I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で

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2014/02/26 / 00:37

「アナタハ、カミヲ、シンジマスカ~?」

とブレザーを着た金髪の白人に話しかけられた経験のある人は結構多いのではないか、と思う。

自分もそんな中の1人である。最近は職質に遭う事はあっても、宗教の勧誘に遭う事は全く無くなったが、学生時代はモルモン教徒にしろハレ・クリシュナにしろ、彼方此方のその手の胡散臭い連中が跋扈していたものだ。大体、白の逆さ十字がプリントされているPOSSESSEDのTシャツを着ている俺に話しかけて来るんじゃねぇよ、と思うわけだが宗教をやってる奴等の笑顔というのは、毎週土曜の夕方になると新宿駅西口の地下で反戦プラカード持って立っている安保崩れのキチガイ老人共と同じで本当に気色悪い。

自分が、宗教の勧誘に対して良い感情を持っていない理由は簡単だ。

「お前の『神』を押し付けて来るんじゃねぇ」

の一言に尽きる。一般に日本人は、宗教に対する思い入れが極めて薄い民族だと言われる。よく揶揄されるように神社仏閣を問わずお参りに行き、クリスマスを祝い、正月を祝い、最近はハロウィンまでやって結婚式は教会で、葬式は寺で・・・という人は多い。冒頭の問いに答えるなら、俺だって神様は信じている。ただし「かなりゆるく」だ。

日本は古来から「八百万の神」の国である。仏教が大陸から伝来しようが、ヨーロッパからキリスト教が入ってこようが、全て「たくさんいる神様の1人」として同化してしまう。そして数多いる神様に「序列」は存在しない。そして我々人間にしても神様は自分達の「上位」にあって祀るべき対象ではあるが、決して個別に服従しているわけではない。だから自分は一神教の信者のように「唯一の絶対神と契約(Covenant)」を結んだりはしない。神という存在はそれとなく意識している。しかしSLAYERの曲の歌詞にあるように「見えもしない存在に全幅の信頼を置いて服従する」ような事はしない。

つまり自分は「アナタハ、カミヲ、シンジマスカ~?」と言い寄ってくるキリスト教信者の言う「神」と自分達日本人が言う「神」は "Something DIFFERENT" であることを感覚的に理解している。だからこそ唯一絶対の「神」を押し付け、契約を結ばせようとする宗教の勧誘に対しては "Something WRONG" であると感じてしまう。ここらへんの感覚が理解できない限り、ヴァチカンにとって日本という国は永遠に「布教対象国」であり続けるだろう。

などという事を先日

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   大野晋「日本人の神」

を読了して考えていた。

本書には、帯に書かれているように、神とGod の違いに纏わる諸々の事柄が大変分かり易く記されている。面白いのは宗教的切り口からでなく、言語学的な切り口から驚くべき結論を導き出している事である。古代日本語と南インドで使用されているタミル語との共通点から、稲作文化が伝わったのが中国大陸や半島でなくインドであるという件は非常に興味深い。

先述のように「宗教観が薄い」と言われる日本人もたまには自分達のルーツについて考えてみるのも面白いのではなかろうか、と思わせる一冊。

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2014/02/25 / 00:44

冬、京都。

昨年11月以来、3か月ぶり。今年初めての上洛である。生憎と平日の休暇が全く取れない状況なので、前回に引き続いて週末1泊2日の強行軍である。

これまでの経験上、2月の京都は最も観光客が少なく、宿の値段も安く、そして思ったほど寒くも無く1年で一番居心地の良い時期である、と個人的に思っている。しかしながら最近はアベノミクス効果とやらで経済状況が僅かではあるが上向いているせいか、東京も含めて宿の値段が以前と比べて若干の割高感がある・・・と思って探してみると何と!「素泊まり1泊2500円ただし訳あり部屋」というプランを発見。なんでも「エレベーター巻上げ室の隣なので音がする」「インターネットが使えない」「喫煙部屋である」「空調の音が若干うるさい」・・・よって神経質な方はおやめください、との事なのだが、まぁ大丈夫だろうという事で予約。

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場所も五条河原町を上がったところ・・・五条といえば一般には牛若丸と弁慶による「五条大橋の対決」なのだろうがあの一帯は五条楽園に代表される赤線地帯であり、或る意味ディープゾーンでもあるので京都の相方からも「なんか出るんとちゃうか?!」と言われ自分自身も「きっと絨毯とか壁に血の染みとかあるのを隠してるんだろう」と期待感大、大、Die Hard!! だったのだがいざ、入室してみれば絨毯が多少小汚い程度で音は全く気にならず、心霊現象も起きなければ絨毯に血の染みも無いと至って普通のビジネスホテルだった。ハッキリ言ってこれより酷い状態なのに値段は倍以上取る宿は都内に幾つもある。

