I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で

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2014/03/31 / 00:28

2010年に死去したロニー・ジェイムス・ディオ。

現在、ヘヴィ・メタルと呼ばれるジャンルを聴いている若い世代でディオの名を知らない人はどのくらい居るのだろう、とふと考える。因みに自分は、ビートルズもストーンズも、ディープ・パープルもレッド・ツェッペリンもアルバムを通しで聞いた事が一度も無い。興味が全くないからだ。故に、RJDの存在を知らない人がいたっておかしくないだろ・・・と思う。

そんなロニー・ジェイムス・ディオのトリビュート盤が発売された。

Dio Tribute
"Ronnie James Dio ~This Is Your Life" V.A.

トリビュート盤、というとハッキリ言って1回か2回聴いて終り、あとは記憶から消えてしまう類のものが大半だ。今でも折に触れて聴いているのは VADERやIMMORTAL が参加したMAYHEMのトリビュート盤くらいなものだ。しかし今回の企画はちょっと違う。

トリビュート盤のキモは「原曲をどのように料理するか」なのだがRJDの場合、あのVo故に原曲自体をいじれない・・・BLACK SABBATHのとトリビュート盤におけるSCORN みたいに曲を完全にぶっ壊すようなアレンジが出来ない・・・いや、しちゃならんだろう、それは!という事なのかどうかは知らないが、どのアーティストも原曲に忠実に仕上げてるのが高得点。あとは参加してるバンド/アーティストの豪華さである。ANTHRAX, Biff Byford & MOTORHEAD, SCORPIONS, DORO, Rob Halford, METALLICA といった超一流どころが顔をそろえる豪華盤である。

個人的に一番好きなのが MOTORHEAD & Biff Byford の "Starstruck"。決して音域が広いわけでも声量が凄いわけでもないビフとレミーだが、実にシブいアレンジでカッコ良く仕上げている。SAXONが得意とするブギー/シャッフルのリズムを持つ"Starstruck" を選曲したのも勝因だろう。そして久しぶりに聞いたSCORPIONSだがやはりクラウス・マイネの歌の上手さは脱帽する。"Temple Of The King" という選曲も良い。あとDOROの"Egypt" も艶っぽい仕上がりでカッコいい。

逆に面白かったのがRob Halfordの「銀嶺の覇者」で「ロブってこういうコブシの回る曲って歌いこなせないんだ(笑)」と意外な発見があった。METALLICAのメドレーについては「あ~メタリカね」という感じ。しかしそれ以上でも以下でもない。ジェイムズ・ヘットフィールドの独特の歌い方・・・言葉の途中で音程を下げるとか語尾の発音等・・・ってもう職人芸だよな、とは思う。あと意外な健闘だったのが日本盤ボーナス・トラックとしておさめられていたSTRYPERによる "Heaven & Hell" 。これは良かったね。

というわけでRJDを知らないよ、という人も自分の好きなバンドが収められていればそれを切っ掛けに聴いてみるのもいいのではないかな、と思う。

最後に2つだけ不満を言わせてもらえれば "Die Young" をカヴァーしてるバンドが居ない事、日本盤ボーナス・トラックを入れるならDIO "This Is Your Life" の前にして欲しかった、という事だけだ。このアルバムは、ラストをロニー自身の声で〆る事に意義があるのだから。

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2014/03/28 / 00:48

理想・・・いや、幻想と現実は全く違う。

一時期「原発やめて江戸へ戻ろう」なんてバカ共が居たが、こういう奴等にとっての江戸というのは中村吉衛門版「鬼平犯科帳」のエンディングでジプシー・キングスが演奏する曲に合わせて映し出される「情緒溢れる美しい江戸」の姿なのだろう。蕎麦を手繰り、屋形船に乗り、軍鶏鍋をつつき、芝居や相撲を楽しみ、時には吉原なんぞにシケ込んだり・・・という「物質的には豊かではないが精神的には現代より遥かに豊かな時代」という自分勝手に美化した幻想に憑りつかれて、現実から逃避したいのだろう。

