I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で

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2014/05/26 / 00:18

カレー曜日、絶賛継続中である。

しかし今日(日曜)は暑かった。今季初めて袖を切ったシャツを着て外に出たが全く肌寒く感じなかった。暑くなってくると、インド料理屋で食べる冷たいヨーグルトや塩味のラッシーが殊更に美味く感じる。

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最近は六本木のデリーにも顔を出している。此処でしか出ないビーフカレー・クラシックやウィークリー(週替わり)カレーのメニューが実に魅力的だからである。そんなわけで今週のウィークリー「猪のカレー」を食べに行った・・・はいいがメニューには「クリーム・チキン・マサラ」と書いてある。多分、早々に猪肉が終わってしまい、鶏肉で代用したのだろう。久しぶりに脂の乗った猪が食べたかったのだが、まぁいい。

それに加えてチャイサー代わりに、普段は滅多に食べないデリーカレーをオーダー。「ソースのみで」とお願いしたのはいいが何故か大盛りで出てきた。これもまぁ、いい。考えてみれば双方ともチキンカレーなのだがカレーソースと料理法が変われば同じ鶏肉でも味と食感は全く異なる、という好例。さらさらで殆どスープと呼んで差支えないデリーカレーとクリームを入れてマイルドにコッテリまったり仕上げたクリーム・チキンの相性が実によい事に気が付く。相方がスープ状であればカシミールでも美味いと思うのだけど、カシミールだと個性が強すぎてクリームチキンのまろやかさが消えてしまうかもしれない・・・とそうやって自分なりの「あいがけの相性」を考えるのも楽しい。

しかしデリーの六本木店、これだけレベルの高い料理が出せるのにドリンクにチャイが無いのは本当に残念で仕方ない。

もう一軒。

本当は御徒町に新しくできた「ヴェジ・キッチン」へ行こうと思っていたのだが開店時間を少し過ぎた頃、店に行ってみるとまだ内装を直しているのか何をしてるのか分からないが何やら奥で作業中で、店は開けるが何時になるかわからない、とのことなので退散。開店時間を30分過ぎても料理人が来ないのか、客だけどんどん店に入れて一向に料理は始まらず、相席までさせようとする「ヴェジハーブ・サーガ」 (それが嫌で俺の中では「もう2度と行かない店」リスト入りしている) もそうだが、自分は時間にルーズな店や料理人というのが大嫌いである。此処はインドではなく日本だからな。

というわけで河岸を変えて「アーンドラ・キッチン」へ。最近は、ラマナイア・シェフの料理が食べたくて銀座1丁目の「アーンドラ・ダイニング」へ足を向けることの方が多いのだが、どっこいこちらも負けちゃいない。

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先ずは、トマト・パップーとタマリンド・ライス。トマトとダールを混ぜたアッサリ風味のカレー・・・というか正体は殆どダールである。

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このトマト・パップーとチャットニーを乗せて、混ぜてガンガン食べる。チャトニーが無くなればリフィルしてくれるのも嬉しい。

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本日の主役。オニオン・ラヴァ・ドーサ。横45センチメートル、縦30センチメートルほどある。「アジャンタ」からこれが消えて以来、都内でこれだけデカいラヴァ・ドーサを食べられる店は少ないのではないか、と思う。中目黒の「シリバラジ」の他は・・・何軒くらいあるのだろう。このデカいドーサをちぎってはチャトニーとサンバル、余らせておいたトマト・パップーと併せてドンドン口に運ぶ。面積は広いが、紙のように薄いので簡単に食べられてしまうのもいい。また此方もサンバルが少なくなると「もっと持って来ましょうか?」と聞いてくれるのが嬉しい。

そんなこんなで昼はダブルでチキンカレー、夜は完全ヴェジタリアン料理となった。後者は意識してそうなったわけではなく、選んでいったらたまたまそうなっただけ・・・なのだがやはり心の何処かで「夜はヴェジでいこう」と思っていたのだろう。