そんなわけで1218京都駅着、1300にホテルにインし、バスに乗って一路、北へ。北大路で相方と合流し、再び南下。昼飯は 新京極の「スタンド」 へ。大正~昭和そのままなレトロ店内に相席しかないカウンター&テーブル構成、昼間から飲んだくれてる地元のオヤジ等々、一見カオスなようで天井が高く、フロアスタッフの手慣れた客あしらい、ガイドブック片手のスカした観光客が居らず「大人の客」が殆どである事など、窮屈な感じは皆無で非常に居心地の良い店である。

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自分はビンのキリンレモンを飲みつつビフカツ、豚天、牛煮込み、かた焼きそば、カキフライ、くらげうに、ポークステーキをドンドン胃袋に入れる。漸く、腹が満ちた。

その後、寺町の古着屋だのAvisだの書店だの買い物三昧。カフェでスムージーを啜ってから夕食は予約をしてあった姉小路高倉上がったところの 「五けんしも」 で和食。町屋を改装して作られた畳のカウンターと座敷のお店でちょっと隠れ家風。料理は一品一品丁寧に作られており非常に美味しい。

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お造りの盛り合わせ、カラフル生麩の紅花油焼き、鴨ロース、牛アキレスの胡麻だれサラダ、鶏の薬膳スープ、生湯葉と生麩の豆腐マヨネーズ、豆乳カマンベールスープ、京漬物盛り合わせ、きつね御飯に舌鼓を打ちつつ、相方はビール、自分は三健茶とウィルキンスン・ドライ・ジンジャーを飲みつつ京都の夜は更けてゆくのであった。

お店の対応も良く、帰りはワゴンのタクシーも呼んでいただいて大変気持ちよく過ごすことが出来た。多謝!

翌日、日曜は1100にホテルをアウトして昼に下鴨神社へ。京都では「初詣」である。

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2人で神籤を引いたら何と!同じ番号札が出た。卦は「吉」だがこれから上り調子になる吉である。それから縁結びの相生社で御礼参りをして、四条まで南下。

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買いものをして 祇園の「壱錢洋食」だのピザだのを食し、夕刻、京都離脱。

やはり1泊2日は短い。これで2泊、中日が1日あるだけでも大分余裕が出るのだが・・・と思いつつ今の忙しさでは仕方あるまい。無事に来られただけでも良しとしなければ罰が当たる。

そんなわけで、久しぶりの京都、楽しかったね。天候にも恵まれ、この時期にしては暖かな日差しの中、冬の京都を堪能することが出来た。次回は・・・東京かな。

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2014/02/24 / 22:07

行きつけのエスニック系レストランは多いが、常に新規開拓をしようという意志は持っている。

現在、住まわされている大宮は本当に外食産業不毛の地で、タイ料理はそれなりにレベルが高いのだがインド系はかつて大成町にあったハイデラバーディ・ビリヤニを出す「ミナール」が駅東南のスラム街へ移ってしまったため、ロクな店が無い。そんな中で以前、店の前を通りかかって気になっていた「マリカ」へ入ってみた。

この屋号はたしかチェーンだったと思うのだが、よくある「インドの看板を出した実態はネパール料理店」である。食べログ等で見ると安価なランチセットだけ食べてネパール料理店なのに「ナンがどーのこーの」と言ってる脳足りんなレヴューしか出ていないので、ディナー・タイムに訪問。

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ベーガン・パコラ(ナスの精進揚げ)。都内にある名の通った店でもパコラにはケチャップを付けて横着するケースが非常に多いのだが此方ではキチンとグリーン・チャットニーを付けている。これだけで好感度は確実に上がる。

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定番のモモ。口の中に肉汁がジュワッ!と広がる安定の美味さ。

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ガーリック・ライスとダール・マトン。マトンは柔らかく処理されており非常に美味。

