I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で

2012/04/30 / 03:39

レーベル・インフォにある通り、どれだけの人間が今回の再発を待っていたかは知らないが、少なくとも俺はその中の一人だ。

というわけで遂に再発されたUKクロスオーヴァー・スラッシャーMETAL DUCKの音源2種

LMD MD
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METAL DUCK / LAWNMOWER DEATH Split CD
METAL DUCK "Auto Ducko Destructo Mondo" CD


彼等の名前なりファニーなアヒルのアートワークは80年代当時、ファンジンを熱心に読んでいた人なら覚えているだろう。自分も87年の"Quackcore" Demo はトレードで手に入れていた。冗談のようなジャケとは裏腹に出て来た音はメタルというよりはハードコア血中濃度高めなスラッシュでとてもカッコ良かった。それから暫くしてアルバムがリリースされたという話は聞いていたが結局手に入らず仕舞いだった。

当時は今みたいに簡単に音源(LP)が手に入る時代ではなくてファンジンでリリースの発表を読んでも入手できない音源は沢山あった。Cogmero rec. なんてブラジル盤で見たこと無かった。そんなわけで件のデモを別にすればネット時代に突入してから集めたMP3しか持っていなかったので今回の再発はまさに「待ちに待った」ものであった。

先ず、LAWNMOWER DEATH とのスプリットCD "Quack 'em All" 基本的にデモと同じ路線。多分SODみたいな事をやりたかったのだろうけど、UKシーン出身という暗くてダーティーな生い立ちは拭い去れなかったためかどうかはわからないがAdrenalin O.D.のようにバカ無限大で向こう側に突き抜けるような音にはなれず、初期RIPCORDのようなUKのスラッシュコア、という音になっておりとてもカッコいい。

続いて唯一のアルバム。Vo.が変わったらRIPCORDから思いっきりDEVIATED INSTINCT になってしまいました、という音。"Bombay Duck" なんてVo変わるとこんなに違うのかよ!と思う。時々CARCASS が顔を出すのも御愛嬌。やはりあの時代、皆、彼方此方から色々な影響を受けていたんですね、という好例。メンバーの写真にしてもCASBAH "Believe Or Bleed" シャツとかUNSEEN TERROR のキャップとかホント、懐かしい。

決して一流どころにはなれなかったが、当時のUKシーンを語るうえでは聴いておいて損はないバンドだと思う。

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2012/04/29 / 00:42

POISON ARTS のリーダーでVo. の平岡さんのソロアルバム、

Human Arts 新装版
平岡芳寛 & HUMAN ARTS "小我から大我へ"CD

がジャケット新装で遂に再発。

オリジナル盤がリリースされた年を調べてみたら何と1992年。もう20年も経っていたのか・・・。オリジナル盤は持っているが、当時流通もあまり良くなくて、おまけにジャケットも地味なので何時の間にかお店から消えて早幾年、素晴らしいジャパニーズ・ハードコアの名盤が再び陽の目を見るのはとても嬉しい。

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此方はオリジナル盤。9曲入り。

そして今回、全くアナウンスは無かったのだがボーナス・トラックスとして "2nd Round Of The Game Of Death"V.A. 収録の4曲が追加され全13曲入り。ジャケもSICやROSEROSE、FVK、そしてPOISON (ARTS)のディスコグラフィ2CDや目下の最新作"Rising Sun" でもイラストを手掛けている杉原さん(Sugichan)になり心機一転、PAINTBOX風に言えば新規一点(Tシャツのバックプリントね)・・・ならぬ二点というところ。

久しぶりに聞きなおしてみた・・・というのは嘘で、POISON ARTS とHUMAN ARTS のアルバムは常にi Tunesのライブラリーに入っており、しょっちゅう聞いている。iTunesが無かった昔は転勤・転居する時は必ずディスクを持ち歩いていたし、車の中にも必ず音源が置いてあった。