お陰様でまた明日からの一週間を乗り越えられるエネルギーを蓄えることが出来た。ごちそうさん。美味礼賛。

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2014/05/25 / 02:13

音楽や読書に勝る喜び・・・があるとすれば、それは多分、食べることである。

値段の高低に関係なく、どんな料理であっても、気持ちのこもった料理は、此方の心も暖かくなる。自分にとって食事とは単なるエネルギーの摂取手段ではなく、ある種の神聖な儀式であり魂の浄化手段でもあるから、食事の時間と空間はとても大切にしている。

故に、客層の程度が低い時や、手抜きの料理を出された時の不快感は計り知れない。そしてその2つが同時にやって来た時にはもう、人類などとっとと滅亡した方がいいのではないかとすら考えてしまう。取り敢えず、ネパール人だったらモモくらいまともに作れ。チャットニーを作る手間を惜しんでトマトケチャップで手抜きする店など万死に値する。あと群れて延々仕事の愚痴と異性の品定めと幼稚な武勇伝を披露し続けるOLと営業リーマン、本当に勘弁してほしい。そういうのは居酒屋でやれよ。飯が不味くなる。

そんなわけで、昨夜と今日は気を取り直してのインド&タイ料理。

先ずは3回目の訪問となる北浦和の南インド料理店「サティアム」。前回はミールスを食したので今回はトマト・スープ、サンバル・ワダ、ヴェジタブル・ビリヤニ、ライタ、マドラス・コーヒーの完全ヴェジタリアンメニュー。意識したわけではなく、自然とそうなった。

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最近、インド、ネパール料理店にあるトマト・スープにハマっている。マイルドで非常に美味しい。ラッサムよりも好きかもしれない。
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サンバル・ワダ。昔「デリー」にいたスワミ・シェフの味を髣髴とさせる辛いサンバルが美味。

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ビリヤニ、というよりはプラウ。炊き込みではなく炒め「ビリヤニ」でパラパラっとした感じではない。米はバスマティを使っており安食堂のカレーのような型押し成型という見た目よりは美味い。見た瞬間、これは外したかな・・・と思ったのだがライタを絡めて食べるととても美味い。味が「化ける」ことに気が付く。

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〆はインディアン・コーヒー。南インド系の店ではチャイよりコーヒーを飲む頻度の方がはるかに高い。勿論「南インド式」コーヒーが置いてある場合に限り、だが。

もう一軒。

埼玉は鉄道博物館に程近いタイ料理「プーケット」。久しぶりの訪問である。大宮周辺についてインド料理店は壊滅的だがタイ料理に関しては何気にレベルが高い。個人的には、この「プーケット」が一押しである。

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センヤイ・ヘーン。メニューには無いのだが、クイッティオ・ナーム(汁米麺)の麺をセンレック(中細麺)からセンヤイ(平太麺)に、汁ありを汁なしに変えて貰うとこの形になる。自分は汁あり、汁無し、炒め麺を問わずセンヤイで食べるのが一番好き。此処にナンプラー、唐辛子酢、粉唐辛子を加えて自分なりの味を作るのは楽しい。

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ゲェーンペッ・ヌァ(牛肉のレッドカレー)。安定の美味さ。タイ現地と同じ激辛仕様。GWに横須賀中央の「タイエラワンで食べて以降、ガツンと来る辛くて美味いレッドカレーを食べていなかったのでいい刺激になった。

しかし最近、タイ料理屋に行って思うのだが、麺類を日本で蕎麦を手繰ったり、tラーメンを食べたりするときのように音を立ててズルズルと啜る奴等ってどうにかならないのか。タイでは麺類を音を立てて啜るのはマナー違反だという事も知らないらしい。そういう奴に限って「タイ料理だいすき!」だの「こないだタイに行って~」だの語るから堪らない。

