I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で

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2013/06/30 / 02:03

自分が最初に「美術館」「画廊」「ギャラリー」という場所に行ったのは何時の事だか忘れてしまった。

自分は別段、アートに詳しいわけでもなんでもない、ただの地軸がズレた人間でしかないわけだが、彼方此方を見て歩いていると「展示されているアーテイスト、或いはその作品は知らずとも、此処ならきっと面白いものに出会えそうだ」という場所が幾つか出来てくる。「ギャラリー新宿座」も自分にとってはそういう場所の一つである。

Rain.jpg

その「ギャラリー新宿座」で6月25から30日まで開催のグループ展「雨」に御邪魔してきた。自分は今回参加されている作家の方々について、全く予備知識の無い状態で作品を見せて頂いたことを最初に申し述べておく。

今回、自分が最も印象に残ったのが小松義幸さんの作品だった。

テーマが「雨」であるためか、蝸牛をモチーフにした作品が数点、展示されていた。一見、伊藤潤二のホラー漫画「うずまき」を思い出すが、伊藤作品が外側に突き抜けた陽性且つ半ばギャグに近い吹っ切れ方をしているのとは真逆で、柔らかなタッチを淡い色彩を持ちながら内側へ捻じれ、切込み、溜まっていくような暗紫赤色の情念に震える。

壁面に展示されている作品の他にもクリア・ケースに収められた作品集をめくりつつ、「会社員時代の俺もこれと殆ど同じヴィジョンをアタマの中に描いていたなぁ」と思い出すと共に、遥か昔に忘れていた何某かの不協和音が心中に木霊したりする。

そして小松義幸さんの作品とならんで、aya ichikawa さんの作品の暗色を基調と人物描写も印象に残った。

特に"rainy day" と題された1点。暗い部屋の大きな窓から女性が雨に煙る外の光景を眺めている。女性の目に映っているのはどんな光景/景色なのか・・・は描かれていないのだが自分はこの作品を見た時、すぐに第2次世界大戦の欧州戦線が浮かんでしまった。それも冬季の東欧。灰色の空、破壊され尽くした街・・・という光景。何故、そのようなものを連想したか・・・は心理学の先生に尋ねるべき話だな(笑)

また、今回は在廊しておられたキュレーターの方から作品に纏わる興味深い話を伺うことが出来、「雨」とは裏腹の晴れた土曜の午後、ミニマルな環境音楽が流れるギャラリーで楽しいひと時を過ごすことが出来た。

dazed and confused

新宿座を出て、地下鉄を乗り継ぎ、茅場町「森岡書店」というギャラリー兼書店で開催されていた2人展「眩暈」へ。

茅場町のこの界隈は新川「デリー」に行く際、時々通っていたのだが、このように個性的な建物があるとは全く知らなかった。昭和初期風のファサードとエントランスが奮っている。看板もポスターも無く、ただ入口の扉の下にフライヤーが置いてあるだけ。知っていなければ此処に書店やギャラリーがあることはまず、わからないだろう。そんなビルの3階に森岡書店はあった。

展示されているのは、新宿座でも作品が展示されていた Aya Ichikawa さんの写真とTakuya Ichinose のレザークラフト。新宿での油絵、茅場町では写真という手法と表現方法・・・特に油絵の直線的且つ力強いタッチと、わざと焦点を暈した写真という相反する手法の違いがとても興味深かった。

また新宿ではレザーの花瓶をあしらった「熱帯雨林都市」のようなジオラマが面白かった Ichikawaさんは此方ではレザーのプランター。クミンのような仄かな、それでいて個性的な香りが書店の広々とした空間に広がる。

また、お店はアート関係書籍が多数展示、販売されており手に取って眺めているだけでも楽しい。階下の別のギャラリーでやっていた展示も含め、隠れ家的なロケーションでまた機会があれば足を運びたくなる。