江戸に限らず、中世ヨーロッパ、古代○○といった時代に過大な憧れを抱く人達は先ず、こういう本を読む事をお勧めする。

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アルベルト・アンジェラ「古代ローマ人の24時間」

粗筋は・・・書くのが面倒臭いので某所より転載。2000年前にタイムスリップ!
臨場感たっぷりに再現された、驚きの〈1日〉を体験する。起床から就寝まで――食事、服装、住宅、買い物、学校、裁判所……そして公共浴場、剣闘士と観衆、夜の饗宴など、貴族も奴隷も、いかに日々の暮らしを送っていたかを鮮やかに再現した画期的な一冊!

読了して先ず考えるのは「たとえ『ローマ市民』であっても、用心棒を常に雇っておける、若しくは自らが武芸や格闘に秀でた富裕層でなければ絶対にそんな時代に生きたくない」という事だ。

「市民」の大半が衛生状態、住環境、災害対策が最低最悪な狭い集合住宅(インスラ)に住み、家賃が払えなければすぐに一家もろとも路上に放り出される。洗濯に使う洗剤や漂白剤は、公衆便所などから集められた人の小便である。子供が生まれても養っていけない家庭は、ゴミと一緒に嬰児を裏路地に捨てていき、それを野犬が食う。生きながらえても悪い奴がわざと目を潰したり手足を折ったりと不具にして見世物や乞食として酷使する。

一般市民がこんな生活をしているのだから、奴隷の境遇は察して知るべし、であろう。「人」ではなく飽くまでも「物」なのだから生かすも殺すも主人の気まぐれである。人権なんてものは初手から存在しない。万一、奴隷が主人を殺した場合は、その主人の所有物だった奴隷は全員殺される、という話も出て来る。「自分の持っている農機具を壊したからといって行政から咎め立てが無いのと同じ」と書かれている通りで、寝るときもベッドなどは与えられず、廊下の隅で転がって眠る。

円形闘技場へ行けば、罪人を熊やライオンに食わせる公開処刑が行われている。「グラディエイター」や「コナン・ザ・グレート」なんてのは映画だから面白いのであって万一、自分が剣闘士の養成所なんぞに入れられたらもう明日は無いものと刹那的な生き方しか出来なくなるだろう。

幾らローマが広範囲に及んで版図を拡大し、属州を含めた多くの人達を法で統治しようが、それは飽くまでも「当時の時代背景や世相として上手くいった」というだけの話で、こんな人権意識が高く、自由が認められ、治安も良い現代社会で「自由が無い!」だの「人権無視!」だの叫んでいる奴等は一度、タイムマシンにでも乗って古代へ行ってみるといい。1日経たずに殺されるんじゃないか、と思う。

そんなわけで「ローマの休日」ならぬ「ローマの1日」な本書。一番驚いたのはなんといってもローマ人の性生活。「ローマ市民の男性」は相手が異性であっても同性であっても「自分より下位の者としかセックスをしてはならず」「フェラチオされるのはいいが、フェラしたりクリニングスをしたりするのはダメ」というのだから意味不明だ。セックスにおけるクリニングスなんて、東京でトンカツはウスターソースで食うのと同じくらい当たり前の話じゃないのか。

まぁいずれにしても、こういう歴史の本というのは自分の幻想を木端微塵に打ち砕いてくれるから大好きだ。

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2014/03/23 / 23:17

スネークマンショーの「私は子供が嫌いだ」ではないが、俺は春が大嫌いだ。

彼方此方から蟻塚を破壊したかのように溢れ出し、俺の進路を遮って右往左往する連中が鬱陶しくて仕方ない。昨日も神田駅の自動改札で切符を挿入するところにパスモを突っ込もうとしてる奴が居る。「入れる穴が違うでしょ♪」と綺麗なお姉さんの手ほどきを受けて来なかった奴に違いない。あと新卒や新入学で都内に出てきて「東京老舗行脚」「東京カレー行脚」か何かは知らないが、俺の良く飯を喰いに行く店に群れ、集まり、ギャーギャー騒ぐな、俺はゆっくり静かに飯が食いたいんだ。こんなイラつきがGW過ぎまで続くのだから、春なんて本当にクソ食らえだ。