食文化を「好きになる」ならマナーも併せて知るべきじゃないのかね。

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2014/05/19 / 21:00

ライヴってのは不思議なもので、無い時は何処のライヴハウスのスケジュールを見ても見たいものが無いのに、重なる時は3カ所4カ所とバッティングするから堪らない。音源についても同様で、リリースが同じ週になるなんて事は多々ある。先週末入手した3枚。

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THE SHINING "Rise Of The Degenetate"CD

7月に CRUCIAL SECTION と共に日本ツアーを敢行するダッチ・クロスオーヴァー・スラッシャー THE SHINING の1st アルバムに2曲追加した日本盤。

クロスオーヴァーってのは・・・80年代からそうだったわけだが、とても幅の細い線上でバランスを保っている音楽だと思う。DRIやCOCのように完全にメタル・サイドに転んでしまうか、WERHMACHTやCRUMBSUCKERS、HOLIER THEN THOU? のようにアルバム2枚くらいで解散、或いはCRYPTIC SLAUGHTER のように段々尻つぼみになって行って解散なんてのが多い。ACCUSEDやMUNICIPAL WASTEのように急激な劣化をせずに平均点以上の作品をリリースして続いてきたバンドは稀ではないか、と思ってしまう。

そしてTHE SHINING。まさに「CROSSOVER」である。リフの刻み、疾走感、曲構成。デス声でなくヒステリックにシャウトするVo. MUNICIPAL WASTE~IRON REAGAN の路線が好きなら間違いなく気に入る筈。BGKとATTITUDE ADJUSTMNENT のカヴァーやってるのもポイント高い。

キッチリとした対訳もついてお値段1000円である。クソダサいジャケットを見てドン引きせず、ぜひ手に取って聞いてみて欲しい。来日公演が楽しみだ。しかしこのジャケ(笑)豚が踏みつけてるスケボーには"REPROACH" と書いてあるし倒れてる白骨化スラッシャーのキャップにはCxPx (CITIZENS PATROLか・・・)の文字。廃棄物のドラム缶には(MUNICIPAL) "WASTE" と書かれてる。完全に内輪ウケだが、まぁ目を瞑ろう(笑)



2枚目。

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THE SHRINE "Bless Off" CD

汚ねぇ長髪、汚ねぇヒゲ、汚ねぇファッション・・・・70年代頃のヘルズ・エンジェルズ映画のようなむさくるしい見てくれの男3人組、カリフォルニアのハード・ロック・バンドの2枚目。

何の予備知識も無く「ジャケのロゴがDOG TOWNみたいだな」と手に取ったのだがこれが大当たり。滅茶苦茶カッコいい。面白いのは、音はどう聞いてもハードロックなのだが其処にハードコアの触感、それも BLACK FLAG やBL'AST! の香りが色濃く残っている事だ。というと同郷の LECHEROUS GAZE を思い出すがL.G.以上に彼等の方が骨太で荒っぽい。この音でこのファッションと見てくれでスケボーやってるPVも良いセンスしている。

しかしTee Pee はこの手のバンドを見つけて来るのが本当に上手い。



ラスト。3枚目。

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DEATH "Leprosy" 2CD
言わずとしれたフロリダ・デスの大御所、名盤2nd再発。

個人的に、DEATHは此処までだと思ってる。3rd "Spiritual Healing" を聞いた時の絶望感はSLAYER "South Of Heaven" と同様のインパクトだった。DEATHのDeath Metal たる姿を示す最後のアルバムだと個人的に思っている。アルバム音源に加え、同時期のライヴ、リハ音源てんこ盛り。さらにユニオンで買うとRelapse盤3枚組仕様のDisc 3 のライヴ音源も特典でついてくる。まぁ基本的に同じ曲ばかりで初期の"Corpsegrinder" とか "Slaughter House" "Witch Of Hell" 等々はやってないのだが、聞いておいて損は無い。

しかしこの音源2枚組スリップケース仕様なのだが、こんな気色悪いジャケ、それも腐った皮膚の部分だけエンボス加工で凸凹になってるのは本当に最低だ(笑)