そんなわけで本作。POISON の頃から全く変わらない日本独自のメタルコア。昨今「メタルコア」というと海の向こうのデスメタルにもハードコアにもなれない半端な音を差すらしいが、俺のような年寄り世代にとってのメタルコアというのは、GISM, EXECUTE~ GASTUNKそしてPOISON (ARTS) の音に他ならない。メタリック且つメロディアスなギターとハードコアならではのスピード感。故チェルシーさんのギターは本当に何時聞いても堪らなくカッコいい。



今更ながらに思えば、PAINTBOXが出てくる5年以上前にこれだけメロディとスピード感の共存するハードコア(断じてメロコアなんぞではない)をやっていたのだな、と思う。目下の最新作"Rising Sun" に再収録されている曲もあるが現在もライヴでやっている "Live Up My Soul" "Warning" "小我から大我へ" "打てば響け我が友よ" "Revolution" 等々名曲揃いである。未聴の方は是非この機会に!!

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2012/04/28 / 02:41

先日、映画「ジョン・カーター」を見に行ってきた。

JCT Poster

原作は言わずと知れたエドガー・ライス・バローズの古典的SF「火星のプリンセス」である。

自分にとってSFの原体験とはズバリ、バローズの「火星シリーズ」、そしてエドモンド・ハミルトンの「キャプテン・フューチャー」シリーズである。バローズを初めて読んだのは中1の時で以降、「火星」「金星」「ペルシダー」「ターザン」は全巻読破した。それだけに思い入れも強く、本作が映画化されると聞き、トレイラーを見た時の落胆と言ったら無かった。

印象としては、チンピラみたいなジョン・カーター、ビッチなデジャー・ソリス、そしてひ弱なタルス・タルカス・・・ダメだ、こりゃ、と思った・・・が、ウェブでの評判も賛否両論なので取り敢えず自分の目で確かめなくては、と思い映画館へ。

見終わっての率直な感想。

予想外に、というか・・・とても面白かった。実にフラゼッタ的な映像で、それがとても興味深かったことが要因。デジャー・ソリス(日本におけるメーテルや草薙素子みたいな位置づけだと思ってもらえればいいかもしれない)の造形にしても前知識で

「結局誰がどんなふうに演じても必ず非難されることは分かっているからまるっきり違うキャラクターにした」

という制作秘話(?)を読んでいたので、ああいう活動的且つ攻撃的なデジャー・ソリスもいいのではないか、と思った次第。実際、ケイト・ブッシュと片山さつきを合わせた遺伝子がブラジルで花開いたような顔と体型のデジャー・ソリスはバンと張った腰から下腹のラインと堀の深いラテン顔が相俟ってかなりエロい仕上がりとなっている。

冒険活劇としても実に単純明快で何も考えずに楽しめるようになっている。原作はかなりの部分で変えられているのだが、基本、ハリウッドにかかれば原作などあって無きが如し、なのは分かっているので想定の範囲内。唯一の不満は、緑色人の造形で、原作ではもっと筋骨隆々の巨人である筈なのだが、細すぎやしないかい?

でもってサーク族の皇帝となるタルス・タルカスだが実はウィレム・デフォーが演じている。しかし此処まで特殊メイクが凄いと誰だか全く分からないのがミソ。しかしあれだけたくさん集まっている緑色人の群集でも一人ひとりちゃんと顔が違うのが凄い。

そんなわけで、予想外に楽しくてホント、これは嬉しい裏切りだったわけだが、批判されることも十分理解はできる。実際問題として、100年近く前に書かれた古典的SFをそのまま映画化しても今の時代、需要がどの程度あるのか分からない。例えば同じクラシックで「フラッシュ・ゴードン」や「バック・ロジャース」「キャプテン・フューチャー」を映画化しても・・・・黒字になるとは思わないし、本作についても一体どんな客層に見せたいのかも分からない。(アメリカではPG13らしい)