というわけでソニック・シティにあるスカしてるだけで全然美味くない某店より遥かに「当たり」だった。また行ってみようと思う。

もう一軒。此方は御徒町。先週末は京都に行っていたのでその前日、金曜の夜は御徒町のホテルに泊まっていた。御徒町と言えば「デリー」「アーンドラ・キッチン」「ヴェジハーブ・サーガ」なのだろうが生憎と行きつけの「デリー」は改装工事中、「ヴェジハーブ」は前回訪問時の一件で当分、行きたくない。「アーンドラ」はいつも食べているし週末はどうせ混んでいて客の98%はビリヤニ食べているんだろう・・・と以前から気になっていたガード下のネパーリ「パルサディ」へ。因みに京都から戻って来た日曜夜も同店で食事をしているので併せて紹介。

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トマト・スープとバター・ライス。ネパーリに行くとよくあるトマト・スープ。ライスと併せたら美味いのでは・・・と予てから思っていたのだがやはり美味かった。

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此方、やはり定番のモモ。

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そして此方、ヒマラヤン・モモ。「ネパール式水餃子」なのだが「水」の部分が中華とは違ってカレーなのがミソ。とても美味しい。サービスでつけてくれたアチャールの風味も良し。

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マトン・コルマとバター・ライス。同じ「コルマ」でもデリーのコルマよりは中村屋のコールマンに近い感じ。

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ネパール式焼きそば、チャウミン。日本のソース焼きそばに近いのだが遥かにスパイシー。

というわけでJR御徒町駅南口の高架下の2階というちょっと隠れ家的な位置にあるも非常に自分好みの味の料理を提供してくれるお店でまた御徒町界隈に行く時の選択肢が増えた。

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2014/02/19 / 00:14

相変わらず、寒い日が続いている。

1月初旬まで「今年は暖冬だろう」なんてタカを括っていたら2月に入ってドーンと冷え込みが厳しくなった。やはり何処かで帳尻を合わせるように出来てるのだろう。

そんなわけで最近の2枚。

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BEHEMOTH "The Satanist" CD+DVD

ポーランドのブラック・メタル・バンドBHEMOTH通算10作目・・・とはいえ俺は"Demigod" と"Apostasy" しか聴いてない。当然、初期の頃は全然知らないので比較対象は出来ないのだが、ほぼ予備知識ゼロの状態で聴いて、本作が非常に素晴らしい出来だと確信する。デス・メタルではなく、飽くまでもブラック・メタルとしての「黒さ」が濃厚に渦巻いている。重いとか速いという物理的/表面的な問題ではなく、何かが物凄く歪んでいる。そして歪んでいるのに、高貴である。とても。

自分はクリスチャンでは無いし、一神教の精神論なんてものも理解していない。そういう文化を背負ってないのだから、欧米の宗教観には理解しがたい領域が存在するのは当たり前の話。ただ、この音源から聞き取れるのは表面的な反キリスト、悪魔崇拝、オカルト等、チープなレヴュー用単語で言うところの「邪悪さ」(笑)ではなく、先述の通り非常に高貴な魂の鼓動を感じるという事。あとは、是非、聴いてみてください、としか言いようがない。

あとジャケの絵は、リーダーのネルガルの血を混ぜて描かれている、という平清盛の血曼荼羅を地で行くエピソードも興味深い。

抱き合わせのDVDは2012年のロシア公演の模様をワンステージまるごと収録した "Live Barbarossa" で、此方も音質、画質共に素晴らしく、これだけ単品で販売してもいいのではないか、という出来でブート紛いの「付録」とは大違い。このライヴ映像に加えて "The Satanist" 制作に纏わるドキュメンタリー(インタヴュー&コメンタリー)が字幕付きで収録されているのだが、自分はライヴ映像よりも此方の方が興味深く、且つ面白かった。

国内盤2枚組で3700円は高いかな、と一瞬思うのだが、それだけの金を払う価値は十分ある作品である。SIGHの川嶋未来さんが書いているライナーも的確な内容で、本当に腐れBURRN! の業界ゴロがライナーを書かなくて良かったと思う。

もう1枚。

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SUNN O))) & ULVER "Terrestrials" 2CD

アメリカの「太陽」とノルウェーの「狼」共演作。

SUNN O)))といえばすぐにイメージできるのが延々と反復される轟音の重低音ドローン(アースダムでライヴを見て、睫毛が振動したのには驚いた!)だが、本作ではドローンは無し。作風的には ULVER の "Lyckantropen Themes" ~"Shadows Of The Sun" にSUNN O)))が乗っかった印象を受ける。ダークでエクスペリメンタルなアンビエント・ミュージックである。SUNN O)))でいえば"White 1&2" に近い。とてもゆったりした気分で聞ける良作だと思う。