そんなわけで、展示を見た後はいつもの「新川デリー」でストロング・カシミールとビーフ・ベンガルのあいがけを食してから帰宅。

仕事の事を一切考えずに過ごせたいい一日だった。多謝。

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2013/06/23 / 15:52

昨日は、昼と夜、久しぶりに「デリー」のハシゴをしようと画策したのだが、夕刻の上野本店はやはり混んでいたので昼の銀座店のみ御裾分け。

カラヒ&びんだるー
以前食した今月のマンスリーカレー、ポークビンダルー(右側)、ラムカラヒ(左側)そして写っていないが前菜代わりのスリランカ・スペアリブ2本の肉攻勢。

前回はやたらとパンが食べたかったので、ポークビンダルーにバトゥーラ(揚げパン)を付けたがやはりこの手のシャバシャバしたカレーにはゴハンが合う。パキスタン風ラムカラヒの突き刺すような刺激的な辛さとビンダルーのスパイス感。カシミールとコルマの「あいがけ」に負けずとも劣らないワイルドな組み合わせだと思う。

最近はちょっと上野(湯島)本店には御無沙汰しているが、デリーの肉、野菜料理とカレーを食べ終えてゆっくりと甘いチャイを啜っているのは至極のひと時である。


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2013/06/23 / 15:41

最近は忙しすぎる事もあって、何処か煮詰まっているような気がしないでもない。

ライヴを見に行けていない事や期待していたDoom系音源2枚が、最初聴いた時は「いいな!」と思ったものの結局2~3回繰り返して聴くと「あ、なんだ。この程度だったのか」になり肩透かしを食ったりした事も遠因なのだろうが、取り敢えず、ガツンと美味い物が食いたい!と新規開拓。

大宮駅東口。西口とは比較にならぬほど犯罪発生率が高い一帯なので職場の宴会が催される時以外は絶対に足を踏み入れたくないのだが、困った事に、この地域にインドもタイも集中しているから始末が悪い。

そんなわけで見つけたタイ料理店「マリタイ」に先週水曜日に行ってきた。

西口のサワディにテーブル席の空間がくっついた感じ。メニューを見て先ず、前菜のルークチントー(牛肉のすり身揚げ団子)をつつきつつ一考。注文はクイッティオヌァヘーンとゲーンペッヌァ、カオスワイ大盛、カノムチン。

いつも思うのだが、日本にあるタイ料理店の大半は「手加減」していると思っている。それは現地の味付けと辛さでは食べられない日本人が非常に多いのが原因だと思うのだが、困った事にそういうお洒落なランチ(笑)やHanako(笑)脳のバカ女に限って「辛いのとパクチーはダメだけどタイ料理は好き!」というのだから店だって対応に苦慮するのは当たり前の話である。だから自分は初めて行くの店の場合必ず「タイと同じ味付けと辛さでお願いします」と言い添える事にしている。この一言を言うか言わないかで味は全く違ったものになる。

クイッティオヌァヘーン
クィッティオヌァヘーン(牛肉入り汁無しビーフン)。メニューではヘーンではなくナーム(汁あり)だったのだがお願いしてみると出来るということなのでヘーンに変更。これを先ずグチャッと掻き混ぜてから右手にある「定番4種調味料」を加えて自分の味を作っていく。食べた後の器にこびりついた調味料の残りを見れば、食べた人がどの程度タイ料理を食べ慣れているかがわかる、と以前別のタイ料理店で教えて貰った。

ゲェーンペッヌァ
此方は、ゲーンペッヌァ(レッドカレー)。写真に撮ると黄色く見えるがレッドカレーである。此方もメニューではガーイ(鶏肉)だったのだがヌァ(牛)に変更してもらい牛肉2方向責め。カレーはもっと辛くても全く問題なのだがまぁこの程度まで辛ければ満足。

kanomutyann.jpg
〆のデザートはカノムチャン(タイ式ういろう)。米粉とココナッツを混ぜて作る温かい・・・というか熱々の甘味。日本のういろうよりも食感は餅に近い。甘さの塩梅も程よく、身体のウールダウンにはうってつけ。爽やかな緑色もいい感じ。