アメリカでは「ジョン・カーター」と言えばそれなりの知名度はあるが、日本ではバローズ・ファンでなければ分からないだろう。そう考えると、やはりウケないだろうな・・・という結論しか出て来ないのが辛い(苦笑) 実際、自分は近所のワーナーマイカルで平日1840からの回を見たのだが自分以外にはドラえもんみたいな女1人しかいない、という超お寒い状況だったことは申し添えておく。

デジャー・ソリス 日本版
此方、武部画伯による日本版。これを超えるデジャー・ソリス像は日本に無い、と断言したい。

デジャー・ソリス 外国版
此方、外国版イメージ検索結果。洋の東西を問わず、エロいことだけは確かだ。

日本で或る一定上の年齢の男にとって、今回映画化された「火星のプリンセス」は表紙、口絵、挿絵を描いていらした故・武部本一郎先生とイコールである。この表紙、初めて見たのは小学生の時だったのだが、巨乳に黒髪、切れ長な目にすぅっと通った綺麗な鼻筋というデジャー・ソリスの姿には子供心に、なにか見てはいけないエロい物を見てしまったかのようなドキドキ感を植え付けるには十分すぎた。今回の映画を非難している人の中には武部絵の刷り込みが強かった世代も多いのではないかと考えたりもする。やはり子供の頃にインプットされたものはなかなか抜けないものだ。

因みに本作、シリーズ化の話もあるようで原作通りに進むのであれば「火星の女神イサス」「火星の大元帥カーター」と続く・・・のか?(笑)本当に。

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2012/04/26 / 02:09

銀座「ヴァニラ画廊」にて開催中の

エクスリブリス

「エクスリブリス・コンチェルタート ~日欧幻想蔵書票展」

に行ってきた。

エクス・リブリスというのは所謂「蔵書票」・・・古本を買って表紙をめくると稀に版画と共に「○○蔵書」と書かれているあれ、である。ウィキから転載してみよう。

「図と一緒にExlibrisという言葉と蔵書の持ち主(票主)の名前が画面に入れられることが多い。古くは紋章や肖像画に個人のモットーを書き入れた図案が好まれたが、票主の職業や故郷を示す絵柄、本や書斎に関する絵柄など多様な図案が用いられている。版種も、銅版画、木版画、リノカット、石版画、孔版など様々である。著名な芸術家の手によるものもあり、美術品として収集の対象にもなっている。」

基本的に、昨今の図書事情ではお目に掛かる事は滅多にないのではないか、と思う。自分もこれだけの作品が一堂に会するのを見たのは初めてである。約10センチ四方程度の大きさの中に展開するダーク且つフェティッシュなモチーフ、絵柄、構図は言い知れぬ魅力に溢れている。

展示されている作品はどれも素晴らしいのだが、中でも杉本一文先生とバイロスの作品は群を抜いていると言わざるを得ない。実際はゲイであったと噂されるバイロスだが、非常に女性的で柔らかな画風は惚れ惚れとする。100年も前の物とは思えぬほど見事な緑青色の色彩も見事である。

そして角川文庫版横溝正史シリーズの表紙絵の画家としても知られる杉本氏の作品群は鬼子母神や明王などを配した日本的モチーフの中にエロティック且つ魔的な要素が盛り込まれており、自分としては今回、壁面に展示されている作品のみならずクリア・ケースに収納された多数の作品も含めてこれだけの点数を見る事が出来たのはこの上も無い幸せだった。地色が黒の額も作品を一層引き立たせている。

そしてこれら蔵書票を見るにつけ「一体、どのような書籍にこの蔵書票を貼るのだろう」と思ってしまう。これだけの作品に負けない書籍でなくてはならないのだから間違っても林真○子だの赤○次郎だのの文庫本でないことは確かだ。金属板で装丁された異端の祭祀書とか、そういった書籍でないと蔵書票も生きてこないのではないか、と思う。