日本盤のみのボーナス・ディスクは本編収録 "Eternal Return" のラフ・ミックスとアッティラ参加の1曲の計2曲約30分。オーケストレーション等加工される前のラフ・ミックスの方が音が尖っていない分、よりゆったりとした気分で聞ける。アッティラのVo・・・というか声の参加については自分は特にSUNN O)))でのアッティラにそれほど大きな価値を見出していないので「曲としてとてもいい感じだね」という事。

万人向けではないのだろうが、自分はこういう音も大好きだ。

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2014/02/17 / 00:40

自分は、結構信心深い人間だと思う。理由は、特にないがな。

年に数回、先祖の墓参りには行くし、神社仏閣を見て歩くことも大好きだ。手水を使い、賽銭を入れ、正しい作法で「神様仏様、早くバカな人類がこの世から滅亡しますように・・・俺と家族親戚友人彼女を除いて」といつも祈ってる。

そんなわけで、今日は目黒不動尊に行ってきた。その行きに、大鳥神社交差点に程近い隠れた名所「目黒寄生虫館」を久しぶりに訪問。日本で唯一(?)の寄生虫博物館である。

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ミトコンドリアか、はたまた窯に入れる前のピザか・・・

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細魚は大好きな寿司ネタなんだがな・・・鰓に食いついてる虫に注目

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もしこれが等身大だったら絶対に勝てる気がしない。

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もうね宇宙生物か旧支配者の眷属かってくらい気色悪い。

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もしこんな金玉になったら速攻で自殺するね。

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懐かしい蟯虫シート。今の小学生も使っているのだろうか。昔は、自分の好きな子がスカートとパンティをおろし、これをケツの穴に貼り付けてるのか・・・と考えただけで興奮したものだ。

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寄生虫館を出て御不動様で参拝を済ませ、中目黒駅前「ファイブスター」でシンガポール料理を、と思ったのだが14時の時点で「ランチメニュー完売のため早仕舞い」の看板が出ていたため、また来た道を戻って「シリバラジ」で南インド料理。今日はよく歩いた。飯が美味い。これはマイソール・マサラ・ドーサ。生地の中にセモリナ粉が仕込んである。これにヴェジタブル・パコラとインディアン・コーヒー。パコラはディップがチャットニーでなくケチャップだったのにはガッカリしたが、ドーサは非常に美味。特にサンバルは「アジャンタ」「デリー赤坂店」を髣髴とさせる辛さが気持良かった。




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2014/02/16 / 02:00

今週末も先週に引き続き、雪が降った。

当初は金曜日に降り積もり、土曜は暴風雨級の雨が降って積雪は綺麗に溶ける筈であったのだが、雨の降り方が中途半端だったため雪は中途半端にしか溶けず、中途半端に雪掻きされた路面が夜になって凍結するというどうしようもない状態で本当に最悪だ。おまけに近所のスーパーとドラッグストアに行けば悪天候のため休業で、もう一軒のスーパーに行ってみれば30万の曹操軍に略奪されたのように何も売ってない。もういい加減、こんなクソ埼玉から転勤して都内か神奈川に戻らないと自殺したくなってくる。

自殺と言えば、地球上に死人が歩き廻るようになったらやはり自殺するしかないのではないか・・・等と考えながら先週末、新橋の名画座で上映中だった「ゾンビ」を見に行ってきた。考えてみれば「ゾンビ」を映画館でフィルム上映されているのを見るのは初めてだったりする。

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内容については・・・もう言う必要ないだろう。ジョージ・A・ロメロ作品については僅かな社会批判的要素が加えられているというのも今更な話であるが、個人的に面白かったところを幾つかピックアップ。

1 レッドネック
  都市部では通信が途絶したり深刻な状況になりつつあるゾンビの増大だが、南部 と思しき地域では住民、州兵共に「ゾンビ狩りを楽しむ」様子が映し出されている。 殆ど射的状態でバタバタ打倒されていくゾンビの姿と、大喜びしているタータン・チェックに野球帽、ライフル&ビールという典型的南部のレッドネックの能天気さが笑える。
 
2 ショッピング・モール
  大量消費文化、或いは画一化された郊外型生活(中産階級のサバーバン・ライフ) に対する皮肉。死んでからも「いつもの習慣で」モールに集まってくるゾンビ共。生きていても死んでいても同じということか。モールに対する批判というのは80年代のUSハードコア・バンドの歌詞にも登場するしMRR誌のような雑誌でも取り上げられていたように思う。「ブルース・ブラザース」においてブルース・モードに乗った2人が「何でも売ってるな!」と言いながら車でモールを壊しまくるのも同じ批判精神だろう。