続いて昨日土曜の夜に再訪。

カイヤッサイ
カイヤッサイ。タイ式玉子焼き。中には挽肉やらミックスベジタブルやら切った野菜やらが入っている。

パネーンヌァ
パネーンヌァ。此方もメニューではガーイだったのを変更してもらう。非常に美味。ただしもっと辛くてもいい。

自分の場合、タイ料理の洗礼を本格的に受けたのが横須賀中央にある「タイ・エラワン」。今ではランチ(笑)女向けのチャラい辛さも出すらしいが当初はタイ人留学生&米兵中心の客層で日本人には情け容赦ない現地仕様の味でマニアを喜ばせていた店だったので、それに並ぶ吉祥寺「ランサーン」や大久保「タイカントリー」東新宿「ルンルアン」新宿西口「ピッチーファー(ただしディナー限定)」といった店でないとなかなか満足が得られないというのは、或る意味悲劇だ。

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2013/06/17 / 00:47

梅雨の晴れ間、というわけでもないのだろうが、当初仕事で潰れる筈だった土曜がクリアになり、週末土日は1泊で歌舞伎町のホテルに投宿し、ぶらぶらしていた。都内は事ある毎に彼方此方泊まり歩いているが、歌舞伎町というのは初めてだったりする。存外、新鮮だな(笑)

そんなわけで土曜の夜、相方を連れて予てより「本場の!」タイ料理を食べさせてあげようと思っていた東新宿の「ラムヤイ」へ足を向ける・・・が、・・・ん・・・・店の屋号が「ロッタイ」になっている。考えてみてば新宿を離れて早3年、お気に入りだった「タイカントリー」「ルンルアン」が無くなり、此処も遂にか・・・と思うものの今更「バーンリムパー」まで戻る気もしないので入店。

席について厨房を見遣ると当然、料理人もフロア・スタッフも別のタイ人でメニューにしてもこれまで「ラムヤイ」で「売り」だった「豚の血液入りアヒル肉のラーメン」等々も無くなりごく一般的なタイのメニューが並ぶ。そんなわけでオーダーは・・・・

ソムタム
先ずは、ソムタム、ポッピアトード、コームヤーンの定番から。

ゲーンぺっとぬあ
続いてゲーンペッヌア。メニューではガイ(鶏肉)だったのだがお願いしたら牛肉(ヌァ)に変えてくれた。「ゲェーンペッ(レッドカレー)はヌァで食べるのが一番美味しいですよ」というのは「ラムヤイ」の御主人から教えて貰ったことである。

ヘーン
〆は、ヌァ・・・ヘーン(細かいところ失念)。要するに牛肉入り汁無し麺。此方もメニューはナーム(汁あり)だったのだが変更してくれた。

全体的には辛さ抑え目と言った感じでいつものように「タイと同じ辛さでお願いします」と言えばよかった・・・と少し後悔。しかし味付けはかなりイイ線行ってる。また「ラムヤイ」当時と同じく客層もディープで、朝鮮人、中国人、日本人オカマ、タイ語喋る日本人オヤジ、そして我々、という布陣でやはりこんなところまでおめでたい「ランチ(笑)」「Hanako(笑)」みたいな奴等は来ない。

スーパー
店を出て、並びにある赤札堂2階「アジアン・スーパーマーケット」へ。此方、タイの食材や香辛料等々が何でも手に入るお店・・・・で「ロッタイ」の店員がいるではないか。レジにも「ロッタイ」の名刺。そうか、此処が経営してる店か、と気付く。だったら注文すればもっと本場仕様の味になる筈、と期待に胸を膨らませる。

因みに左端に写ってるのは玉子と砂糖と合成着色料だけで作られているタイの菓子なのだが、味は甘さ控えめの伊達巻風でとても美味しい。右端はタイのレッドブル。日本で売ってる同名の清涼飲料水とは全く異次元のブツ。夜中の仕事の時に飲めばパワーが湧いてくる。

明けて日曜日。

オスロ―
ホテルをアウトして、歌舞伎町名物「オスロ―・バッティングセンター」へ。小僧の頃から一度行ってみたいと思いつつ何故か足を踏み入れなかった(笑)場所。梅雨空の戻った日曜の昼下がり。飛んでくる80球をバットで迎え撃つのは大層楽しい。そしていい運動になる。

