I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で

2011/11/30 / 01:29

毎度の如く、旅行から日常に戻ると大体2~3日くらいは呆けたような半ば廃人状態に陥る。今回も、同様。

ゆるゆると仕事をして、旅先から送り返した荷物を整理しつつ多量の洗濯物を干し、職場の連中のために買って来てやった京都銘菓・阿闍梨餅を殆ど一人で食べ、ボーっとウェブだのユーストだのを見ながらゆるゆると音楽を聴いている。

そんなわけで旅の合間に入手した音源など。上洛する度に足を運ぶ寺町のレコード店「AVIS」で拾い上げてきた2点。

    DarrylJenifer-InSearchOfBlackJudas.jpg
DARRYL JENIFER "In Search Of Black Jesus"CD

言わずと知れたBAD BRAINSのベーシスト、ダリル・ジェニファーのソロ。予想通りレゲエ・・・というかダブアルバム。一応HRをVo.に据えた曲も1曲収録されているが「で?」という感じ。ブレインズ名義ではかつて"I & I Survived"というへんちくりんなダブ・アルバムがリリースされていたが、それよりも遥かに心地良い音が詰まっている。


もう一点。

 Raw Power 1 Raw Power 2
  RAW POWER "The Reagan Years"2CD+DVD

イタリアン・ハードコアの表番長 RAW POWERの初期ディスコグラフィで、"You Are The Victim"~"Mine To Kill"までのアルバム4枚、"Wop Hour"EP をCD2枚に、86年と87年のライヴ映像をDVDに収録。このDVDケース仕様ではかつて"Fuck Authority"2CDという作品もリリースされており、此方は"You Are The Victim"~"After Your Brain"までのアルバム3枚、"Wop Hour"EPにデモ&ライヴ、VAトラックスを加えた2CD仕様。

まぁこの時期を含めRAW POWERの作品はそれぞれ個別に持っているし重複も多いのだがこういう3枚組装丁且つ安価(1200円)であればついつい買ってしまう。ファンってのはそういうものだろ。あと以前も書いたが、日本では"After Your Brain"以降は殆ど黙殺されている彼等の音源だが、そういう聴き方は非常に勿体ない。


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2011/11/29 / 02:11

24日(木)の夜から4泊5日で京都へ遊びに行っていた。

祝日を絡めた晩秋の週末というまさにトップ・オブ・ザ・トップ・シーズン真っ只中、3週間前の時点で既に京都市内はもとより大阪、奈良、滋賀といった近県の京都寄りの地域に至るまでホテルも民宿も予約で一杯という壊滅状態からキャンセル狙いで連泊は叶わなかったものの何とか京都市内に宿を確保する事が出来たのは執念の賜物だと思う。加えていざ投宿してみれば他客のドタキャンだの何だので部屋をアップグレードしてもらったり便宜を図ってもらったりととても恵まれた上洛と相成った。

元々、観光地や名所を巡る所謂「観光」を全然しない性質なのに加え今回は特に何処へ行くでもなく午前中に宿を動いて、昼から午後にかけて買い物して、夕方から深夜にかけて北大路のお好み焼き屋だの四条大宮の南インド料理店だの北大路堀川の怪しいカフェ&ギャラリーだのホテル・オークラ隣のアイリッシュ・パブだのでずーーーっと飲み食いして喋っている、という殆ど「市民生活」レベルの毎日だった。元々の目的が、件のカフェ&ギャラリー「汚点紫」(しみむらさき)で開催されているイラストレーター/漫画家 KAFUOさんの個展とショーを見る事だったので初手から観光するつもりが全くなかった、というのも大きな要因なのだが。

しかし「汚点紫」本当にいい場所である。町屋をそのまま使った独特の雰囲気で普通の人や観光客がふらっと入り込んでくることはまずありえないような「異界」で生姜の効いた美味いチャイを啜り、村八分の本やルー・リードの詩集をパラパラめくり、まったり過ごしつつショーを見る、というのはとても気持ちがいい。