そして蔵書票の依頼人は一体どのようにオーダーを出すのだろう、と考える。例えば杉本先生の作品にあるカタツムリとか貝殻バイクと精子のモチーフ(これは蔵書票協会会長さんの所蔵品らしい)とか一体全体、どこからこれだけのアイディアが湧いてくるのだろう。作品を見ながら考えていると想像の迷宮に踏み込んでしまいそうになる。いずれにせよ、これら蔵書票というのは作者にしても蔵書の持ち主にせよ、書籍という形が好きで堪らないのだろうと推察する。だからこその拘り、なのだろう。

自分も実家に置いてあるアレイスター・クロウリーの魔術書にエクスリブリスを貼ってみようか・・・と考える。

東京百景 / TRACKBACK(0) / COMMENT(0) / PAGETOP

2012/04/23 / 01:40

リリース予定日は4月30日なれど、とっくの昔に輸入盤店に入荷していた

Saint vitus f-65
SAINT VITUS "Lillie : F-65"CD+DVD

と新作Tシャツを入手。

Corrosion Of Conformity の新作同様、アマゾン等に記載さていているリリース日なんて本当にいい加減だ。その証拠に、実際にもうブツが入手できるのに未だアマゾンのサイトでは「予約受付中」になっている。寝言は寝てから言いやがれ、と思う。

そんなわけで、再結成後初アルバム。そして17年ぶりでVo.にWino が復帰。先行EP "Blessed Night" を聴いて分かる通り、基本的に全然昔と変わらない。デイヴ・チャンドラーの音数の極端に少ないリフ、そして対照的に狂ったように弾きまくるソロ、Winoの塩辛い声。Vitusのファンであれば安心して聞ける内容である。個人的には"Waste Of Time" そしてインストの "Vertigo" がとても気に入っている・・・なんて彼等の音源にいちいち解説めいたことなんか不要だろ(笑)

あと抱き合わせのDVDは2010年ハンブルグでのライヴ映像。最近Youtubeにアップされているメンバーのインタヴュー同様、プレイ中も余裕&大層嬉しそうな表情をしている。チャンドラー自身も"Mystic Lady" 前のMCで「前の方に女の子が沢山来ているな。今までじゃ考えられなかったよ!」なんて話しているように、昔はレコードが全然売れず、レーベルもプロモーションを全然せず、西海岸からNYまでツアーして行ったのに客は5人だか10人だかしか入らず「もうやってられねぇ!」と解散した頃とは大違いのウケ方である。漸く時代が彼等の追いついたということなのかもしれないが、これでWinoも日雇い肉体労働をせずにバンドだけで食っていけるように・・・なるのだろう。

Vitus shirt needle
バック・プリント。ドラッグ&注射器という「お薬ネタ」全開である。

何れにせよ、昔から好きだったバンドが売れていくのはいいものだ、と思う。そしてきっとまた今までは記事すら乗せなかったようなメジャーなヘビメタ誌がニタニタ笑いながら寄ってくるのだろうけどな。



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2012/04/20 / 02:09

最近は何かと忙しくて、映画を見に行っている暇すらない。困ったものだ。

sundance kid
古沢利夫「明日に向って撃て!―ハリウッドが認めた!ぼくは日本一の洋画宣伝マン」

読了。

粗筋は、

・・・「猿の惑星」「フレンチ・コネクション」「エイリアン」「ダイ・ハード」「タイタニック」…手がけた作品は747本。洋画の宣伝マンとして、世界中でただひとり「スター・ウォーズ」全エピソードの宣伝・配給を担当し、ジョージ・ルーカス監督からの信頼も厚い著者がはじめて語る、洋画黄金期の貴重な記録集。・・・・

というもの。

筆者が関わった、表紙に写っているポスターの作品を中心に、映画の裏話等、現場ならではの貴重な、且つ面白い話が満載で、映画が好きな人であれば・・・・って映画が嫌いな人、という人種に遭遇したことが無いのだが・・・間違いなく楽しめる内容になっている。わざわざ足繁く映画館に通ったりしないよ、というTV&DVD中心の人にでも理解できる大ヒット作が中心になってるので、誰でも入っていけるのがミソ。個人的には「トラ!トラ!トラ!」の黒沢明解任騒動、「フレンチ・コネクション」そしてサム・ペキンパーに関する記述がとても面白かった。