3 ハレ・クリシュナ
  襲い掛かってくるゾンビ軍団の中でひときわ異彩を放つ「クリシュナ・ゾンビ」。アメリカにおいてハレ・クリシュナ教徒が何時頃から増え始めたのか、定かなとこ ろは分からない。しかしこれまた80年代USハードコアにおいても(Youth Of TodayのRayを例に挙げるまでも無く)クリシュナに対する批判というのはあったわけで、何処かのバンドのライヴで "Nazi youth... Krishna youth!!" と言ってるのを聞いた事がある。実際はそういう組織ではないのだろうが、"No Obssession" が基本のハードコアで宗教に憑りつかれるというのはやはりクソなのだ。話がズレた。あとチャールズ・ウィルフォードの小説「マイアミ・ブルース」においても刑務所から出てきた男が空港で近寄ってきたクリシュナ教徒の指を折り、そのショックで男は死亡してしまう、という描写があったが、或る意味「胡散臭い連中」と思われていた一面は否定できないのだろうと思う。

4 バイカー・ギャング
  後半、モールでの対ゾンビ戦を一気に盛り上げるバイカー軍団。最強/最狂を持 って鳴る彼等でもとめどなく襲ってくるゾンビの前では劣勢にならざるを得ない、 という事か。

あとは議論ばかりで具体案が何も出せない学者や評論家が喋りまくっているうちに彼方此方の大都市との通信が途絶していくというのも各論が出せない政治に対する批判の表れか。

「ゾンビ」の基本コンセプトは「最終的に地球上の人間は全て駆逐され、生ける死人だらけになる」というものだと聞いた。ラストシーン、自殺を思いとどまってフランシーヌと共に夜明けの空にヘリで脱出していくピーターについても決して明るい未来は訪れない、という暗示がなされているのもミソ。もう一つのエンディングである「ピーターもフランシーヌも自殺し、ゾンビがフランシーヌの死体を食っている時に燃料の切れたヘリのプロペラが止まる」というものよりも考えようによっては暗いのかもしれない。

そんなこんなで久しぶりに見た「ゾンビ」。やはり何度見ても面白い。


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2014/02/12 / 01:18

今日の午前中、東上野を歩いてたら突然、霰が降ってきた。

最近、クソ寒い。2月なのだから当然と言えば当然なのだろうが、生体機能は確実に低下する。とはいえ、盛夏の頃のようにバテることはないので暑さよりは寒さに強くできているのかもしれない。人間、暑いよりは寒い方が頭は良く回転するらしい。その証拠に、南方に所謂「先進国」は皆無ではないか、と思ったりする。

寒い時に身体と魂を熱くしたいのでれば簡単な方法がある。アツい音楽を聴けばいい。そんなわけで最近の3枚。

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COKE BUST "Confined / Anthology"

ワシントンDCハードコア・・・とはいえエモーショナルでどちらかというと軟弱なDISCHORD Rec. タイプのアレではなく、DESPISE YOU を髣髴とされる激ファストなハードコアである。これは1stアルバム"Confined" に最近2年間くらいにリリースされたEP音源3枚分を詰め込んだ全28曲の編集盤。兎に角、瞬発力とドラムのリズムのキレが凄く良い。聞きながらiPodの音量をMaxに上げたくなる快感。

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MASTERS OF DISGUISE "Back With A Veangence"

SAVAGE GRACE のライヴ・サポート・メンバーによるバンド。タイトル、ジャケからしてSAVAGE GRACE であるが、音も本家に対するリスペクトに満ちた仕上がりとなっておりジャケに書かれている "Power Speed Metal" 通りの音が堪能できる。因みにSAVAGE GRACE って音源ごとに音が違っており、Vo.が変わってやたら高い声が出るというだけで音程がフラフラなのにクソッタレBURRN!が褒めちぎったせいで日本盤もリリースされた"After The Fall From Grace" より、最高傑作はやはり2枚目の"Master Of Disguise" だろう。

そんなDirty, Mean, Nasty & Fast の精神は本作にもしっかり受け継がれており「これ、放送したら絶対に女性人権団体から抗議来るだろ」というPVも含め、SAVAGE GRACE 好きなら買って損は無い内容になっている。