とまぁ何時までもイラついても居られないので気を取り直してレコード屋に行くと欲しかった新譜が2枚出ていた。春は大嫌いだが「こいつぁ春から縁起がいいぜ」と言うべき「大当たり」の2作である。

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THE OATH "The Oath"CD

ex.CHARLES BRONSON のTHE OATH とは関係ないゲルマン女×2のメタル・バンド。

FBのシェアでその存在を知り、Bandcamp で音を聞いて密かにアルバムを心待ちにしていたのだが、此方の予想を裏切らない傑作である。Rise Abveから出ているのでジャンルとしてはDoomになるのだろうがスウェーデンのGRAVEYARDやWITCHCRAFTのようなヴィンテージ70年代サウンドではなく、もっとメタル濃度高め。

俺は別段NWOBHMのファンでも研究家でもないので、これがNWOBHMをルーツに持つものなのか否かは分からないが、極上のヘヴィ・ロックであることはわかる。フックのある曲作りに加えてVo.の声、伸びのある歌唱がかなり自分の好みである事もポイントが高い。女声でヘヴィ・ロック/Doom系というと自分としては先ずJEX THOTH なのだがJEX THOTHと比べて浮遊感とサイケ感はかなり薄めで、もっとリフでガンガン押すタイプの音。

尚、日本盤ボーナス・トラックはイギリスのDEMONのカヴァー"Night Of The Demon"なのだが、これがまた原曲を上回る勢いでカッコいいので、買い求めるのであれば是非、日本盤を。

あと1枚

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BL'AST! "The Expression Of Power"CD

80年代カリフォルニアはサンタ・クルーズ・ハードコア BL'AST! の「新譜」である。前作"Blood!" が「フーファイターズのデイヴ・グロールがリマスターした云々」とバンド本人達より名前がデカデカと出されて昔から BL'AST! のファンだった俺はかなり不快だったのだが、今回の作品はグロールが絡んでいない事もあるのだろうが、かなりひっそりと出された印象を受ける。

これは"Blood!"と同様「アルバムと同時期にレコーディングされていた別テイク音源」という事なのだがオリジナルと聞き比べても違いが全く分からない。勝手な想像をさせて貰えれば、"Blood!"も本作もオリジナルの原盤権を持つSSTレコードのグレッグ・ギン(BLACK FLAG)がデジタル・リマスターによる再発に対して全く興味を持っていない事に業を煮やしたバンド側が「実はアルバムと同時期に録音した別テイク、見つけちゃいました!」と理由付けしてデジタル・リマスターしたブツではないか、と思っている。

まぁ事の真相がどうであれ、SST盤における21世紀の音にそぐわない音圧低さ、各楽器の分離の悪さ等が改善され、見違えるように強力な音に生まれ変わったことは大変嬉しい。特に自分は BL'AST! の最高傑作は1st "The Power Of Expression" だと思っているので尚更である。この調子で次は3rd "Take The Manic Ride" の「別テイク」アルバムを出して欲しい!