それから地下鉄で神保町へ行き、古書店巡り。相方は「奇談倶楽部」等々昔のエロ本を多数購入。これだけ数が揃っている街は無いらしい。良き哉。

サラダ
シチュー
昼飯は三省堂書店の地下にあるビアレストラン「放心亭」へ。その名の通り放心するくらい美味い。フライ物は少ないが多彩な肉料理(ドイツ料理)とビールが堪能できる。サラダ、牛タン、ビーフシチュー、写ってないけど相方はロール・キャベツ。どれも美味。場所柄だろうか、品性下劣な客が居ないのも高得点。因みに写っているビールは自分のものではない。これでもストレート・エッジなのでね(笑)

黒糖
〆は三省堂の2階カフェで黒糖カフェオレ、相方はピンク・レモネード。「放心亭」と打って変わって此方は低レベルのファック・ファミリーが多くて辟易するも、やわらかな甘味のカフェオレはとても美味しい。

というわけで、寝て食って・・・な週末。せっかくバルト9で映画「バクチク現象」を見ようとチケットを買ってあったのに2人ともホテルで完全に撃沈しており見に行けず仕舞いだった・・・という体たらくもまぁ、いいさ。

  出家
そして本当のオーラス。アジアン・スーパーマーケットに置いてあったチラシ。「日本人短期出家」。夏休み1か月タイで坊さん修行を積むらしい。俺も最近、世俗の垢にまみれているのでここらで悟りを開くのもいいのではないか、と思ったりする(大嘘)。

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2013/06/15 / 02:33

いよいよ梅雨本番で、仕事していても紙が何時の間にか湿気を含んでいるような嫌な天気が続いているが、相変わらず職場はバカ野郎の如く忙しい。朝7時半に出勤して帰って来るのが22時過ぎなのだから、社畜時代よりも忙しく、そして給料は安いとは何たる皮肉。しかしながら今回のボーナスはたとえ僅か数パーセントでも全体的な査定が上がっているので、この調子で景気が上向いて行ってくれれば言うことは無い。

そんなわけで、平日は全然音楽を聴いている暇がない。BLACK SABBATH "13" 、CHURCH OF MISERY "Thy Kingdom Scum" も入手したのに聞きこんでいる時間が全然無い。

しかしながらやはり何とか時間を見つけちゃ音楽は聴いているわけで・・・・

PND.jpg
PASADENA NAPALM DIVISION "Pasadena napalm Division" MP3

CDが手に入らないので、オフィシャルのMP3ダウンロードで入手。

D.R.I.のVo.カート・ブレヒトと DEAD HORSE (懐かしいなぁ、Oi!覚えてる人、どのくらい居るんだ?!)のメンバーがやっているクロスオーヴァー/スラッシュ・バンド。かつて1枚リリースしていたEPは持っていたのだが・・・う~ん・・・覚えていない(笑)

この音源は、件のEP収録曲も入った全13曲。D.R.I.というよりは DEAD HORSE。勿論、初期D.R.I.を期待するとコケる(笑)しかし95年の "Full Speed Ahead" 以降、純然たる新作は全くリリースしていないD.R.I.の代わりと言ってはアレだが、"Full Speed Ahead" の後で聞いても違和感なくハマるから面白い。尤も P.N.D.のほうがより重たく、且つリフの切れ味は鋭いのだが。

そんなわけで、興味のある方は是非に。





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2013/06/10 / 01:42

「娼婦」とは世界最古の商売であるのと同時に、世界で最も「ブレない」職業の一つだろう。

何故なら、人間の3大欲求・・・睡眠欲、食欲、性欲・・・の中で最も生臭く、あらゆる煩悩の源である「性欲」を、金銭的対価により、簡単に解決する手練手管を持った職業であるからだ。言い方は悪いが、人を殺す事のみに特化してその技法を高めてきた殺し屋同様、娼婦もまた人の性欲を解消させる事にのみに特化された職業・・・もっと素人の裁判員にもわかる言い方をすれば、「ヤる事」こそが娼婦の存在意義、存在価値であるわけだ。そしてこの職業、日本においては法的には存在しない(存在してはならない)職業でもあるわけだ。その実態は置いておいてだな(笑)