因みに四条河原町辺りでは観光会社の小旗を持ったガイドに引き連れられた観光客の群れが蟻塚から餌に向けて一直線に続く蟻のように祇園へ向かい、北へ向かうバスやタクシーは金閣・銀閣寺を目指す観光客で溢れ・・・といった不愉快な状況と絡むことなく日々を送る事が出来たのはとても嬉しかった。

加えて今回は、原点回帰というわけではないのだがよく歩いた。単に観光客満載のバスに乗りたくない、というだけの話でもあるのだが、やはり京都という町は自分の足で歩き回らないと面白さは見えてこないのだな、と改めて思った次第。

そんなわけで今回お世話になった方々、お付き合い頂いた方々、そして新しく出会った方々等々、本当にありがとうございました。

観光してないので写真も殆ど撮っていない。

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土曜日宿泊した宿の正面、平野神社。終バスがなくなった後、下鴨本通りから金閣寺経由で此処まで歩いて戻ってくるのはいい運動になる。

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御池通、ホテルオークラ隣のアイリッシュ・パブ「ザ・ヒル・オブ・タラ」転じて今の屋号は「ダブリン」。本国から取り寄せた重厚かつシックな調度品がとてもいい感じ。樽生ギネスを始め定番のフィッシュ&チップスやアイリッシュ・シチュー等、食べ物が美味しいのも高得点。こういう店やセイント・パトリック・ディのパーティーに御呼ばれするたび、酒を飲まない自分は人生の何割かを損しているのではないか、という思いに捉われる。

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四条大宮の南インド料理店「ティラガ」にてミールス。京都で本格的な南インド料理を食すことができるのは多分、此処のお店だけ。あっさり、さっぱり、都内の南インド料理店同様、非常にレベルの高い料理が堪能できる。

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2011/11/21 / 02:31

昨今は何をするにも便利なになってきて、レアな音源でも簡単にメディア何とかだのメガアップ何とかで入手できる有難い御時世だがやはり本当に欲しい音源、好きなバンドのブツはデータでなくキチンとした「形」が欲しいと思うのが本物の「音楽ファン」というもんだろう。

そんなわけで遂に・・・というか漸くCD化された

voivod_to_the_death_84.jpg
VOIVOD "To The Death 84" CD

言わずと知れた2ndデモ音源。1st アルバム"War And Pain" の発売20周年記念盤にライヴデモ"Morgoth Invasion" は収録されていたが此方は3曲のみしか収められていなかったのを残念に思っていたファンは少なくなかったと思うのだが、今回はちゃんと16曲入っている。そしてこれをリリースしたのがA.テンタクルズだというのも面白い。ビアフラって・・・VOIVODファンだったのかい・・・・?!

そんなわけで、本作。個人的には此処から4枚目の"Dimension Hatross"までは「許容範囲内」で最も聴く頻度が高いのはやはり1st "War And Pain" だったりする。因みにこのLPを買ったのは、SCORPIONSのウルリッヒ・ロートに瓜つなその名もウリ川本さんがやっていた渋谷の「マンドレイク・ルート」・・・因みにGENOCIDE(Nippon)やフラットバッカーのDemoも此処で買った・・・・のだが商品説明に

「メタル・ブレイド・レコードから出ているので多分、メタル・バンドだと思うのですが・・・」

と書いてあったのを今でも覚えている。高校時代、友人に VENOM "Die Hard" "Warhead" 12'EP を聴かせたら「これ、パンクじゃん!」と言われたものだがやはり当時の「普通のメタル・ファン」からすれば初期スラッシュ・メタルの滅茶苦茶なスピード感とささくれ立ったラフな演奏はメタルに聴こえなかったのだろう。それ故、ハードコアの連中からも支持されたのだろうが。初期の彼等の曲で一番好きなのは・・・・"Nuclear War" だな。前半~中盤のじわじわ来る感じから後半転調して一気に速くなる落差が兎に角気持ちいい。