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2014/05/15 / 00:44

此処数日、やたらと気温が上がって暑い。考えてみればもう5月も半ばなのだから当たり前だ。ついこの間まで革ジャンのフロント・ジッパーを上げて歩いていたのが嘘のようだ。

というわけで熱い季節に先駆けてリリースされたアツい2枚。

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RAW POWER "Tired & Furious" CD

結成33年目を迎えるイタリアのベテラン・ハードコア・バンド RAW POWERの新譜。傑作だった前作"Resuscitate" に負けず劣らずの疾走感と緊張感。1分、2分台の曲が大半を占める。切れ味の鋭いリフに弾きまくりのギターが堪らなくカッコいい。

今回のリリースを機に初期のアルバムから音源を彼是聴いていたのだが、マウロの声が年取ってより渋みを増した(若い頃よりも今の声の方が好きだ)以外は基本的に変わっていない。中には"Fight" のようにスローダウンした作品(その前作"Too Tough To Burn"は未聴)もあるが、98年の"Reptile House" 以降はレベルの高いハードコア/スラッシュ・アルバムをリリースし続けている。もう再三書いているが、日本では "Screams From The Gutter" までの初期だけ押さえておけばいい、という扱いをされている彼等だが是非、「今」のカッコ良さを体感してもらいたい。

まさに本作収録の "Reunions" の歌詞にある♪俺達は一度も解散していない 俺達は疲弊なんかしていない 俺達は決して諦めたりしなかった それを誇りに思ってる♪ のとおりである。



もう一枚。


kinoko jyubaku
キノコホテル"マリアンヌの呪縛"CD

今回は限定BOX仕様を買い逃してしまったので通常盤。

前作のミニアルバム"マリアンヌの逆襲" から矢継ぎ早にリリースされたフルアルバム。既にライヴでやってる曲が・・・半分くらい、か。1曲目のインストに続いて始まる "冷たい街" が凄く良い。ちょっと懐かしい歌謡ポップスの歌メロに乗るギターソロとオルガンが堪らない。続いてライヴで見て「あ、これ凄い!」と思った"Fの巡回" マイルスの"In A Silent Way"のように延々とループされ続ける単調なベースとオルガンのリフが次第に昂揚感を煽っていく。それに続く"ばら・ばら" 以降も良い曲つるべ打ちで一気にラストまで持っていく。

今回、歌詞の乗せ方や言葉の選び方も今までにない感じで新鮮に感じた。そして音源を聞いて改めて思うのが新加入のベース、ジュリエッタ霧島嬢の超絶な上手さで前出 "Fの巡回" での演奏はかなり凄い。ケメ嬢のギターと並んで「ビックリしてバカになって座り小便漏らしちゃいそうなくらい」カッコいい。

しかし毎回新譜を出す度、前作を上回る作品を出してくる彼女達は本当に素晴らしい。バンドが売れてくると往々にして「初期の頃の方が良かった」という人が出てくるものだが、自分は昔の "静かな森で" "真っ赤なゼリー" "夜の花びら" よりも今のアルバムの曲がライヴで聴きたいと思ってしまう。あ、でもたまには"ネオンの泪" やってください!!

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2014/05/11 / 20:42

GW期間中に食べたものなどを羅列。

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実母と義母と俺の3人でシンガポール料理を食いに行った。これは御馴染みの海南鶏飯。肉骨茶などもあったのだがこれが何と黒バクテーでしかも美味。驚いた。

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最近は鰻の値段が高騰し、簡単に喰いに行ける代物ではなくなった。これは「宮川本舗」の蒲焼串。

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実家に帰れば自分で作ったりもする。最近は色々なカレーペーストが売っているので簡単にゲーン・マッサマン・カレーが作れる。

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御馴染み「デリー」六本木店にてウィークリーの「南インドの食堂風チキンカレー」と定番のビーフカレー・クラシックス。鶏の骨付き腿肉が1本まるごと入っている。ある意味、「ナイルレストラン」における名物メニュー「ムルギランチ」のデリー風解釈、なのかもしれない。