銀座「ヴァニラ画廊」にて開催中の

    art_20130610013950.jpg
中田柾志 写真展「ブローニュの森の貴婦人たち」

へ行ってきた。

チラシにも書かれているとおり、「街娼」は世界各地にいる。日本にだって居る。しかし「森娼」というのは此処にしかいない・・・らしい。この写真展はそんなブローニュの森に集まる娼婦の姿を映した写真展である。どの人物も、世界各地の街娼がそうであるように、一見してそれとわかる服を身に纏い、濃い目の化粧で媚を売って見せる表情は変わらない。

自分は、写真や美術品を見る時「この作品なら自分は幾ら払いたいか」ということを考えて見ている。今回の写真展に関していえば「この中の誰と金を払ってヤリたいか」という事だ・・・・が、生憎と一人もいなかった。此処に映し出されている人物の内、多分8割強が男娼・・・つまり、男だ。後の2割弱がババァだ。

自分は、テレビで初めてミッツ・マングローブを見た時にチンコが勃起してしまった人間だが、流石にこの中の娼婦や男娼に金を払ってまで性欲を解消してもらおうとは全く思わない。そんな事をするくらいなら、堀北真希写真集「S」の方が40倍、イケる。

しかしそんな不細工極まりない男娼やババァなのにこの表情の明るさは何だ、と思う。そして森の中、彼方此方に捨てられている使用済みコンドームの写真を見るにつけ、男の業だの性だのってのは、或る意味、哀れなものだな・・・と笑いかけた口元が途中で引き攣ったりする。

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2013/06/09 / 00:38

昨日、此処9か月余りに渡って関わってきた大仕事が漸く自分達の手を離れた。漸く、ひと段落。

金曜深夜から都内某所に宿泊して今日は一日のんびりしていた。デカいベッドに転がって起床時間を気にせず惰眠を貪る事に勝る幸せは無い。

そんなわけで、予てから見たかった、ウォン・カーワイ監督、トニー・レオン&チャン・ツィイー主演の「グランド・マスター」を見に行ってきた。映画を見るの「ジャッジ・ドレッド」以来久しぶりだ。

yi_dai_zong_shi_ver2.jpg

この作品、予告編から勝手に「トニー・レオンとチャン・ツィイーのラヴストーリー」だと思い込んで「予告編詐欺!」だと叫んでいる輩が多数見受けられるが、自分が如何なるものに金を払うのか、調べてから見に行くことも出来ないらしい。ちょっと調べれば、そういう作品でないことはすぐに分かるのだけどね。

本作は、日中開戦前夜~戦後の沸山~香港、そして東北部(満州)を舞台に、詠春拳の達人として知られる武術家の葉問(イップ・マン)、八卦掌と形意拳を統合して一つの流派に仕立てた宗師・宮宝森、その娘であり八卦掌六十四手の奥義を極めた宮若梅(ゴン・ルオメイ)、宝森の弟子であり、形意拳の継承者でありながら破門された馬三(マーサン)そして八極拳を使う謎の男、一線天(カミソリ)の4人の人生を描いた、カンフー・アクション映画である。

先ず、アクション映画として非常に動きが綺麗である。当然、登場する各流派毎に師範が付いている、或いは実際の拳士が演技しているのだろうが素人の自分が見てもそれぞれに違いがあって面白い。葉問と宝森の対決場面での流れるような円の動きと力・・・というよりは「気」だな・・・の遣り取り、流れがとても上手く表現されていると思う。

特に素晴らしいのは、雪の奉天駅における若梅と馬三の対決場面。チャン・ツィイー演じる若梅の黒い毛皮のコートをチャイナ服の上に纏い、技を繰り出すその動きの美しさには息をのむ。思わず、両の拳を握りしめてしまう。この作品全体を通して言えることなのだが「チャン・ツィイーってこんなに美人だったっけ?!」と思ってしまう。

あともう一つ素晴らしかったのは、香港で「白薔薇理髪店」という事実上の道場を経営している一線天の店内での格闘シーン。至近距離から打ち出され、相手の腹にめり込む肘を見た時、自分は心の中で「八極拳猛虎硬爬山!!!」と叫んでしまった。この意味、池上遼一先生の大傑作「男組」を読んだことがある人なら分かるよね?

