、ウォシュレットが装備されるのが当たり前になってしまうと、和式便所を使うよりは洋式便所を探して場所を変える道を選んでしまうのと同じだ。例え、普段のストレスフルな人間関係や山積した仕事から逃れ、南の島に行ったとしても1週間もすれば元の煩雑な文明社会が恋しくなる。

つまりそういう「生きていくのには困らないが何もない場所」というのは「たまに行くからいい」のだ。それが日常になってしまうと、堕落してしまいそうで怖いという思いもある。とどのつまり、現代人は激しく電車や車や人が行き交い、インターネットを含めた高速通信で世界が結ばれ、金やカードがあれば何でも手に入る生活、そしてそこから得られる刺激から逃れることはできないのだろう。

そして2番目。

劇中で、洞窟から出ていこうとする5人に対して先住の男が言う台詞
「孤独には耐えられる。しかし孤独にさせられることは耐えられない。」
には考えさせられてしまった。

「こんなに周りには人がたくさんいるのに私は孤独だ」という言葉があるが、これを聴くたび、面白い概念だな、と思う。自分は一人っ子なので小さい時から一人で居ることに慣れていた。加えて、群れるのが何よりも嫌いな性格もあるのだろうが、これまで「孤独」というものを感じたことが無い。職場関係の人間との飲み会なんて行きたくもない。そんなものに金を使うくらいなら、行きつけの店で一人で喰いたい飯を食ってる方が幸せだし、レストランによくいる4人くらいで群れて仕事の愚痴と男(女)の品定めの話しかできないクソ共なんて、いったい何が楽しくて群れてやがるのだろうと思ってしまう。

誰もが人とのつながりを持ちたがってる・・・それはツイッターやSNSの隆盛を見てもわかる。しかしそのような仮想空間の中では互いに話せても、現実社会において面と向かうと相手の目を見てキチンと話せない、語彙能力が足りない、すぐ話題に行き詰る。とどのつまり、現代においては「人との距離感」が読めなくなってきているのではないか、と思う。適度な距離感を保つことを覚えれば「孤独もまた、楽し」となるのではないか。まぁ、これも個人の価値観の話ではあるのだが。

そして3つめ。

社会の「体制」や人間関係のしがらみ、働いても働いても明るい展望が持てない仕事・・・から逃れ、志を同じくする少数で「コミューン」のような小規模共同体を作り生活を始めたはいいが、結局その中でも「ルール」が生まれ、仕切るものと仕切られる者の二極構造になってしまう。

事あるごとに名前を挙げているオーウェル「動物農場」は共産主義に対する痛烈な皮肉であるばかりでなく、社会と人間がこの世に存在し続ける限り、のありとあらゆる側面に適用できる優れた著書であるが、この場合も同様。口では「この素晴らしい空間を皆で仲良く使いましょう!」と言ってはみたものの時が経てばエゴが出るのは自明の理。そのうち「あいつ(ら)さえ居なければ、此処は俺が独り占めできるのに」という考えが顔を出す。そして理想のために集まった筈のコミュニティはやがて崩壊していく。

とどのつまり、人が人として生きていく限り上記のようなしがらみからは逃げられない。攻殻機動隊のセリフ「世の中に不満があるなら自分を変えろ。それが嫌なら、目も耳も口も閉じて孤独に暮らせ。それも嫌なら・・・」の通りである。そして「自分を変える」部分に気付いた者・・・来た道を後戻りするのではなく、前に進もうと決意した者には「外へ出る道」が示されるという展開もうなづける。

さて、もし貴方はこのような洞窟を見つけた時、其処にとどまろうとするだろうか、果たして出る方法を考えるだろうか・・・・

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