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此方も御馴染み「デリー」湯島(上野)本店のストロング・ドライカレーとベンガル・カレーVH。昔はベンガルってあまり好きではなかったのだけどこれもチキン・バリ同様、辛さのレベルを上げると別物のように美味くなることを発見してからはハマっている。

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三原橋「ナイルレストラン」のラッサム・スープとチキンマサラ。ラッサムに大盛りのライスを投入し、よく混ぜてラッサムライスを作ってから、チキンマサラと合せて食べるのは本当に美味しい。「カレーを混ぜて食べるのは汚い!」等と言っているマナー専門家のババァには一生掛かっても理解できない美味さだ。

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八重洲「ダクシン」昼のノンヴェジ・ミールス。考えてみると昼飯時のダクシンに入ったのは初めてだ。夜と変わらぬ手抜きなしの南インド料理が堪らなく美味。カレーはサンバル、ラッサム、サグチキン、マトンの4種。

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御茶ノ水ソラシティ「サイアム・セラドン」にて白身魚のレッドカレー炒め。

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ムーヤーン(焼き豚肉)

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トードマンクン(海老揚げ)

というわけでまぁ、彼是よく食べましたな。あと写真は撮っていないが築地場内「天房」の穴子天丼、「高はし」の金目鯛の塩焼き定食、浅草「天健」の掻揚げ丼等々、やはり美味い物を食べると自分が「生きている」実感と喜びが湧きあがる。

美味礼賛。ごちそうさん。

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2014/05/11 / 09:42

長かったGWもいよいよ終わりだ。

この仕事に就いて以来、2週間休めたというのは初めてである。まぁ昨年はキチガイみたいに忙しかったのでこのくらい休んでも罰は当たらない。

そんなわけで後半週の平日は都内のホテルに泊まってのんびりしていた。やはり本当の意味でストレスを抜くためには、たった一人で過ごせる時間というのが絶対に必要だ。

久し振りに築地場内に足を向け、「大和寿司」でおきまりの一人前にありつくため何時間も行列をしている観光客を尻目に「天房」で穴子天丼を、「高はし」で金目鯛の塩焼きを食す。埼玉に堕とされて以来、場内へ行く回数は激減したが今でも「あ、お兄さん、ひさしぶり!」と言われるのはとても嬉しい。

市場で昼食を取った後、ぶらりと、海まで。

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水上バスで浅草二天門まで。

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当初は船尾に居たのだがこの日は午後から天気が急変し、お台場に着く前辺りから湾内が時化はじめたので船内へ退避。市街上空には雷雲が出て、スカイツリーに落雷していた。浅草に着くと天気は回復し、太陽が顔を出していた。

海の近くで生まれ育ったこともあり、どんな土地であれ海や水辺にいると心が落ち着く。数多くの船舶が航行する浦賀水道でも、芝浦あたりの小汚い運河でもいい。刻々と変わり続ける水面を見ているのは飽きない。


東京百景 / TRACKBACK(0) / COMMENT(0) / PAGETOP

2014/05/11 / 01:29

パンク/ハードコアが好きでCRASSというバンドを全く知らない、という人は居ないだろう。しかしその反面、CRASSがこの日本でどのように受け入れられている/捉えられているか、は全く分からない。何故なら、クラスを「知る」ためには最低でもその歌詞を読まねばならず、英語後進国の日本で彼等の意志が何処まで正確に伝わっているかは甚だ疑問だったからである。

例えばCONFLICTのように、音自体に凄まじい熱量の怒りや闘争心が乗っていて一字一句歌詞を読まずしてもその姿勢が伝わるバンドとは少し違う。下手をするとクラスの「反戦」パッチを縫い付けてはいても歌詞など読んだこと無い、という奴もいるだろう。

というわけで先日、

CRASS no authority but
CRASS "There Is No Authority But Yourself"