そして華麗なアクションの背景にある、日中戦争という暗い時代や社会の変革によって不幸に見舞われる葉問や若梅の運命、悲劇の描き方もまた、秀逸だった。馬三との対決を最後に八卦掌六十四手を封印し、子孫を残さず、弟子も取らなかった若梅が、葉問と最後に話す場面。

「私は貴方の事がずっと好きだった。『好き』に良いも悪いも無いわ。ただ『好き』なの。今まで誰にも話さなかったけど、貴方を目の前にしたらつい、話してしまった・・・」

と語り右目だけで涙を流す若梅の姿。愛でも恋でもなく「ただ、好きなの」という心の純粋さ。そして、其処に宿る諦観。心が奮えた。久しぶりに映画見て泣きそうになってしまった。

そしてラスト、香港で武術教室を開いた葉問のもとで鍛錬に励む一人の少年の姿。目元と口元が、ブルース・リーにそっくりだ(笑)当然、この作品を見るからには客は当然、葉問がブルース・リーの師匠であることは承知しているという前提なわけで、これは予想通りの展開。

というわけで映画館の大スクリーンならではの動きと映像美を堪能した2時間。あと個人的には八極拳使い、一線天のスピンオフ作品が作られれば嬉しい。



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2013/06/04 / 23:45

6月4日、天安門事件が起きた日・・・である。

此方の日記では極力政治ネタを扱わないようにしているので、飽くまでも音楽的な思い出話をすると、当時俺は大学4年生で、卒論の実験をやりながら研究室で FUCK GEEZ "No Way To Escape"CD を聴いていた。その中に天安門事件を題材にした曲が入っていたなぁ・・・・と今でも思い出す。

梅雨入りはしたものの梅雨前線は日本列島の遥か南に下がったまま連日、暑い日が続いている。最近は何かと忙しく帰って来るのが連日22時頃なのでなかなか運動に行ったり美味い飯を食に行ったりできないのが何とも残念なのだが、それでもバンドTシャツが映える夏が近づくと心は躍る。

そんなわけで新旧取り纏めて御裾分け。

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何時の間にか復活していた THE OBSESSED 。メリーランド・デス・フェス出演時の記念Tシャツ。勿論、オフィシャル。復活した SAINT VITUS で苦節ウン十年、漸く商業的な成功を収めたであろうWinoだが、心の中では「俺にもギター弾かせろ!」と言ってるに違いない・・・と思っていたらこっちも復活した。やはりギター弾いてる Winoはカッコいい。

因みにこのシャツはTHE OBSESSEDのFBからオフィシャル・ストアのリンクを辿れば簡単に入手可能。

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80年代USクスオーヴァー・スラッシャー WEHRMACHT。これはe-Bayで買ったブートT。今まで彼等のシャツはオフィシャル、ブート問わずかなりの枚数を持っているが、"Shark Attack" のデザインは持っていなかったので漸く入手、という感じ。イタリアの F.O.A.D.レーベルでも"Shark Attack" デザインの南米産のブートを売っているが、此方の方がプリントが遥かにデカい。ボディがトルコ製で厚手のガーゼみたいな質感がとてもいい感じ。


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数か月前に超久しぶりにライヴを見て感動した仙台の TOTAL FURY。これは2002年のUSツアーTシャツ。

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左:ダッチ・スラッシャー MAN LIFTING BANNER。もうすぐ来日するCITIZENS PATROLといいやはりLARM以来の伝統なのだろうが、この地域も良い、そして速いバンドが多い。MOB 47, DESPERAT で御馴染みのAkeの言葉ではないが、まさに「Play Fast! ハードコアの灯を消さぬよう!」だ。

右側:ボストン・ハードコア THE FREEZE。ありそうでなかった、そして欲しい人はかなり多いであろう "This Is Boston, Not L.A." デザイン。因みにこれ、e-Bayで買ったものだがオフィシャルである。パッケージ開けたらサイン入りのカードだのステッカーだのパッチだのCDEPも同封されている気前の良さで多少のプリントのズレくらいは目をつむってやろうじゃないか!という気持ちになる(笑)