あと忘れてはならないのがAwayのアートワークと独特の書き文字。これが大好きだって人も多いと思う。VOIVOD以外にもカナダのBLACK HANDのアートワークを手掛けていたりもするのだが先日、中古盤で "ORTHRELM / BEHOLD...THE ARCTOPUS" という2バンドによるスプリットCDEPを買ったのだがこれは本当に大外れでつまらなかった。まぁ、生きてればそういう事もある。

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2011/11/15 / 01:18

何週間か前に中古盤屋でサルベージしてきた 

SHEER TERROR "Bulldog Edition"2CD

そして当時アナログで買い集めたのだが最近になってふと聴きたくなったので調べてみたところディスコグラフィCDが出ていたことを知ってオーダーした 

FEARLESS IRANIANS FROM HELL
"Foolish Americans/ Holy War/ Die For Allah"CD


Bulldog-Edition.jpg FIFHfront.jpg

同じメタリック/メタル影響下の音を出していながらこれほどまでに印象が違うのは面白い。しかし後者

  「地獄からやって来た怖いもの知らずのイラン人共」

って凄いバンド名だ。実に80年代テイストで懐かしい。まだカダフィもフセインも居なかった時代、中東におけるアメリカ最大の敵は間違いなくイランのホメイニだった。死刑執行人マック・ボランにも"Teheran Wipeout" で命を狙われているのだから大したものだ。

というわけで、おやすみなさい。

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2011/11/14 / 01:52

またまた最近の音源ネタなど。

遂に正規CD化されたUKハードコア

   exitcondition1.jpg  exitcondition2.jpg
EXIT CONDITION "Bite Down Hard" "Days Of Wild Skies" CD

正直言ってUKの LEATHERFACE や HDQみたいなメロディックなバンドは苦手だ。アメリカのカラッとした明るくて速いハードコアが大好きなので、イギリス特有の辛気臭いメロディがどうも嗜好に合わない。しかし彼等の7 SECONDS をよりスラッシーにしてギターのリフを刻んだようなスピード感溢れる曲調はかなり好きだった。個人的には"Bite Down Hard" の方が好みだが"Days Of..."もハードコア的な部分は後退したものの卓越したメロディセンスが光る好盤・・・だが後半に行くにしたがってやはり飽きてくるのも事実。





もう一枚。

横須賀ハードコア

     decultures.jpg
    DE-CULTURES "Ring The Bell"CD

ライヴは1回しか見たことが無いのだがすごくカッコよくて、すぐスプリットEPを買った。京浜ハードコアの御家芸でもあるUSHC影響下の「アドヴェンチャー・ファミリー系」と言えばわかる人は分かるかな。昔見ていたMINK OILを髣髴とさせるスピーディで軽快なスラッシュ/ハードコアは堪らなくカッコよく、そして懐かしい。

中ジャケの写真、馬堀海岸ボードウォークにペイントされたバンドのロゴもいい感じ。夏に行った時には全然気づかなかったな。この辺りまで南下してくるともう少し足を延ばして走水海岸の味美食堂で穴子天丼を食べたくなる。

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2011/11/14 / 00:49

最近の読書ネタはこればっかりで申し訳ないのだが、取り敢えず現在刊行されている6巻までは行こうと思っている。

そんなわけで、あっという間に読了してしまったジャック・キャンベル「彷徨える艦隊」シリーズ3巻

      Courageous.jpg
      「巡航戦艦カレイジャス」

まぁいろんな意味で「中だるみの中間地点」という感じ。相変わらずホーンブロワー等の帆船小説を髣髴とさせる艦隊戦は興奮するし、クルーの個性というのも更に浮き彫りになってきて面白味を増したが、「成り行きで肉体関係になってしまった」カラス共和星系副大統領ヴィクトリア・レオーネと「自分を崇拝し且つ仄かな恋心を抱いているらしい部下」である旗艦ドーントレス艦長ターシャ・デシャーニとの絶妙な三角関係に悩まされた挙句判断を誤り初めて大きな損失を出してしまうギアリー大佐の姿は「殿!御乱心を!」とまでは行かぬまでもかなり微妙。まぁ次巻への橋渡しと思えばいい。「ベルセルク」みたいにずーーーーーーーーっと中だるみが続くわけじゃあるまいし、な。