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2014/03/20 / 01:14

CRUCIFIX を初めて聞いたのは・・・多分、1984年か85年頃だったと思う。

アルバム "Dehumanization" LP を高円寺のBOYで買い求めた。当時は、スラッシュメタルであろうとハードコア・パンクであろうと兎に角、「速くてアツい音」を探して貪欲に音源を聴き漁っていた時代で、今のようにネットも無ければ情報の伝達手段も極々限られた選択肢しかなく、ファンジンなどから得られた僅かな情報・・・というか言及されたバンド名のみ、という場合も多々あった・・・と店でLPを見た時の感働きのみを頼りに少ない小遣いの中から音源を買っていた。

そんな中で出会った彼等の1stLPにして唯一のアルバム "Dehumanization" は衝撃的だった。サンフランシスコ出身でありながらUKハードコアの影響を受けたその音とファッション、そしてアジア人らしい小柄なVo.ソシラのアジテーションに近い叫び。ポスター・スリーヴに印刷されていた歌詞を読み、後に(確かMRR誌だったと思うが)雑誌のインタヴューでソシラがクメール・ルージュの支配から逃れてアメリカに亡命した外交官を父に持つ家に育ったことを知り、その付け焼刃ではない現実の体験としての歌詞の凄味に再度打たれた。

1984-crucifix - dehumanization 30 year anniversary insert-full

そんな彼等の「1984年から」30周年記念ライヴの映像と音源がアップされていたので見聞きしていた。PROUDFLESH でバンド活動は継続し、自分は行けなかったが来日も果たしたソシラの姿は84年当時のライヴを収めたターゲット・ビデオ(W/ MDC) でのパフォーマンスと比べいい意味で「大人になったなぁ」と思わせる貫録十分なものだった。



しかし84年から30年。自分がハードコアという音楽を聴き始めてからの年月にほぼ等しい。こういう事を言うと年寄りみたいだが本当に、今振り返って30年なんてアッという間だったな、と思う。まさに光陰矢のごとし、である。とはいえ其処には当然、人生の紆余曲折があるわけで色んな事象を通り抜け、潜り抜け、或いは強行突破して此処まで自分は歩いて来た。バンドでも仕事でも自分の信念でも熱情でも何でもいい。30年間、何かを継続するというのは実際、簡単な事ではない。

自分は過去を振り返って「あの頃は良かった」なんて事を言う人間だけにはなりたくないと思っていたし、実際、そういう発言はしていない筈だ。例え、高校生や大学生だった当時に戻ることが出来、ハードコアやスラッシュの勃興期を再体験できるとしても、過去に生きるなんて真っ平御免だし、俺は現在の自分が大好きだ。そんな郷愁に浸る暇があったら、前に進んだ方がいい。

そんな事を考えつつ、現代のCRUCIFIXの音を聞いていた。とても、カッコいいじゃないか。今度は CRUCIFIX として是非、来日て欲しい。



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2014/03/17 / 00:35

「何故、人を殺してはいけないか」という問いに対する答は簡単である。「法律が殺人を禁じているから」だ。

では法が許せば殺人を犯しても構わないのか?勿論、差支えない。高度な文明社会において人の行動を規制する基準/根拠は全て「法」であるから、法が良いと言えば、殺人でも合法となる。

というわけで「殺しを生業」にした刑事達が活躍する

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都築道夫「未来警察殺人課〔完全版〕」

読了。

オビに書いてある通り従来の殺人課のように殺人事件の捜査を行うのではなく、殺人を犯しそうな奴を発見し、先手を打って殺してしまおうという部署 である。

舞台は遥か未来の太陽系第3惑星、要するに地球である。元から地球に住んでいた人類(つまり俺達だ)は「原住民」と呼ばれ、我々が築いた文明や都市に「居抜きで」入ったように我々と寸分たがわぬ異星人が生活している、という一種のパラレルワールドである。その世界では科学技術の発達とテレパシストの登場により犯罪を行う可能性のあるものは事前に察知され、矯正されてしまう。故に「殺人」という概念自体が希薄になり殺しは「起こってはいけないこと」とされている。それでも心的に殺人願望を抱く者は絶えることなく、「殺人課(第3課)」がそれらを萌芽のうちに摘み取っている。

