I Don't Care About You !

ニヒリズムとナルシズムの狭間で


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2016/04/03 / 11:13

奥様は川崎までライヴを見に行ったので、ワタクシは横須賀で映画。

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「仮面ライダー1号」

巷では「昭和ライダーVs平成ライダー」なんてことが取り沙汰されているが、自分は昭和の人なので当然、前者への思い入れはかなり強い。しかし俺がライダーを最初に見たのは第36話「よみがえったミイラ怪人エジプタス」からなので厳密に言うと1号(本郷猛)ではなく2号(一文字隼人)が原体験なのだが、やはり「ライダー」といえば自分の中では「1号」そして「V3」なのである。

そして本作、約45年の時を経て1号復活。主演は70歳になった藤岡弘、である。予告編映像を見た時からその迫力と重量感にワクワクしていたのだが、現在放映中の平成ライダー「仮面ライダー・ゴースト」との共演については一抹の不安感もあった。実際、冒頭、タイで戦う本郷猛の映像から変わってゴーストと仲間が出てくると一気にチャラい空気になってしまい、「あぁ、やっぱりか・・・」と思ったのも事実。しかし物語が進んでいくにつれ、それが苦にならなくなってくる。本郷猛の・・・いや、藤岡弘、の圧倒的なパワー、オーラにすべてが巻き込まれていく。飛び道具や刃物等、彼是と武器を出して戦うゴーストが、基本的には「ライダーパンチ」「ライダーキック」しか技の無い1号に完全に迫力負けしている。

悪役にしても旧態依然とした「ショッカー」と、ショッカーから抜け出し所謂「経済ヤクザ」を目指す「ノヴァ・ショッカー」の新旧対立という図式も現代風でいい。考えてみると冷戦が終わり西側(資本主義陣営)Vs東側(共産主義陣営)という図式が崩れて以降「世界征服を企図する悪の組織」という「悪役」がフィクションの世界でも成り立たなくなった。ライダーにしても群雄割拠ではないが「1人のヒーロー対巨大組織」という構図はもう「古い」のだろう。

そんな現代にあって本郷猛がゴーストに問う「何故命を守ることが大切なのか?」という問いに対する答え同様、その原案(回答)が「古い」ものであっても「目的のために結集して一つになる」ことの意味を本作では問うているのかもしれない。例えそれが仇敵(旧敵)であったとしても。地獄大使(大杉蓮、熱演!)にかける本郷猛の言葉にもそれが滲み出しているように思えてならない。

また、これは原作で、一文字隼人と、脳だけになって身体は死んでしまった本郷猛が互いに「繋がっている」という設定にもリンクするのかもしれないが、例え一人であっても見えないところで同じ意志を持って戦う同志、仲間がいるという関係性。「ジャンプ」的安易な「仲間」「友情」・・・・嫌味な言い方をすれば「群れてるだけの安易な関係性」ではなく、もっと深い部分で通じ合える「熱い魂」の繋がりに感動する。そういった意味で、本作は世代間の橋渡しも上手くいっていたのではないか、と思う。

そんなこんなで、本作、自分はとても感動してしまった。子供騙しと言うなかれ。傑作である。

ありがとう、本郷猛。ありがとう、藤岡弘、! 熱い男達に乾杯!!!
俺もまたオートバイ、気合入れて乗るよ!!!

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2016/03/27 / 10:17

もう二週間前の話だが・・・・・

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漸く念願叶って、クエンティン・タランティーノ監督「ヘイトフル・エイト」を見てきた。「レザボア」以来、QT作品は必ず映画館で、それも公開初日もしくはかなり早い段階で見ることを信条としていたので、仕事で予定が立たず見に行けない日が続いており、やきもきしていたのだ。
 
映画のあらすじについては、あちこちのサイトに掲載されているので、例によって気づいた点をランダムに彼是。

・ 前作、「ジャンゴ」はそのタイトルからも分かる通りセルジオ・コルブッチだったけど、今回の「ヘイトフル・エイト」は偉大なるもう一人のセルジオ・・・セルジオ・レオーネのテイストを使いまくって「レザボア・ドッグス」の世界観を増築しまくった面白さに満ち満ちていていた。(テーマ曲はモリコーネだし!)