を見てきた。

上映時間は約70分と短いが、ペニー・リンボー、ジー・バウチャー、スティーヴ・イグノラントという3者の話を中心とした濃い内容で、色々と考えさせられる内容だった。

先ず思ったのは、非常に醒めた意見だが

「イギリスというスクワット法のような法律があり、田舎にコミューンをつくって自給自足の共同生活をすることが比較的簡単な国で、ダイヤルハウスの広大な敷地と家屋があれば、資本主義や物質主義、社会体制を否定しても生きて行けるだろ」

という事だ。加えてペニーは元々上流階級(アッパー・ミドル)の出身である。今風の言い方をすれば「ダウンシフター」の先駆けと言ってもいい。

それに絡んで面白かったのが「階級」の格差である。スティーヴ・イグノラントはペニーとは違い労働者階級出身である。ペニーの「普通、バンドをやる場合は同じ階級の者同士でやる。私達のように違う階級の者が同じバンドで活動することはまず無い」という発言は自分達日本人には理解しがたい一面がある。そしてクラスをクラスらしくしてたのが歳食ったペニーの達観した視線であり、それと対照的なやんちゃパンク小僧だったスティーヴ・イグノラントの存在だろう。

これがクラス及び周辺環境に独特の化学作用をもたらした。ペニーが「私達がこのような生活を始めれば彼方此方で私達に続く者が出てくると信じていたが、結局、私達だけしかいなかった」という発言はまさにクラス独自の、クラスでしか成し得なかったケミカルが存在した証拠なのではないだろうか。

体制に刃向って作られた共同体やコミューンが崩壊する原因は何だろう。それはジョージ・オーウェル「動物農場」を読めばすぐわかる。体制から外れるために作った共同体の中でルールを決めて行くうち、リーダーシップを取る者と従属する者の身分差が生じ、それが何時しか体制化していくという無限ループに陥るからだ。

ペニーは言う。

「ダイヤルハウスにルールは無い。洗濯についても気付いた者がやればいい」
「私はあらゆる考えの人間を受け入れる」
「私は誰かと(政治的)思想を共有したりはしない」
「此処で生活するなら自分に出来ることをすればいい」
「私は自分の生き方に嘘を吐いた事は無い」

この考え方は、例えば「動物解放!お前等、革ジャン着るな!」であるとか「動物の権利を守るためなら人が死んでも構わない」というミリタントな思想とは対極の位置にあることがお分かり頂けるだろうか。

ある一定の状況下においてルールがなくともトラブルが起きない場合、というのがある。例えば、米軍基地の中には信号が無い。停止線に先に止まった車に優先権がある、という決まりはあるが車の台数が多くなればそんな順番など分からない。あとはお互いにケアしあう「思いやり」に委ねるしかないのだが、交差点事故は起こらない。

これらはつまり「自発的に考えると共に、相手を尊重し、コミュニティの中で自分に出来ることをやる」・・・映画のタイトルにもなっている "There Is No Authority But Yourself" (権威なんか無いんだ。あるのはお前自身。)に繋がってくることがわかるだろう。

パンクやハードコアが好きな事と、左翼/反動思想を支持して政治的な行動をすることは決してイコールではない。今の御時勢、情報は嫌というほど入ってくる。大切なのは自分に都合のいい話も悪い話も全て受け入れた上で、人の受け売りではなく自分で考え、それを自分の言葉で表現することだ。だからこそ人は人として「個」を確立できるのではないだろうか。「権威なんか無い」と言うのは簡単だ。中学生や高校生でも言える。しかしその次の「あるのはお前自身」つまり「個を確立する」のは簡単ではない。

まず「自分で考える」ことから始めようじゃないか。世の中、転載とリツイートで渡って行けるもんじゃない。この映画がそんな切っ掛けになればいいと思う。

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2014/05/06 / 04:13

唐突な話で申し訳ないが「吉原」という言葉を聞いて具体的なイメージが出来る人は21世紀の現代でどのくらい居るのだろう。

例えばA4の神を1枚渡されて、「この紙に貴方が知っている『吉原』について、何でもいいから書きなさい」という御題を頂戴した場合、特に30歳以下の若年層では何も書けない人が大半なのではないだろうか、と思う。書けたとしても「時代劇に出てくる場所」「ソープ街」程度ではなかろうか。昨今、吉原のソープに行く若者ってどのくらい居るのだろう・・・と考える。