「SFとハードボイルドを融合させたらきっと面白いだろう!」という事は「MOTORHEADとDISCHARGEを融合させたら面白いだろう」というレベルで誰でも考えつく。
しかしそれをハイセンスな領域にまで高めるとは至難の業であるし、実際「SFハードボイルド」に括られる作品は小説、映画、漫画を問わず驚くほど少ない。捜査員が集団でなく、基本的に1人である、という制約を設けるなら「ブレードランナー」と寺沢武一「ゴクウ」くらいしか思い浮かばない。そんなタフな条件下にあって本書は見事なまでにSFハードボイルドの世界を構築している稀有な例であると言えよう。

何と言っても一番面白いのは、殺人傾向を持つ人間を追う刑事も殺人嗜好を持っているというキチガイじみた設定で、連作短編の其処此処に

「もう○日も人を殺してない」
「早く人が殺したくてたまらない」


という記述が出て来る。昔「ヤングマガジン」か何かに出ていた4コマ漫画に「男女がSEXして変身するヒーロー」というネタがあって何日も怪獣が現れないと「早く怪獣現れないかなぁ~!」と2人で悶々としてる、とい描写があったがまさにそれ。Suicidal Tendencies (自殺傾向)でなく、言ってみれば Homicidal Tendencies (殺人傾向)である。

犯罪者を追ってくる刑事の方が遥かにタフで暴力的だ、という設定も通俗ハードボイルド小説を髣髴とさせニヤリとしてしまうし世界を股にかけて動き回る主人公・星野が日本、諸外国を問わず津々浦々で危険な任務の合間に美女(テレパシストだったりする)とヨロシクやってる描写も、ニック・カーターの「キルマスター」シリーズみたいで面白い。後半になると少しマンネリ化で息切れし始めるのは仕方ないとして、これが昭和の時代に書かれた作品とは驚く。そして非常に面白い。

因みに本作、先日ツイッターでリプライをいただいて調べてみたところ「サイコパス」というアニメと非常によく似ていることが分かった。主題歌が「凛として時雨」らしいのでちょっと見てみたい。

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2014/03/16 / 23:00

今年はゴジラ生誕60周年らしい。

改めて調べてみると第一作「ゴジラ」公開が昭和29年。勿論、そんな時代には生まれていないが俺も子供の頃は、テレビで放映されていた白黒映画の「ゴジラ」を見て恐怖したものだ。

それから時は流れ流れに流れまくって21世紀。昨年の会心作「パシフィック・リム」のヒットで日本のお家芸である「怪獣」映画が再評価され、更にもうじきハリウッドでリメイクされた「ゴジラ」も公開になるという2014年。神保町シアターで絶賛公開中の「GODZILLA公開記念・生誕60周年ゴジラ映画総進撃」に行ってきた。

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見たのは「怪獣大戦争 キングギドラ対ゴジラ」である。

話の粗筋は・・・新たに発見された木星の衛星「X星」を探査するために派遣された宇宙飛行士2名。そこで「X星人」と遭遇した彼等は襲来するキングギドラから身を隠し地下で生活するX星人の統制官から「キングギドラを撃退するためゴジラとラドンを貸して欲しい。その代わり癌の特効薬を作るためのデーターを提供する。」との提案を受けるが果たしてX星人の真意とは・・・という話。

ゴジラ、キングギドラ、ラドンという3怪獣三つ巴の戦い、というよりはX星人と地球人の興亡に話の力点が置かれているのがミソで、怪獣映画であると同時にSF映画としても楽しめる作りになっている。現代からみればまさに「古き良き時代のスペース・オペラ」というべき作りもまた、乙。噴射式ロケットの宇宙船で木星の衛星まで通常だったら数年かかるであろう(燃料はどうするんだ!)行程を一気に端折って見せる強引なところもまた、乙。X星からやってきた統制官と会談の場が設えられるのが国際会議場でなく湖のほとりで、周りにわけのわからない野次馬が沢山いたりするのも笑える。
X星人の造形も「プラン9・フロム・アウター・スペース」の宇宙人と「マトリックス」のエージェント・スミスを繋ぐミッシング・リンクと見るのは考え過ぎか(笑)