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SPEEDTRAP "Powerdose"

ようやく聴けたフィンランドのスピード・メタル・バンドの1stフルレンス。いいねぇ"Speed Metal" って言葉。速くも無いのに「スラッシュ」メタルなんて呼ばれてるバンドより遥かに潔いと思うのは俺だけか。フィンランドと言えば最近ではENFORCERなんてイキの良いバンドがいるし、その他にもURN, BEHERIT, IMPALED NAZARENE 等、隣国スウェーデンよりも好きなバンドが多かったりする。オーストラリアとはまた違ったベクトルで「キレている」バンドが多いように思う。

でもってそんなSPEEDTRAP。めちゃめちゃカッコいい。嫌味にならないハイトーンVo.も弾きまくりのギターも良いが、何と言っても抜群のスピード感。「これで首振らずにアンタ、何するってんだよ!!」と叫びたくなるようなスピード・チューンがガンガンくる。やっぱりメタルってのは首振ってナンボの音楽だと思うからね。

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2014/02/10 / 01:04

アヘンを原料として作られたヘロインは、「麻薬の女王」と呼ばれる。

何故「王様」でなく「女王」なのかは分からないが、その精神的、肉体的依存性は薬物の中でも最強であり、専門家(ジャンキーでなく取締る方のな)に言わせると「全身の毛孔から射精してる快楽」らしい。だからこそ一旦ハマったら抜けられなくなり、死に至る者も多い。あの MOTORHEADのレミーですら映画「極悪レミー」で自分息子に「お前、ヘロインだけは絶対やるな。やるんなら覚醒剤にしておけ」と諭しているではないか。

「カレーはぼくにとってアヘンである」

自分は、酒もタバコもクスリも一切やらない。だからクスリがどのように自分の体と精神に作用するのか全く想像できない。しかしその疑似体験媒体をカレーとして考えるなら、かなりイイ線までイメージすることは可能である。

自分は、カレーが大好きである。鮨も鰻も天麩羅も大好きだが、やはりカレーは外せない。多分、食べないと生きて行けない・・・事は無いと思うが、カレーを食べなければ心の中の空はいつも灰色で、心の大海はいつもヘドロで汚染されたままになってしまうに違いない。

先日、書店で見つけて購入した

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 アンソロジー「カレーライス!!」

読了。

川端康成のような文豪から流行作家まで、カレーに纏わる短編/エッセイ33編を集めた企画本。企画本とはいえ、これが実に秀逸である。インドカレー、洋食屋のカレー、街の安食堂のカレー、東南アジアのカレー、いわゆる「おうちカレー」等々、それぞれの作家のカレーライス/ライスカレーに対する思いがヒシヒシと伝わってくる。冒頭の「カレーはぼくにとってアヘンである」は安西水丸氏の言葉である。

日本人は、多分インドやパキスタンといった「本家」の南アジア諸国を除けば、世界で一番カレーを好んで食べている民族ではないか、と思う。そしてそのヴァリエーションの多さにおいても本家に引けを取らないのではないか、と勝手に思っている。インドのようにスパイスの調合ではなく、市販のルーを使うにしてもインドの家庭と同様、それぞれの家にそれぞれのレシピと味がある料理というのは、もう殆ど「国民食」と言ってしまっていいのではないか、とすら思う。

自分が一番好きなのは、母親が作る「おうちカレー」である。彼方此方でインドやタイ、シンガポールやパキスタンのカレーを食べ歩いていてもやはりカレーの原体験は家庭のカレーである。これは今も変わらない。長期休暇で実家に帰り、カレーを食べると何故かホッとする。そして「久しぶりに、帰って来たな」という気持ちになる。

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とまぁ、そんな十人十色な思いが詰まったカレー本。個人的には北杜夫氏の

「一般のホテルやレストランのカレーはどうしてああも不味いのであろう。前述した神田の貧相なカレー屋の何倍もの値で何倍もの不味さなのだ。」

にはヘッドバンギングするが如く激しく頷いてしまった。

自分は、インドやタイ料理店のカレーも、トラックやタクシーの運ちゃんが集まる安食堂でだす学校の給食みたいな黄色いカレーも等しく大好きだが、唯一、大嫌いなのがホテルのカレーや欧風カレーである。ライスとカレーの味バランスの悪さ、そして偉そうにふんぞり返った客層が不快だというのが理由。よく行く神田のJB町には有名な欧風カレー店が2軒あるが、そのどちらも自分の中では「2度と行かない店」指定となっている。実際、これまで高級ホテルも含め、「お高い」カレー、或いは欧風カレーで感動したことが一度も無い。