そして本書、映画の話のみならず、ビジネス書としての側面も持っている。監督、スタッフ、役者、宣伝担当者etc.etc.自分達が扱っている「商品」についてどれだけ深く掘り下げて自分なりの答え、或いは説明手段を持っている事が如何に大切であるか。これは仕事をしている業界が何処であろうが、変わらない。筆者は言う。

「僕は若い連中に自分の知識、体験から得た知恵を出し惜しみしたことはありません。ただ彼等に学ぶ気があるのかどうか、最近はそんな疑問がちらっと頭をかすめるのも事実です。」

言われた事「だけ」しかできない。もっと自分で枝葉を出して考えようと、先行的に行動しようとしない。支持されるまで、突っ立っている。それ以前の問題として、ちゃんと人の目を見て挨拶が出来ない。客が来ればいちおう湯茶の接待くらいはできるが、コーヒーメーカーの周辺が汚れていても自分から拭こうとは絶対にしない。

こんな事を言っていると、口煩いおやじのように思われそうだが、実際、社会に出て仕事をして、生活の糧を得るってそういう事だろ・・・などと思いつつ、まだまだ自分など「途上」なのだな、と思い出させてくれる一冊でもある。

最後に、ポール・ニューマンが「明日に向かって撃て!」について語った言葉。

「この映画が色褪せないのは、映画を作ることの喜びが画面に出ているからだ。映画って喜びなんだよ。脚本家から俳優まで仲間意識が伝染しないとだめなんだ。あの時、我々は何とも楽しかった。」

音楽も然り。ロックにしてもパンク/ハードコアにしてもスラッシュにしても、新しい波が勃興する時にあるのは「俺達が(シーンを)作っているんだ」という仲間意識と喜びである。そういう喜びを一生のうちで自分は幾つ経験できるだろう、とふと考える。


至極の名曲「雨にぬれても」




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2012/04/18 / 06:40

先週末の釣果など。

Second Coming - Front
BATTALION OF SAINTS "Second Coming" CD

80年代サンディエゴ・ハードコアBATTSの1stアルバムに "Live At CBGB's 1984" の音源を加えて待望の正規再発。

この1stアルバムの音源に"Fighting Boys" EP音源その他を収録した編集盤"Death-R-Us"というCDがかつてリリースされていたが、本作はEP音源は収録されていない代わりに前出ライヴ音源が19曲追加で収められている。ライヴテイクはMYSTICからリリースされている"The Best Of ..." にも入っているが(ラストがVAN HALEN "Panama" の替え歌 "Enema"のヤツね)それとは別音源。

BATTSというとVo.のジョージ・アンソニー以外のオリジナルメンバーが次々と死んでいった事から「呪われた」バンドという話題ばかりが先行しているように思えるのだが、西海岸のカラッとしたハードコアとは異なりどことなく陰のある、それでいて或る意味、POISON IDEAにも通じるチンピラ・ロックのテイストが色濃く漂っているのがミソ。



もう一枚。此方は未開封の新品なのに990円という捨て値で寂しく売られていた

INBRED.jpg
Th'INBRED "Legacy Of Fertility"CD

INBREDについては以前も書いた通り、昔友人にダビングしてもらったテープしか持っていなかったので、アルバム2枚、EP1枚、そして未発表曲を加えた全36曲入りのディスコグラフィCDで一気に聴けるのはとても嬉しい。因みに本作、2009念にテンタクルズからリリースされていたらしいのだが、全然知らなかった。アルバム・タイトル及びフォントが MISFITS"Legacy Of Brutality" のパロディになっているのがミソ。