また若い頃、こんな妖艶な美人だとは全く知らなかった水野久美演じるX星人の女性は「謎の円盤UFO」におけるエリス中尉の元ネタになったのでは、とも考えてしまった。

あと、X星でいったんキングギドラを撃退したゴジラが何度も行う「しぇー!」のポーズ。当時、赤塚不二夫のギャグが如何に世の中に浸透し、且つ影響が大であったかを証明するものだろう。個人的にはキングギドラのカッコよさに改めて痺れた。こんな美しくて強い怪獣を生み出せる日本の美意識と底力に心を動かされる。

そんなわけで上映中、会場の彼方此方から笑い声も聞こえる楽しい作品だった。今週末は3連休なのでまた機会を見て足を運びたい。因みに同劇場では本ゴジラ企画のスタンプラリーも実施中。

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2014/03/11 / 20:51

告知が出された時から聴くのが楽しみで仕方なかった

POISON ARTS merrygoround
POISON ARTS / MERRYGOROUND "Metalcore Vibration" CD

を先週末、購入。

東京と姫路の「古き良き」メタルコア対決。メタルコアというのはこのブログで何度も書いているように昨今流行ってるらしいニュースクールもどきの連中でなく、G.I.S.M.、EXECUTE, GASTUNK 等のバンドを指している。

POISON ARTS は安定のPOISON節。ただし80年代の POISON ~POISON ARTS というよりは平岡さんのソロ~復活後のアルバム "Rising Sun" の延長線上にある音。アツい歌詞、流れるようなギターソロ、一緒に拳突き上げて歌いたくなるメロディは健在。"GTR Go!Go!" いいね!ボーナストラックは、復活後しばらくは「まだ演りたくない」と平岡さんが言っていて封印されていたと聞いたアノ名曲が遂に復活。♪能書きを垂れる前に 最強の自分をつくれ!♪ 今日はこれ聴きながらランニングしていたのだが、やはり力が宿るね。

因みに、写真に掲載しているPOISON ARTSのTシャツは高円寺の FUUDOBRAIN さんで売ってます。

そして対する姫路のメリー。一度(去年、かな?)東京で POISON ARTSと対バンした時にライヴを見て、Ziggie さんの強烈なキャラクターが印象に残っていたバンド。此方もオールドスクールなメタルコアを継承しており、ギターのソロ、リフ共にとてもカッコいい。ライヴの物販で85年当時のライヴテープと当時の音源を詰め込んだCDRを購入したのだが、ハッキリ言ってこのスプリット盤に収められている「今」の音の方が断然カッコいい。また機会があったら是非、東京でライヴが見たい!

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2014/03/11 / 20:32

以前職場の男どもで、「女の人から言われて嬉しい言葉は何か」と話していたことがある。

各人出てくる答えは「愛しているわ!」だったり「いっぱい中で出してね!」(Oi!Oi!Oi!)だったりと十人十色なわけだが、此処で真面目に「異性から言われて嬉しい言葉」か・・・・と考えてみる。うん・・・これは難しい問いだが・・・

「たとえば、何らかの理由で逢えるのが今日で最後になってしまったとしても、私は貴方の事をずっと忘れない」

と言われたら、流石の俺も感動して、或いは落涙するやもしれぬ。まぁ、脳内の妄想、願望だから何言っても自由だろう。

以前、「人間に死は2度訪れる。最初は肉体としての死。そして次は人の記憶から忘れ去られた時。人の記憶から消えた時が、真の死である。」という言葉を聞いた事がある。とても意味深く、良い言葉だと思う。だったらもし自分が、或る異性の記憶に一生残る存在であったら・・・勿論「絶対許さない!来世で会っても必ず殺してやる!」という類の存在でない事は大前提だが(笑)・・・それは性的関係、或いは恋愛感情の有無に関わらず、男冥利に尽きるのではないか、と思う。