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2013/06/04 / 01:11

梅雨の晴れ間、である。おまけにGW以来久しぶりに何の案件も無く、フルで2日間休める週末なのだから、遊びにいかないと罰が当たる。

浅草リトルシアターで1日から7日まで行われている
「浅草艶絵巻 Vol.2 ひょうたん池のたまりBAR」
の初日に御邪魔してきた。

かつて浅草にあった「ひょうたん池」。今は埋め立てられてしまったその池の跡地に建つ不思議な飲み屋「たまりBAR」。実はこの店、この世とあの世の境界線に建っている。そんなわけで、過去や悲しみを背負った男女、そして成仏しきれない人外のモノが夜な夜な現れて・・・というお話を中心に、演劇、お笑い、ストリップの三つ巴クロスオーヴァーな内容で約2時間弱、目一杯楽しめる構成になっている。数か月前に行われた「Vo.1」に増して楽しく、そして艶っぽいショーは本当にこの劇場が異界とのトワイライトゾーンにあるかの如き錯覚に陥りそうになる。

因みに自分は、ライヴハウスという場所にはしょっちゅう足を運ぶが、劇場という場所には何故か縁が無い。実は、前回の艶絵巻が自分の劇場デヴュー(笑)であるわけだ。そして今更ながらに思った事・・・小劇場って面白いな、と。ライヴハウスと同じ距離感もいい。綺麗な踊り子さんが正面に座っている自分を見ているかのような錯覚。これは「意図して見ている」のではなく、一眼レフカメラでいうところの「被写界深度無限大」にしていると一番広い範囲で焦点が合うという現象と同じであることは分かってるのだけど、やはり胸がときめく・・・いい年こいてもな。

そんなこんなでたまには浅草のような街で週末の夜を過ごすのもまた、一興。前回は劇場を出ると大層な雨だったのだが、今回は涼しい夜風が吹いている。蔵前まで歩き、地下鉄に乗って帰宅。

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関東大震災で倒壊した「凌雲閣」、通称・浅草十二階の手前に広がる「ひょうたん池」

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当時の地図。赤い桜のマークの辺りが現在の「浅草リトルシアター」の位置。本当に池の縁にあったわけだ!

帰宅して、「ひょうたん池」について調べてみたのだが、これがなんと、実在の池。それも劇場や「ヨシカミ」のある場所から「花やしき」の手前まで広がっていた・・・つまり、「リトルシアター」は本当に瓢箪池の縁にあるという事。凄い偶然・・・いや、必然か。そんなわけで、この世とあの世の接点で、妖艶なお姉さんの踊りと、芸達者な役者さんたちの芝居に魅了された夕べだった。

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2013/06/03 / 00:52

6月。

入梅。1年で一番憂鬱な季節の到来である。自分は太陽神の生まれ変わりなので(大嘘)太陽が隠れる日が多い梅雨時は、生体エネルギーが著しく低下する。それを補うために、スパイスを多量に摂取しておかなくてはならない。そのおかげで最近は目玉が青くなって来た。そのうち「生命の水」の試練を超えて、クイサッツ・ハデラッハになる日もやって来るのだろう。

というわけで、真面目な話をすると(本当に真面目!!)此処2週間余、忙しくて夜はインスタント食品しか食べていないという体たらくなので、週末くらいはガッチリとスパイス料理が食べたくなる。

sinnkawa deli

此方、毎度御馴染み、八丁堀「新川デリー」にて

牛タン・カシミール
牛タン・コルマ
バター・チキン
タンドーリ・チキンティッカ

gapap.jpg

此方も毎度御馴染み、神田「東京カオマンガイ」にて

ガイガパオラーカオ
自家製ジンジャーエール

以前置いてあったウィルキンスンの代わりに最近は自家製ジンジャー提供している同店だが、このジンジャーが滅法美味い!!!

ジャルふぃれじ
inndo Dry

此方も毎度御馴染み、浅草「下町カレー食堂コルマ」にて

ジャルフレッジ
ドライカレー
インドカレー

考えてみると「デリー」関連のお店で一番食べる頻度が少ないのが何を隠そう、「インド」「デリー」なのだが個人的にはカシミール同様、ドライカレーを食すときのチェイサー(笑)としてカレーというよりはスープとして考えていたりする。

さて、ガッツリ食べたので、6月も張り切って仕事に遊びに全身全霊!!!

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