何故そんなことを考えていたかというと、先日読了した

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福田利子「吉原はこんなところでございました~廓の女たちの昭和史」

の影響である。

以前にも書いたように、自分は「売春」という行為を否定していない。 勿論、「大賛成!もっとやれ!」とも言わない。人類が文明というモノを持って何万年が経過するのか正確な事は知らないが、一つだけ確かなのは、人類が滅びるその日まで売春は無くならない、という事だ。


特に日本の場合、先にリンクを張った「売笑三千年史」という民俗学の本にある通り維新後、特に戦後入ってきた欧米を中心とする諸外国おけるキリスト教(一神教)的倫理観や左翼的人権偏重思想で簡単に断罪出来ない歴史、文化、民俗的背景があるわけで、それらを全く知らずして「人権がどーの」というのは片手落ちに他ならないと思う。

大切なのは、売春に限らず社会には必ず法、若しくは理想論では定義が困難な「マージナルな領域」が存在することを素直に認める、という事ではないだろうか。

というわけで本書。著者は大正から昭和の赤線廃止に至る時期を吉原の引手茶屋「松葉屋」の主であり、消え行く日本の遊廓文化を内側から語った貴重な記録である。遊廓の成り立ちから遊ぶための仕組み・・・現代の風俗でいうところの「システム」、遊びの内容、廓の生活、行事等が細かく記されている。古典落語の廓話に出てくる「花魁」「中引け」「大引け」「吉原大門」「鉄漿溝」「回し部屋」といった言葉から幇間(太鼓持ち)や芸者衆(芸妓)と花魁(娼妓)の違いとその関わり、加えて最も大きな要素になるであろう社会における遊廓の位置付け、その関係性を読み解けば、遊廓という場所がただ単に「ヤルためだけの場所」ではなかった事実が見えてくるはずだ。

しかし注意しなくてはならないのは本書は飽くまでも「経営する側」つまり花魁を「使う側」から書かれた本だという事である。当然、女郎哀史的な部分は割愛されているので、そういう話が読みたい方は別の書物を紐解いて本書との温度差を体感してみるのも必要かと思う。

その上で時代劇(時代小説)や古典落語に触れてみれば一層、面白味が増すに違いない。尤も、TVをつけても時代劇も落語もほとんどやってない御時勢において、どれだけの人が遊廓なんてモノに興味を持つかは甚だ疑問ではあるのだが。

取り敢えず、もしタイムマシンがあったなら1度は登楼してみたいですよ、ワタクシも。

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2014/05/04 / 21:40

絶賛休暇継続中。

休みに入る前は、ライヴをガンガン見に行こうだの映画に行こうだの彼是考えていたのだが、いざ、実家に戻ってしまうと混んでいる時期にわざわざ外に出るのが億劫で仕方ない。近所をランニングして、親とシンガポール料理を食いに行き、部屋にある映像作品を見て、積んである本を読みつつのんびりと過ごしている。考えてみれば此処数年、これほどまで何も考えずに手足を思う存分伸ばして休めたことは無いのではないか、と思う。

murphys law LPs

あとは現在、特段欲しい音源があるわけでもないので、部屋に置いてある昔のアナログ盤を色々と取り出しては聴いている。その中からリリースから20年・・・以上経過した MURPHY'S LAW の1st と 2nd を繰り返しプレイしていた。最近、アナログもCDも再発された彼等の初期作だが、これはリリース当初に買ったオリジナル盤カラーレコード。1stリリース当時は今ほど有名ではなく、新宿UKエジソンのエサ箱に「余ってる」状態だった。それで「どうしようかなぁ・・・まぁちょっと聞いてみるか」と買い求めた結果、大当たりだったというわけだ。