音の方は・・・一口では言えない(苦笑)BIG BOYS からファンクの要素をすべて取り去ってスピードアップさせて音を歪ませ、、CRUCIFUCKSと混ぜたような感じ・・・と言ってもわかる人いないよな。取り敢えず、速いは速いのだが、何処かで捻じれたギャグをかまさなければ気が済まない、というセンスが乙。言ってみれば「如何にもビアフラが気に入りそうなバンドだよね」ということ。




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2012/04/17 / 00:51

4月に入って、麗らかな好天はなかなか続かないものの、気温はグングン高くなり「冬将軍さんさようなら、春風さんこんにちわ」という日が続いている今日この頃。そろそろ革ジャンを着ているとうっすら汗をかくようになってきた。

暖かくなると必然的に、新しい春物の(笑)Tシャツが欲しくなる・・・というわけでオーダーしていたブツが2枚到着。

芋レーション1 芋レーション2
USオールドスクール/ブルータル・デス 芋レーション・・・でなく IMMOLATION 1stアルバムのジャケ・デザイン。今時、MASTERでなく「あえて!」IMMOLATIONのシャツを着て歩くというのはなかなか乙、だと自画自賛。

Raven AFO 1 Raven AFO 2
御馴染み、RAVEN "All For One" のジャケ写デザイン。一応オフィシャルらしい。RAVENのTシャツってあまり出回っていないうえに購買意欲をそそらないデザインのブツが多いのだが、これはまぁ許容範囲内。ロンジャン着てジッパーを半分くらいあげておくと胸元から"RAVEN"のロゴがコンニチワする感じが良き哉。個人的には"Live At The Inferno" と "Kill'em All Foe One" のツアTを再プリントしてもらいたいところ。

Tシャツってライヴに行っても店で見てもついつい惹かれてしまう。そしてどうせなら人の持っていないブツが欲しい、と思うのは致し方ないところ。そういう意味で言えば自分にとって現行バンドのマーチャンで考えれば、やはりBOLT THROWERのTシャツは是非とも手に入れたい・・・・のだが彼等の場合、ライヴ会場でしかブツを売っていない。e-Bay 辺りに出品されてもすぐ$100くらいに跳ね上がってしまうしなかなかハードルが高かったりする。加えて、某レコード店で聞いた話だが、バンド自身もウェブを見まわったりしてブートには目を光らせているらしい・・・。昔は茶水のディスク・ユニオン(今の場所ではなくて楽器屋の並びの路地奥に店舗があった頃)でも普通に売っていた("Ⅳth Crusade"のデザインは持っていた。)のだがね。

そしてブートでも"In Battle..."の柄はよく見かけるのだがそれ以外は本当にお目に掛からない。4~5年くらい前に買った下の"Cenotaph"デザインは勿論、ブートなのだが結構良い仕事していると思う。

Bolt Thrower cenotaph 1 Bolt thrower cenotaph 2

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2012/04/15 / 03:28

漸く暖かくなってきたせっかくの週末だというのに、一日中、雨。部屋に居ても魂が腐るだけなので、取り置きをお願いしていた音源を受け取りに高円寺BOYまで。

先週来た時に「おっ!」と思っていたCONQUERORのフード付きスウェット、やはり買おうと思っていたのだがMサイズが既に売り切れていた。残念。これを手に入れて春先は、BESTIAL WARLUST, BLASPHEMY のウォー・ブラック・パーカー3種盛でキメようと考えていたのだが人生、思うようにいかない。やはり音源と本とグッズは「出会った時=犯行着手」でないと後で必ず後悔する。

NECRODEATH 1st
NECRODEATH "Into The Macabre" CD&DVD

結成25周年特別仕様、という事で名盤1stアルバムに88年のライヴ・ステージを1本丸ごと、加えて"Master Tenebrarum" のPVを収録したDVD付きの2枚組、4面フォールド・デジパックにブックレットが付いた豪華盤。