でもって3巻まで読み進めてきて今更ながらに気付いた点を2つ。

先ず、兵站(補給)が必ず書き込まれている事。軍事作戦なり行動なりにおいて部隊の配置や装備の状態も大切だが先ず、兵站(武器弾薬・糧食の補給、宿泊等)、そして通信である。

分かり易い例で話すと、例えばAKB 48が全国ツアーしますよ、という企画が持ち上がった場合、曲目がどうの振付がどうのという事以前に先ず、ライヴ開場を押さえ、48人+スタッフ分の食事、移動手段、宿泊所、セキュリティ等々を考えなくてはいけない。人数が多くなればBLACK FLAGみたいにヴァンに楽器と日用品を詰め込んで運転して何処へでも行く、というわけにはいかない。これが艦隊規模になれば如何に補給担当の士官・下士官が苦労するか・・・は言わずともわかるだろ。

作者はここらへん所を実にしっかり描いていて、次の星系にジャンプする、或いはシンディックとの一戦を終えると人員、武器弾薬、燃料の状態を確認すると共に補給品を如何に入手するか、を考えている。そして火力や防御力、機動力で戦列艦に劣る、しかし絶対に失ってはならない補助艦(補給艦)を如何に守るか、に心を砕いている。派手な戦闘場面にばかり目が行きがちなミリタリーSFにおいて、このように実務に即した面を描けるのはやはり作者が海軍士官として長期間軍籍にあったためであろう。実際に補給をやっていたのかもしれないが、ね。

2点目は女性乗組員の多さである。先述のレオーネとデシャーニ、そしてクレシダ、ティロシアン、ファレサ・・等々の艦長、そして宙兵隊(宇宙海兵隊)指揮官のカラバリ大佐・・・とかなりの人数である。

その「走り」になったのは間違いなくロバートAハインライン「宇宙の戦士」(スターシップ・トゥルーパーズ)において未来の宇宙戦で艦長の殆どが操縦適正上、女性になっているという一節に起因しているのだろうが、それにしても「オナー・ハリントン」やこれはSFでなくて純粋な軍事アクションものだが「ステルス艦カニンガム」のアマンダ・ギャレット&クリスティーン・レンディーノ等、女将校モノが多いのはそれだけ世の中にフェチ公/マゾ野郎が増えた、という事なのだろう。

そんなこんなでこの「彷徨える艦隊」シリーズ、映像化したらどうなるか・・・というわけで読んでいるときの脳内妄想キャスティングは・・・

ギアリー大佐:俺
ドゥエロス艦長:俺
デシャーニ艦長:栗山千明
カラバリ大佐:栗山千明
レオーネ副大統領:石原さとみ

ヌモス艦長:バカな上司A
ファルコ大佐:バカな上司B

我ながら、完全に頭の中に虫でも湧いてるとしか思えない極楽絵巻だな。

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2011/11/11 / 02:08

仕事が始まるのは朝8時半からなのだが、その30分くらい前から本を読んでいることが多い。だからその時間、或いは昼休み中に仕事の電話などがかかってくるのが嫌で嫌で堪らない。どうして休むべき時間に仕事をしようとするのだろう。そんなに仕事に命を懸けているのか、それとも心に余裕がないのか、俺にはそのメンタリティが全く理解できない。

というわけでボチボチ読み進めているジャック・キャンベル「彷徨える艦隊」シリーズ2巻

     fearless.jpg
      「特務戦隊フュリアス」

3日前くらいに読了。

1巻に負けず劣らず面白い。
粗筋は・・・・

シンディック軍の裏をかく超空間ジャンプ航法で敵の追撃をかわしつつ味方宙域を目指すギアリー大佐率いるアライアンス艦隊はシュトラー星系で捕虜収容所を発見。これを襲撃してアライアンスの捕虜を多数救出したがその中に「闘将」と謳われるファルコ大佐が居た。野心家のファルコはギアリーに不満を持つ艦長達を扇動し39隻の艦艇を率いて艦隊を離脱、最短コースで味方宙域を目指したが