・ セルジオ・レオーネといえばお馴染みの、画面からはみ出すくらいのアップを多用して人物の表情、顔の筋肉がピクピクし、瞬きし、呼吸をして眼球が動き、汗が流れる・・・・という生体反応の描写をじっくりと見せているのもいい。

・ また皆でシチューを食ってる場面のカート・ラッセルなんて完全に「続・夕陽のガンマン 地獄の決斗」でエンジェル・アイズ(リー・ヴァン・クリーフ)が「ビル・カースン」の変名を聞きだしたあとでメキシコオヤジを殺す直前の場面で同じような食器を使って(木製のさじの持ち方もおんなじだ)飯食ってる姿にソックリだ。

・ そう考えると本作のポスターとレオーネ「ウェスタン」(Once Upon A Time In The West) のポスターも似ているように思えてくるから不思議だ。

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・ そして「西部劇」「雪」と言えばなんといってもクラウス・キンスキーのキチガイじみた演技がキレまくる「殺しが静かにやって来る」なのだけどそれよりもオープニングの駅馬車のシーンは「コナン・ザ・デストロイヤー」のオープニングでタラミス女王旗下の戦士団が馬や護送車を連ねて荒野を走ってくる場面を彷彿とさせたりいちいち興味深い。

・ 登場人物のファッションがどいつもこいつもカッコいい。特にマイケル・マドセンが両腕に装着している革製手甲、欲しい!!

・ プログラムに掲載されているタランティーノへのインタヴューで町山智浩氏が「『エクソシスト2』が好きな人間は世界中で自分だけだと思っていましたよ。」と言っていて笑った・・・・が、俺も「2」は大好きなんだ。実を言うとこっちのほうを「1」より先に見たんで(小学生の時ね)、襲い掛かってくるイナゴの群れとか黒人の呪術師が「パズズが来たら俺が口から虎を吐いてお前を助けてやろう」なんてシーンやサントラが子供心に恐怖でね。いまでもやたら印象に残っている。

・ 上の話に付随して・・・・「コナン・ザ・グレート」でコナン(シュワちゃん)の宿敵タルサ・ドゥーム役で出ているジェームズ・アール・ジョーンズが「エクソシスト2」の呪術師コクモと同じ人物だと知ったときは驚いた。

・ あとこれは「映画秘宝」ネタになるのだが・・・・以前の「ビルを殺れ!」といい本作といい、高橋ヨシキさんのセンスの良さには感動すら覚えてしまう。「八悪人」のフォントが「黄金の三悪人」のそれと同じだというのがまた、堪らない!!

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しかし毎度の如く、途中で、或いはエンドロールが流れ始めた途端、逃げるように席を立つ客の多さには笑った。まったく予備知識もなく見に来て「こんな血まみれ残酷作品だったなんて!」とショックを受けたのだろうけど、QT監督作でマイケル・マドセンとかが出てりゃ皆が笑顔になる品行方正な作品になるわけないだろ。

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2016/01/15 / 00:28

年が明け、仕事も始まった。気が付くともう1月も半ばである。

予てから見たいと思っていた映画を見てきた。

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「STRAIGHT OUTTA COMPTON」

かつて「世界で最も危険なラップ・グループ」と呼ばれたLAはコンプトン出身の(尤もアイス・キューブはコンプトンではなくサウス・セントラルだが・・・)5人組、N.W.A.の軌跡をたどる作品である。

クリップスとブラッズの2大ギャングがしのぎを削る街、コンプトンで、メンバーが集まりNWAとしてデビューし、成功を収めるも金のトラブルでアイス・キューブが抜け、ドクター・ドレーが抜け、事実上の解散状態から各メンバーが確執を乗り越えて再結成する直前でイージーEがエイズで他界し・・・・というある意味、この手の「楽団もの」ではお決まりの栄枯盛衰模様である。

しかしそういって片づけてしまうにはあまりに本作、おもしろすぎる。確かにこれはヒップ・ホップ・グループの話である。しかしここで語られる物語はそのまま、自分が体験してきたハードコアやスラッシュ・メタルの勃興、隆盛、衰退とオーバーラップする。

「売れるとか売れないなんてことよりも、今、目の前にあるどうしようもない現実を伝えたい。そしてやり場のない怒りを吐き出したいんだ!」

という若者の思いはいつの時代、どんなシーンでも変わらない。ホームボーイズ(地元)の絆、ファッションも含めたギャング・カルチャーとの絡みについてはSUICIDAL TENDENCIES を思い起こさせてもくれる。自分はこの頃、ICE-T にハマっており「東のパブリック・エネミー、西のアイスT」のように思っていたのでNWAも素直に入っていくことができたし、当時はちょうど会社に就職して会社員になったころだったので(苦笑)ストレスも多く抱えており、衰退し始めていたスラッシュ・メタルやハードコアに代わる起爆剤・・・「何かすごく面白いものが生まれる」予感に満ちた刺激・・・・としてギャングスタ・ラップは大きな楽しみを与えてくれたものである。