それ以来、現在に至るまで MURPHY'S LAW は大好きなバンドの1つである。NYHCがどーの、オールドスクールがこーの!という括りとは全く関係なく、彼等の親しみやすく"Have Fun!" な姿勢が大好きだ。(初来日公演を見て、改めて実感した)パンク/ハードコアにレゲエを持ち込んだのは BAD BRAINS なのだろうが、スカを最初に持ち込んだのは MURPHY'S LAW ではないか、と思う。(もし「ちがうよ!」という方がいらしたら教えてください。ちょっと知識があやふやなので。) そんなスカやルーツ・レゲェの自然な消化の仕方、或いはホーンの使い方も含め、この頃から今までブレずに活動している姿勢は流石である。

ライヴは初来日の時以来、見ていないのだがまた機会があれば、あのエネルギッシュなステージを体験したいと思う。

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2014/05/01 / 14:05

絶賛連休中である。

明日2日だけ出勤すれば11日の日曜まで再び休暇に入るのだが、当然一日何も食わない訳にもいかず、生きていれば金はかかるのは当たり前の話である。俺もそろそろ物欲を抑えてスピリチュアルな世界に旅立つべく出家でもしようか、取り敢えずクソッタレ・ピースボートなんぞに乗るよりは豊かな人生を送れるだろう・・・最近入手した音源を聞きつつぼんやりと考える。

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TRIPTYKON "Melana Chasmata"CD

フルアルバムとしては待望の2枚目。音としてはCELTIC FROST "Monotheist" 以降の流れを汲んでおり、その路線が好きなら安心して金を出せるアルバムに仕上がっている。
尤も、現在の彼等にHELLHAMMERや初期CELTIC FROSTのようなスピード感を求める人なんてのは居ないだろう。随所に"Into The Pandemonium" と同じ手法使われているのもミソ。ほんのちょぴりだがアンビエントになってからのULVERを思わせる部分もあったりする。

息が詰まりそうなほど重苦しく、そして音の密度が高い。音圧とブラストビートだけのデス/ドゥームとは明らかに異質の、墨汁が渦を巻いているかのような黒さが堪らなくカッコいい。以前、「TROUBLEをブルーブラックとするならSAINT VITUSは漆黒」という例えを聞いた事があるが、TRIPTYKONについて言えば「暗黒」しか思いつかない。暗紫青色とか暗紫赤色とかではなく他の色が混じることも光が差す事も無い世界。その中でギーガーによって描かれたジャケットの魔物達・・・悪意を持った人ならざる「何か」が蠢き、じわじわと此方に近寄ってくる。そんな感覚に陥る。

もう1枚。

Blood Farmers Headless Eyes
BLOOD FARMERS "Headless Eyes"CD

出るという話は聞いていたが漸くリリースされたらしい血まみれ農夫の新譜。「BLACK SABBATH に影響を受けた~」というバンドは多いが、その音を聞いて「何処がだよ?!」と思う事は多々ある。以前、MOTORHEADのレミーが「俺達に影響を受けたというバンドは多いが、殆どの場合、その解釈は間違ってる」という意味のことを言っていたがサバスに関しても同様だろう。

しかし彼等の場合はその影響をキッチリと受け継いだ間違いのない「子供達」の1人だと思う。あの独特の「音の隙間」と多いだけではない変な「浮遊感」はなかなか真似できない。そして彼等の音源を聴いていると CHURCH OF MISERY がBLOOD FARMERSから大きな影響を受けたと言っている意味がよくわかるのもまた、ミソ。

10分を超える長尺曲が2曲収録されているのだが、飽きさせることなく一気に聴かせる曲作りと演奏力は素晴らしい。特にインストゥルメンタルの部分が秀逸でジャムっぽい流れから本流に入って、という感じでぐいぐい引き込まれる。正直言って、あまり期待はしていなかったのだけど、その予想を覆す出来映えで金を払ってよかったと心から思える作品である。

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