・・・・というお話。

このファルコという男、所謂「いけいけドンドン!」である。古いたとえで申し訳ないが昔大学の研究室にあったコーエイのシミュレーション・ゲーム「三国志」で、張飛や呂布のような武力10、知能3くらいの将軍に攻撃させると

  「あー夏候惇、捕虜にしてこっちに寝返らせたかったのに・・・」

と思っていたのに突撃一番ぶっ殺してしまう、或いは突っ込んだはいいが敵の計略に掛かって自軍はほぼ壊滅、しかし「自分だけは生き残って」意気揚々引き揚げて来ては

  「今回は気合が足りなかった。次は絶対勝つ!」と嘯くタイプ

・・・である。そしてこのファルコという男、非常に知能が高く且つ野心家であり、人を惹きつける才があるのだから余計に厄介だ。会社でいえばバブルで儲かっているときはどんどん買収だの多角経営だので手を伸ばして社員にも金をばら撒くが、景気が悪くなると他は全部切り捨てて自分だけはちゃっかり逃げ路作っていました・・・というワンマン社長みたいなもので、本人はいろんな意味で山車にされて気持ちがいいのだろうが部下はたまったものではない。絶対上司にしたくないタイプである。そういえば宇宙空母ギャラクティカにも同じような話が出て来たな。

面白いのが救出されたファルコがギアリーから艦隊の指揮権を奪おうとする場面。ファルコが「この艦隊の最先任士官は自分だから指揮を執るのが当然だ」と言うのに対しギアリーが

  「私は貴方より100年近く前に大佐になっている」

と切り返すのはかなり笑える。そりゃ冷凍冬眠で眠っていたのだから経歴上は間違いなく最先任だろ(笑)

加えて本作、作者はギアリー大佐の口を借りて本当にいい事を言っている。
以下引用。

自分で選んだ艦長達を信頼しなくては・・・。ヌモスが騒ぎを起こして以来、おれは、信頼できる者しか責任ある立場に置かないと決めた。しかし、部下を信頼して仕事を任せるより、信用せずに自分で細かく管理する方がずっと簡単だ。・・・・立派な指揮官になりたければ、これを忘れてはならない。

まさに、真理である。これはあくまでも艦隊司令のギアリーの言葉なので「部下」だが自分の先輩も含めたプロジェクト・チームの仕切りを任される(要するに、主任だ)場合も全く同じである。人間の行動を読むのは難しい。いくら技量があって信頼している人に任せたとしても、此方が望んでいる9割以上の回答を出してくれる人は決して多くない。だから自分が主務になった場合は、細かいところまで仕切る。

例えば、ある現場で至短時間のうちに写真撮影をしなくてはならない・・・・という状況になることが分かっている場合、自分で前の日にカメラを持ってその場所に行き、自分のカメラアイで欲しい現場写真を全部絵コンテにして、周辺平面図と一緒に写真担当に渡したことが何度かある。そうすればよっぽどのことが起きない限り、自分の思った通りの結果が出る。「仕切る」ってそういう事だ。自分にとっては。そうやっておけば例えコケた時でも自分に納得がいくだろ。「アイツならできると思って任せたのに・・・」なんて男としては非常にみっともない言い訳だと思う。

あと気になったことを一つ。本作の原題は "The Lost Fleet : Fearless" (フィアレス)だが何故か訳語は「フュリアス(Furious)」前者は「怖いもの知らず」後者は「怒り狂っている」全然意味が違う。何か・・・・思惑でもあるんだろうか…と勘繰りたくなる。

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2011/11/08 / 02:08

ギャラリー2廊目は、浅草から大川を水上バスで築地まで下って 

銀座「ヴァニラ画廊」
"Condensed Vanilla~ヴァニラセレクション2011~"