あと収録作品の中で最も心に残ったのは、よしもとばなな氏の作品。気になる方は是非、書店で手に取ってご覧くださいませ。

というわけで、読了するとまたカレーが食べたくなる事、請け合いである。カレーが大好きな人であれば尚更、食べたくなるだろう。

そんなわけで今日の昼飯は水道橋「海南鶏飯」でロティ・プラタとシンガポール・チキンカレー。あとチャー・クェ・ティァオ。

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美味礼賛。ごちそうさま。

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2014/02/07 / 07:07

しょこたん、っていい子だなぁ・・・とテレビや雑誌などで見るたびに思う。しょこたん(と関根麻里ちゃん)は、ヤルとかヤラれる等の生臭い話は一切無しで純粋に身近な友達にいたら絶対に楽しいだろうな、と考える。

そう、自分はしょこたんの緩いファンである。「緩い」と書いたのは、CD買い集めたりコンサートに行ったりはしないからだ。しかし時々購入する、又は書店で立ち読みする「映画秘宝」の連載はとても面白いし、イラストにしろ話してる内容にしろ、とてもPURE & COREで多才な子だなぁと感心していた。

そんなしょこたんの連載を1冊にまとめた

「しょこたんの秘宝遊戯 映画貪欲大全」

を購入。

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「映画秘宝」の連載に映画のなりきりコスプレ写真館が加えられたお得本。自分はジャッキー・チェンの映画って興味が無いので全くと言っていいほど見ていないためコメントできないが、それ以外はハリウッド大作からマニア受けする作品まで、自分の好みと近い作品が取り上げられているのが面白いし、ホドロフスキーの「ホーリー・マウンテン」や「サンタ・サングレ」、キャサリン・ターナー主演の「シリアル・ママ」、キアヌ&たけし「JM」を取り上げてくれてるのが嬉しかったりする。

読んでの感想は、先述の通り「PURE & CORE」だなという事。好きな作品については徹底して熱意を傾ける、しかし知らないことについては決して知ったかぶったり語ったりせず素直に驚き、喜ぶところが本当に可愛い。タランティーノ作品について、元からB級C級映画のファンでもないし、元ネタに関する知識も無く、QTの作品を捉える感性にも乏しい癖にやたら「通」を気取って語りたがる浅い奴等とは違い、元ネタを体験していなくともキチンと面白さのツボを掴んでいるところがまた、素晴らしい。

ブルース・リーが好き過ぎて「映画雑誌を買い漁って資料を集め、マニアのオフ会にも親子で行ってしまう」という箇所や、特に「ヌンチャクを自分で作ってしまう」ところなんか自分達が小学生の頃にやってた事と全く同じで感動さえしてしまう。そのブルース・リーにしてからが知った切っ掛けは「浦安鉄筋家族」の担任教師・春巻であり「『浦鉄』を読んでなければブルース・リーと出会うことは無かったかもしれない」という話は、マニアの魂、此処にありといったところか。

例えは音楽でも映画でも何でもいいが、本当にそれが好きであれば切っ掛けや入口が何であれ、自分で追及しまくって必ず「源流」までたどり着く。チャラいクソみたいな青春パンクから音楽を聴き始めても本当にパンク/ハードコアが好きなら必ずUSにしろUK/ユーロにしろ日本にしろ80年代のオリジネイターまで行きつく筈である。表面で止まってしまうのは所詮、ファッションでしかない「浅い奴」だと自分は思っている。

加えて「パシフィック・リム」に対して

「この映画を見て、人間として素直に『面白い!最高だ!』って言えるハートを何時までも持ち続けたいと思いました」

と書かれていることにも感動。自分も、かく在りたいと思った次第。しかし「パシフィック・リム」は本当に面白かった。自分は4DX未体験で終ってしまったが同じ作品をロードショー期間中に6回見に行ったというのは初めてだった。