音源についても自分は"Straight Outta Compton"以降、アイス・キューブやドクター・ドレーのソロについてもリアルタイムで聞いていたので映画を見ていると、当時の自分の記憶がよみがえってとても懐かしかった。また、本作で使用されている音楽について、PARIAMENT、FUNKADELIC のP-FUNK勢の曲が数多く使われており、ファンとしてはとてもうれしかった。"Mothership Connection" "One Nation Under A Groove" "Flashlight" といった有名曲のほかに、ジョージ・クリントンのソロ音源から"Atomic Dog"も使われており面白かった。

また、映画の最後の方で、ロドニー・キング殴打事件に端を発するロス暴動のシーンが映し出されるのだが、そこで赤(ブラッズ)と青(クリップス)のバンダナが結ばれ、掲げられているのは非常に印象的である。そしてイージーの死後、相次いでマキャベリと改名した2PACが殺害され、ギャングスタ・ラップのブームが終わりを迎えるのと時を同じくして、俺もラップを聞かなくなっていった。まぁそれ以前に"NIGGAZ4LIFE"のようなアルバムが全米1位を獲得し、日本でも"REAL NIGGAZ"なんてデカデカと書かれたTシャツを意味も分からず着ているクソみたいなガキが跋扈する様を見て「あー、もう終わったな」とは思っていたのだけど。

というわけで2時間半という長丁場を全く苦にさせない傑作である。新年1発目から、いい映画を見ることができて本当によかった。

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この映画を機に、久しぶりにNWAとICE CUBEの作品を聞いてみたのだけど、20年以上前に聞いていたのとはまた違った新鮮な感覚で音楽と接することができた。感謝。

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2015/10/04 / 15:08

最近、映画ばかり見ている気がする。

土曜日は都内で見たいライヴが3つバッティングしており、そのどれかに、或いは掛け持ちで2つに顔を出そうかと思っていたのだが、どうも調子が良くない。先週は月曜から、何かと疲れることばかりだったので、週末はゆっくりと一人で過ごしたかったし、タバコの煙がたちこめるライヴハウスに行くのは気乗りしない。というわけでライヴの予定は全てキャンセルして、映画。

ピクセル 映画

予告編を見て「なんだ、こりゃ・・・」と思っていた「ピクセル」を見てきた。



話の粗筋は・・・・80年代初頭、地球から異星人に対し友好、或いは人類の紹介を兼ねて宇宙に向けて打ち上げられた人工衛星に乗せられた当時のカルチャー・・・ゲーム、音楽、ドラマ等々・・・・を見た宇宙人がそれを「宣戦布告」と勘違いし、テレビゲームに姿を変えて地球を襲ってくる。軍隊では全く歯が立たない宇宙人の攻撃に立ち向かうは、当時のテレビゲーム・チャンピオンだったオタクたちであった。果たして彼等は地球を救う事が出来るのか?・・・というもの。

実にくだらない(笑)

であるからハッキリ言って全く期待しないで見ていた。土曜の夜の暇つぶし、程度の感覚だった・・・が、これが予想外の大ヒットで自分は殆ど客の居ないレイトショー上映会場の暗がりで一人、笑っていた。

特に、 80年代、ゲーセン野郎だった奴等にとっては楽しくてたまらない作品 になるはず。

以下、ネタバレを含むので見たくない人は、回れ右!

この作品を面白くしている要因は以下3点。

1 設定のあまりの荒唐無稽さ
2 映画全体を支配する「80年代オマージュ」
3 人が流血したり死んだり、不幸になる描写が無くすべてハッピーエンドで終わること

先ず、設定の荒唐無稽さについて、主人公の子供時代のゲーム仲間が、今ではアメリカ大統領になっていることが真骨頂。普通、考えるかよ、こんな設定!おまけにこの大統領、国語力が低く、テレビで喋るたび、国民からバカにされるというどうしようもないキャラクターである。かつてはゲームの世界チャンプでありながら今はしがない電気工になっている主人公が何故、国家存亡の危機に於いて活躍するのか・・・という理由がこの1点ですべて説明できてしまう。

あとは「友好メッセージを勘違いするのはいいとして、なんで宇宙人がギャラガだのドンキーコングになって攻めてくるんだ?!」というバカバカしさも堪らない。

次に、80年代オマージュについて。

映画に登場するゲームは全て82年辺りに流行ったものばかりである。当然、家庭用ゲーム機器なんてのが普及する以前、ガキどもは100円玉を握りしめてゲーセンに通っていた時代・・・ゲームの上手い奴はヒーローだった。例え「ゲーセン」という小さな世界であってもな。この辺の描き方が実に美味い。自分もリアルタイム世代なので非常に懐かしかった。「あ~、小学生と化中学生の頃はこんなだったなぁ!」と感慨もひとしお。