へ。

今年、同画廊を彩った作家の方々によるまさに「The Best Of The Best」展。言い方は変だが、自分の好みの食材だけで作られた美味しい懐石料理を食しているような贅沢な感覚。展示されている作品はそれぞれ、絵画だったり写真だったりオブジェだったりと表現するテーマも方法も異なるのだが、その根底に流れているフェティッシュな感覚というのはある意味、近しいのではないかと思ったりする。

因みに同画廊を初めて訪れたのは2008年の「沙村広明原画展『娘達への謝罪』」だった。言わずと知れた漫画「無限の住人」を描いていらっしゃる作家の方だが「こんな残酷な絵も描いていたのか!」と驚愕し、そして心が震えた。以降、時々足を運んでいたのだが2010年頃からその回数が増えた。元々持っていたフェチ的嗜好が同画廊の作品群に感化されて増幅したのだろう。最近は、球体関節人形と責め絵というのがとても面白いな、と思う。特に前者は、関節が球になっているから自然なポージングが出来る、という事も大きいのだがその表情や造形等、人形というものが・・・当たり前の話だが・・・「人」の「形」を模していながら生きてはおらず、しかし魂は宿っているものであるが故に時に美しく、妖しく、そして怖いのだなと思い至る。

というわけで、森馨さんのポストカード・セット「Parfum de bois」購入。個展「Maiden baroque」にて購入した「眠れぬ森の処女(おとめ)たち」も素晴らしい作品集だったが本書も凝った装丁で山口椿さんによる文章と人形との絡みは一般的にイメージする「ポストカード・セット」の域を遥かに越えている。

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2011/11/08 / 00:38

日曜日は仕事だったので今日は代休。ぶらっとギャラリーを2廊訪問。

先ずは稲荷町

「ガラリア・デ・ムエルテ」で開催中の"ULTIMATE UNDERGROUND - An Exhibition of Underground Death Metal Fanzines"

80年代から90年代中期にかけて発行された世界のアンダーグラウンド・メタル・ファンジン(同人誌)の展示会。日本が誇る"Deathrash Mayhem"、そして"F.E.T.U." "SAMURAI" を始めとして "Metal Warriors" "Metal Forces" "Morbid" "Slayer" "Uni-Force" etc. といった自分がかつて読んでいたファンジンの表紙が壁に貼られているのを見るのは本当に懐かしい。しかし"Heel Of Thrash"は無かったな、流石に(笑)

ファンジンの魅力は、作り手の趣味嗜好がストレートに反映されたバンドの選択、誌面構成、デザインといった手作り感覚である、と言われるし自分自身もその通りだと思う。しかしそこに共通して流れているのはライターであるのと同時に熱心な音楽ファンである作り手の「自分達のシーンは自分達で作りたい!」というアツい想いだと思う。

   「欲しいものが無いのなら、自分たちで作ればいい」

というDIY精神はパンク/ハードコアに限った事ではない。

80年代当時も今も、日本でメタルを専門に扱ってる雑誌は「BURRN!」だけである。しかし俺はこの雑誌が創刊当時から大嫌いだった。誌面に載るのは大御所を除けば、化粧品の臭いが漂ってきそうなLAのオカマ・メタル・バンドか、ぴろぴろギターヒーローばかりで、こっちの大好きな EXCITER、ANVIL、RAVEN、VENOM といったバンドは全て黙殺されていた。今ではドヤ顔で「ずっとうちはMETALLICAを支持してきました」みたい顔をしている同誌だが、彼等がMETALLICA を追いかけ始めたのは2nd以降・・・つまり自分達が黙殺していた1st "Kill 'em All" が欧州に飛び火して一気にファン層が広がり、2nd "Ride The Lightning" に対してレーベルのMusic For Nations が大がかりなプロモーションに打って出る、という事象を目の当たりにして掌を返して擦り寄ってきたわけだ。

MANOWARについても同様で、"Sign Of The Hammer" "Kings Of Metal" という途轍もない傑作を無視しておきながらクソつまらない"Triumph Of Steel" から突然擦り寄ってきたのは、同アルバムの片面が組曲形式の長尺曲で、それがプロッグ好きの伊藤政則の目に留まった、という話に過ぎない。つまり、日本のシーンというのはそのような数人の所謂「業界ゴロ」の手でいいように転がされてきた。だから芸能事務所には入れても海外で対等に音楽だけで勝負できるへヴィ・メタル・バンドなんて育つわけがない。