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梶尾真治「さすらいエマノン」(イラスト:鶴田謙二)

漸く読了。

発売直後に買ったのだが他にも読みたい本がゴロゴロあって積読になってしまっていた。読み始めたら2時間で読み終わってしまった。自分は以前も書いた通り鶴田謙二版(コミック版)のエマノンが先だったので「さすらい」の原作を読んだとき驚くほどしっかりしたSF小説としての骨格を備えている事に驚いたのだが、本作でもそれは変わらない。どの作品も非常にレベルが高く、そして面白いのだが自分は一番「まほろばジュルパリ」が気に入っている。

エマノン、と名乗る美少女は御存知の通り、地球に生命が誕生した時からの記憶を全て受け継いでいる、という設定になっている。子供を産めば、記憶はその子に引き継がれつつ悠久の時の流れの中を生きてきた。エマノンにとっては、たとえそれが刹那であっても、記憶に刻まれたものは永遠に生き続ける。当然、忘れてしまいたいような嫌な記憶も永遠に引き継がれていく。その比率が如何程であるかは分からぬが第1作目の終盤「私、あなたのこと好きよ。多分、永遠に忘れないわ。」という台詞は或る意味、男にとって究極の殺し文句なのではないだろうか。作中、たとえそれが数年、数十年、数億年前の事であろうが約束を果たすためどんな場所であっても必ず戻ってくるエマノンの姿というのはとても神々しく見える。

目まぐるしく移り変わる現代社会にあって物事の進行の速さ、そして記憶の上書きの量はドンドン増加していく。その中で「永遠に忘れない」と言えるものがどれだけ残るだろう。例え、自分の肉体が滅び、その存在が人々の記憶から消え去っても、エマノンという美少女だけは自分という存在をポジティヴな形で永遠に記憶している・・・というのは或る意味、永遠に自分という存在が生き続けるという事でもあるわけだ。

永遠に生き続ける物など存在しない。だからこそ、人は「永遠」に憧れるのかもしれない。

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2014/03/11 / 01:10

普段はロクなものを食ってないので、休みの日くらいは好き勝手に食べることにしている。

大宮駅西口「マリカ」にて夕食。

レシュミ・カバブ、バター・ライス、マトン・ララ。

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マトン・ララ(店によってはマトン・ララゴス)を食べたのは新宿勤務時代、曙橋の「ディプサガー」以来数年ぶりだ。余りメニューでお目に掛からない一品。羊肉と玉子のマイルドな口当たりが美味。

以下、勝どきのアジアン・ダイニング「グラス」で夕食。スクティとマトン・ビリヤニ(ライタ付)

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ビリヤニは写真の通りライタが付いてかなりいい味に仕上がっている。盛りつけの仕方も含め、品川駅中にある「シターラ・ダイナー」に近い。これだけのちゃんとした料理が作れるのに来る客がジャージとかウィンドブレーカー着て来て「バターチキンとナン、辛さ普通で」という程度の連中ばかりでは店も可哀想だ。

続いて最近、頻繁に顔を出してる御徒町の「パルサディ」

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ヴェジタブル・パコラとトゥクパ。本来、トゥクパは日本の饂飩に食感が極めて近いモノという印象だったのでこれは正確に言えば「ダールスープをベースにしたカレーラーメン」である。トゥクパとは別物なのだろが、これはこれなりに美味しい。もう一品、スープとバターライスをオーダーしていたのだが、とっさの虫の知らせでスープを当初頼んでいたダールからトマトに変えておいてよかった。

あと写真は撮っていないが御馴染みの銀座「デリー」でマンスリーの「サルソン・カ・サグ(芥子菜)カレー」と浅草「夢屋」のマトン・ビリヤニも食べている。

さて、来週は何を食べに行こうか・・・・




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2014/03/11 / 00:43

土曜日が仕事だったので、月曜は代休取って久しぶりの平日休み。浜離宮から水上バスに乗って浅草まで大川を遡上してぶらぶらしていようか、と思っていたのだがその前に、ヴァニラ画廊へ行かなくては!