というわけで映画好きな人にはおススメの一冊。書店で見かけたら是非、手に取ってくださいませ。

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2014/02/04 / 01:12

「やはりフランス女はエロい」

昨年の流行語大賞にもなった滝川クリステルの「お・も・て・な・し」を見て確信した男は多いだろう。今日は「おもてなし」について読んだ本を御裾分け。

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小池幸子「帝国ホテル流 おもてなしの心~客室係50年」

埼玉に左遷される以前に所属していた部署の関係で、都内の一流ホテルには何度もお世話になっている。当然、帝国ホテルにも何度も足を運んでいる。尤も、飽くまでも仕事の絡みであるので、帝国を定宿にしている、或いはVIPリストに載っているようなホテルにとって有難い御客様では決してない。しかし何度か足を運び「仕事の目」でスタッフの動きを見ていれば自ずとわかる。「此処は、他のホテルとは全く次元が違う」ということが。

本書には50年間に及ぶ著者の客室係としての経験から、その「違い」が何処から生まれるのか、が詳細に記されている。ホテルマンでなくとも、社会人として人や組織と関係し、その中で生きて行く道を選んだ人には参考になる/参考にすべきことが多々書かれている。

自分が見て気付いた事を幾つか。

先ず、接遇スタッフの目線と動線である。対象者のスケジュール詳細を把握した上で常にその動きを目端でとらえている。そしてあくまでも黒子に徹し対象者の動線を邪魔しない動きをしている事。レセプションの際にしても対象者の会話や話の流れを妨げたりしない動き方をしている。

次に、対応の素早さ。此方が依頼したことについて他のVIP等の動き、予定、優先順位等を至短時間で比較検討した上で便宜を図り、無理であれば何が不都合であるかを説明した上で代案を提示してくれること。

3番目に一歩先を見た対応。此方の動きは事前にホテル側に通知してあるのだが、それより1歩先んじた対応をしてくれる点、例えばVIPの出立に際し、その日の状況でエントランスに記者が溜まってるだの他のレセプション客と時間が重なりそうだのという事を素早く通知してくれる。此方もより素早い対抗策を講じることが出来る。

つまりこれらのことを総合すると、非常に有能な戦場指揮官を見えいるような気持ちになる。作戦Aを遂行するために何をすべきか、不都合が生じた場合はどう回避するか、損耗が出た部分についてはどのような人員、火器を配備して弾薬や補給品の配分はどうするか・・・といった事を素早く提示できる能力、現在公開中の「エンダーのゲーム」におけるエンダーが何人も居ると思って貰えばいいかもしれない。

軍隊と言えば、客室係の新人時代、トイレ清掃を便器の中に手を突っ込んでやらされた話やコインが跳ねるほどシーツをピンと張る手法というのも実に軍隊的だ。因みに自分も新人時代、仕事は全く違うが同じことをやらされたので今でも便所の掃除とベッドメイキングについてはそれなり以上に出来る自負はある(笑)

大切なのは、これらのことが全て「宿泊するお客さんにゆっくりとくつろいでもらいたい」という純粋な心から出ている点である。接客業であるからには全て其処に集約されるのは当たり前の話なのだが、その基本が出来ていないホテルが多々ある事を考えれば基本に忠実ということが如何に困難であるか、自らの信念と矜持を試されるかということなのだろう。

此処で一寸目線を変えて・・・以前、有名政治家が高級ホテルのバー通いをしていると左翼マスコミ共に非難されたことがあったが、それをきいて自分は如何にその批判がナンセンスであるかと鼻で笑ってしまった。これまで書いた事を総合すれば、

「一流ホテルのスタッフは有能なセキュリティを兼ねている」

という事が分かるだろう。つまりVIPが高級ホテル、或いは料亭で飲んだり会食したりするのは「安全を買っている」からに他ならない。この場合の「安全」とは身柄の安全のみならず「守秘」の安全も兼ねているということを忘れてはいけない。それが一流の証でもあるわけだ。

とまぁずらずらと書いてきて、あらためて「おもてなし」とはなんだろう、と考えてしまう。英語の「ホスピタリティ」が分化して「ホテル」と「ホスピタル」になったという話を聞いた事があるのだがどちらも「おもてなしの心」が無ければやっていけない業種である。しかしその心が欠ければ「ホスピタリティ」が「ホステリティ(敵意)」に変わってしまうこともあり得るわけだ。どんなに時代が変わっても「おもてなし」の心は変わらない。変えてはならないと思う。

因みに自分は仕事では何度も帝国にお世話になっているがプライヴェートで泊まった事は無い。値段がどーのこーのではなく、自分には分不相応だと思うからだ。「金持ってるんだから泊まって何が悪い」というのが最近は増えた。悪くは無いさ、今はネットで簡単に予約もできる。でもねぇ・・・・(苦笑)

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