イタリアン・スラッシュ・メタルというと日本ではBULLDOZERなのだろうが個人的にはNECRODEATHとSCHIZOの方が好き。まぁこの両者、メンバー被っているのだけどね。え、好きな理由?滅茶苦茶速いから(笑)それを言っては元も子もないか。

そんなわけで本作。アルバムの方は言わずもがな、の名盤。よく崩壊型と言われるが、同じラテン系でもSARCOFAGOを筆頭とする南米のバンドに比べれば演奏は非常にマトモ・・・というかこのドラム、かなりイイ線行っていると思うのだけどね。POSSESSEEDの4倍は上手いよ(苦笑)弾きまくりのギターに、やたら手数の多いドラムがとてもカッコいい。出してる音はメタル以外の何物でもないのだが、音の触感はハードコア的。だからこの1stってハードコア連中にもウケたのだと思う。PVとして収録されている"master Tenebrarum" を見ればわかる通り、"Old Skull" の再録Verと本作のそれとではメタル濃度が全然違う事に気付く筈。やはりこういう洗練されていない粗削りでアツい音は何時聞いてもグッとくる。

でもってライヴDVDだが、前述のとおり、ドラムがかなりイイ線行っている。バンダナ&ネルシャツのメンバーがいるあたり、もう如何にもレイト80'sといった風情で微笑ましい。演奏はスタジオ同様、キレよくカッコいい。ラストはお客も大挙してステージに上がってみんなで首振ってる(笑)やはりスラッシュのライヴってこうでないと!


此方、オリジナル。


此方、再録。

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2012/04/12 / 01:01

最近のメタル系拾い物など。

    Christian-Mistress-possession-Vierling.jpg
CHRISTIAN MISTRESS "Possession" CD

アメリカはワシントン州出身、女Vo.を擁するメタル・バンドの2枚目。最初聴いたときは「ん・・・・???」という感じだったのだけど何度も聞きこんでいくうちにスルメの汁みたいなへんちくりんな、それでいて印象に残る味が出てくる。一部でNWOBHMっぽいとも言われているのだが、確かにIRON MAIDEN風のギターのフレーズや絡みは出てくのだが、あんなに暑苦しくなくてもっとドライな感覚。だからといってパンクっぽいとかそういう意味でもなく何とも形容できない変な(=面白い)バンドである・・・・と思っていたら、そうだ!これってイギリスの AVENGER とか BLIND FURY に近い感じではないか、と思い当たる。AVENGERにおばさんVo.乗せた音、と言えば分るかな・・・・わかんないか(苦笑)ラストの"All Abandon"と日本盤ボーナストラックの"All Abandon"(インスト)は疾走感溢れる名曲。



もう1丁。

    OD SAXON
OLIVER /DAWSON SAXON "Motorbiker" CD

SAXONの残党、グラハム・オリヴァーとスティーヴ・ドーソンによって結成されたSAXONのバッタ物。とはいえ黄金時代のSAXONのギター&ベースなのでそれほど違和感が無いのがミソ。本家のビフ・バイフォードも「バンド名の頭に必ず OLIVER/DAWSON という文字を入れる。本家と同じロゴは使わない」のであればSAXONの名前を使っても構わない、というのは優しさなのかはたまた老舗洋食屋の

 「レシピですか?ええ。お教えしますよ。ご家庭で作っても絶対レストランとは同じ味になりませんから。」

という絶対の自信の表れなのかは分からないが・・・・多分、後者なのだろうな。まぁライヴでは本家の曲も沢山やっているし本作も決して悪い出来ではない・・・・というか、思いの外、良かったのには驚いた。あとは過去の栄光にすがりながら如何にいい曲を作っていくか、という当たり前の課題をどうクリアしていくか、という事だろう。尤も、最近は以前に増して音が分厚くなって鋼鉄度アップの本家よりもNWOBHM世代の音を出している此方の方が聞きやすい、という方も多いのだろうと思うが。



でもやはり本家、ビフ・バイフォードのカッコ良さには敵わない。↓ 



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