最近の事例に目を移せば、かつては Dir En Grey のようなバンドを蛇蝎の如く嫌っていたBURRN!が、バンドがイギリス辺りで取り上げられて注目を集めるようになった途端にインタヴューが載ったりする。昔自分達がやって来た事などすべて棚に上げ、「載せてあげますよ」「売ってあげますよ」とばかりにニタニタしながら寄ってくる。結局、シーンだのファンだのの事なんか全然関係ない。あるのは「ギョーカイ事情」だけ。本当に最低だ。

そのような鬱憤を抱えていた人間にとって、ファンジンとの出会いはまさに「扉が開いた」に等しかった。海外に手紙を書き、ファンジンやテープを取り寄せ、仲間とトレードし、拡散させる。POSSESSED, DEATH, MASSACRE, IMPETIGO, MORBID ANGEL, VADER, MAYHEM, NIHILIST, CARNAGE, TERRORIZER, REPULSION.....彼等は皆、アンダーグラウンドのコネクションから支持を集め、出て来たバンドである。

   「粗野なVoとテクニックも何もないパンク」
   「デスメタルなんか音楽じゃない」

あーそうですか。嫌いなら信念持って徹底的に嫌えばいい。しかしそのバンドの人気が出始めた途端、揉み手しながら寄って来るな。

「BURRN!」も業界ゴロも必要ない。本当に「音楽が」好きなら、そういう奴等に頼っちゃいけない。絶対に。そして本当にカッコいいバンドってのは自分で探し当てるからこそ、宝物になるんだよ。どんなに時代や流行が変わっても、そういうアンダーグラウンドの魂が生き続ける限り音楽は死なないと思ってるよ、俺は。

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会場で、ファンジンの表紙をコラージュしたポスター付CD(膨大なスキャン・データと"Deathrash Mayhem"誌2冊分とMESSIAH DEATH (Killer!!!!) のPDFファイル入りの優れもの。) あとBLACK WITCHERYとBESTIAL WARLUSTのインタヴューが掲載された"Darkness Against Light"'zine を購入。

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2011/11/06 / 02:37

ヴァイキング・メタルなどというものが生まれる遥か前、小僧の時からヴァイキングが大好きだった。

勿論、その切っ掛けはTVアニメ「ちいさなバイキング ビッケ」だったわけだが後年、色々な知識を得るにしたがって

「あ゛ー、ハルバル父さんやゴルムやウローヴ爺さんたちも侵攻したノーサンブリアなんかで領主を『血の鷲』の刑にしたり僧院襲って坊主を皆殺しにしたりしていたんだろうなぁ・・・」

なんて童話と歴史のギャップに驚いたりするわけだが、そこらへんの話は端折って・・・要するに俺は「角の付いた兜」が好きだったわけだ。だから当然の帰結として、コナン・ザ・バーバリアンだってスペクトラムだってグループ魂だって初期CASBAHのロゴだって大好きなのだ。まぁこれも後年、「実際のヴァイキングはああいう角の付いた兜は被っていなかった」という歴史的事実を知って大層ガッカリしたものだ。

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そんなわけで、今夜は FAITHFUL BREATH なんぞを引っ張り出して聴いていた。こんな恰好をしているが、ノルドでなくゲルマンである。初期はプロッグ・バンドだった。しかし3枚目"Rock Lions"の辺りで大幅軌道修正し、B~C級ハード・ロック/ブギー・バンドになってしまったのだが、これがかなりダサカッコよくて個人的にはツボ。やはり真剣におバカな事をやってる奴等ってのはカッコいいんだよ。



しかし、「実写版・ビッケ」ってものがあったとは知らなかった!
「実写版・ドカベン」「実写版・嗚呼!花の応援団」(青田2代目)以上に似てるよね(笑)

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