というわけで毎度御馴染み、銀座「ヴァニラ画廊」にて開催中の「妄想芸術劇場02 、ぴんから体操」「さらば金剛寺ハルナとその姉妹~愛の玩具たち~」を見に行ってきた。

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先ずは「ぴんから体操」展。ヴァニラでの個展は一昨年に引き続いて2回目である。

自分は、例えば「何故こいつは万引きして捕まってばかりいるのだろう」とか「何が原因で、こいつの性的嗜好はこんなになったのだろう」という具合に、物事や人の行動に纏わる原因・動機をついつい考えてしまうのだが、時として、この「何故」が全く機能しない・・・もっと正確に言えば「それを考えてはいけない。」というレベル5の警告音が脳内で鳴り響く場合がある。

ぴんから体操の作品が、まさにそれだ。特に「ぬるぴょん」と呼ばれる作品群・・・元々はモー娘。の加護ちゃんをウルトラ・ディフォルメしたのであろう造形とヨーロッパで出土したキリスト教以前の異教の腹と乳だけが病的に膨らんだ豊穣と繁栄の女神像を混合させたような異様なキャラクターを見て「どうすればこういう発想が生まれて来るのだろう」等と考えては絶対にいけない。世の中には通常の人間では理解し得ず、不用意に立ち入った者は精神に異常を来す領域、というのは確実に存在するのだから。

その他「アイコラ期」「点描期」「スカトロ期」等、作風に応じて展示された作品群も圧巻である。クリアケースに収められたコラージュ漫画「ヴェトナム・アクターズ・スクール」「イエロー・キャブ パプアニューギニア」も凄まじいインパクトである。しかし前回も書いたように面白いのは、これだけ異様な作風、性癖をもっていながら「病んでいる」感じが全くしない事である。気持ちのいいくらい、明るくあけっぴろげに、そして何の迷いも無く向こう側の世界へ突き抜けている。

また、会場内のBGMがアイドル歌謡に混じって Lulu's Marble "Afro Girl Go A Go" が混じって流されているのがツボを突く。

続いて兵頭喜貴展。

名前は存じ上げなかったのだが画廊スタッフから「ラブ・ドールと結婚式を挙げた人」と聞いてピンときた(笑)オリエント工業製ラヴドールに囲まれて生きる男による写真展。なんでも夜中にそれらラヴドールを車に乗せて廃墟や廃屋に運びゲリラ的に撮影するそうなのだが、どれもこれも異様な空気に包まれている。

オリエント工業のドールが「サンダーバード」や「スティングレイ」よりも「キャプテン・スカーレット」レベルで人間に似ている事から遠間から見ると廃屋で制服姿の少女が自慰行為をしているようにしか見えない。そしてそれを物陰から覗いているような罪悪感。圧巻なのは作者が大病を患った際に「一度自分は死んだ」と考えて会場の一角に祭壇を設え、お見舞いに頂いた品々を並べ、その両脇に小学生の制服を着たラヴドールが2体、立っている作品である。

なんというか非常に強烈な人形愛とでも言おうか作者の人形に対する「愛情」が伝ってくるが良い。しかし久しぶりでオリエント工業のラヴドールを間近で見たがやはり表情、身体の造形等、本当に素晴らしい。一度ショールーム見学に行ってみたいものだ。

というわけで2室見て丸々1時間、異世界を漂っていた。見ているうちに頭がくらくらしてきた(笑)ので、画廊近所のHIOTERSにでも行ってフーターガールズを見ると異様に健康そうに見えるのではないか、と思ったり。とまぁ非常に「濃い」展示なので興味のある方は是非に!!

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