加えて、「宇宙人の攻撃メッセージ」を伝えてくるのがマドンナやダリル・ホール&ジョン・オーツの映像だったり、主人公のライバルである小人がTWISTED SISTERのTシャツを着ているという小ネタも堪らない。そしてこれまた主人公のゲーム仲間で40をとっくに過ぎて未だ童貞、しかも陰謀論にどっぷりつかり、「嫁」は80年代当時に憧れたゲームキャラの女、というデブオタが出てくるのだが、こいつが「嫁」にしてるキャラが実体化してみればなんと!トレイシー・ローズにソックリ、というのも当時トレイシーを見て度肝を抜かれたオッサン連中には堪らない(笑)

最後、残酷描写が無い事。これはとても需要な点だと思う。最近の映画はやたらシリアスになりすぎて却って陰惨な印象を残したりするのだが、本作、ピクセル化された人達も最後はみんな、生きて戻って来るし、宇宙人の攻撃にしても爆弾やレーザーでなくすべてピクセルである。流血描写が一切ない。宇宙人はゲームに負け、友好を確約して去っていくし、主人公たちも皆、ハッピーエンドになる。

というわけで本作、何も考えず、頭を空っぽにして楽しめる娯楽作である。これはまぁ、金曜の夜に「アメリカン・スナイパー」なんてヘヴィな作品をDVDで見て、アメリカ軍に協力したイラク人を親にもつ少女がテロリストに連れ出され、親や海兵隊&シールズが見ている前で、ハンドドリルで頭に穴をあけられ殺されるなんて描写を見た揺り戻しという事もあるのだろが。

ともあれ、昔を懐かしむかつてゲーセン野郎だった俺みたいな年寄りも、プレステ世代の若者も、共にハッピーになれる作品なので、是非、映画館へ!!!

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2015/09/30 / 00:15

先週末は、「キングスマン」の2回目を見に行ってきた。

昨日は仕事を終えて帰って来たのが23時過ぎで、寝たのが1時過ぎ。今朝は5時に起きて出勤したので物凄い寝不足なのだが、19時に仕事が終わったので、家に戻って着替えて、自転車で映画館へ。

「進撃の巨人 エンド・オブ・ザ・ワールド」を見てきた。

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石原さとみ! 

さとみっ!!!

最っ高!!!!!

以上!

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2015/09/20 / 20:36

シルヴァーウィーク突入!

という事で連休は何とか休めそうなので一安心。そんなわけで金曜の夜、仕事を終えてから映画を見に行ってきた。雨が降ったりやんだりの空模様だが、22時には晴れるとの予報を信じて自転車でGO!

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先週、初日を見に行こうとしていたのだが、急な仕事が飛び込んで涙をのんだ「キングスマン」。予告編を見た時から「これはっ!」と期待していた作品だが、期待を裏切らない傑作だった。結論から言うと、今年見た映画の中では「マッドマックス」を除けば文句なしのナンバー1である。

先ず、この作品は「スパイ映画」である。スパイ映画であるからには当然、スパイを統括する組織が出てくる。それが「キングスマン (KINGSMAN)」。「オール・ザ・キングスメン」の"King's Men" ではないところがミソ。語源を調べれば「ランカスター朝における軍の階級で云々・・・」と出てくるが要するに「最下層の兵卒」つまり「名もなき兵士」である。ここらへんは中盤、ハリーがエグジーに語るキングスマンの仕事についての一節とリンクする。

ロンドンにある高級紳士服店「キングスマン」の仕立て職人ハリー(コードネーム:ガラハッド)は、政治や経済に左右されず正義を守るスパイ組織「キングスマン」のエージェントであり、各メンバーはアーサーを筆頭に、ラーンスロット、ガラハッド、マーリン等、円卓の騎士団の名がコードネームとしてあてがわれ、「高級スーツにメガネ」というイギリス紳士の見てくれを「制服」としている。

此処で登場する悪の親玉サミュエル・L・ジャクソン演じるIT企業の社長バレンタイン。こいつが、無料で提供する世界各国で無料通話、無料インターネットアクセスが可能なSIMカードには人類を滅亡させる恐ろしい仕込みがされており、その野望を粉砕するため、キングスマンの面々が立ち向かう、というお話。

兎に角、楽しい。手に汗握る。ワクワクする。劇中でも出てくるが、現在のシリアスな「007」が無くしてしまった荒唐無稽なバカバカしさ、洒落乙な感覚を「これでもかっ!」と詰め込み、スタイリッシュなアクション満載で再構築した素晴らしい作品。

そして本作、「往年のスパイものへのオマージュ」を1つの縦軸としつつ、もう1つ重要な要素が絡められている。それは「紳士の美学」である。イギリスの富裕層でもない自分が「紳士の美学」と言っても全く説得力が無いが、これは東京っ子式に言えば「粋な男の矜持」と読み替えることもできる。此処で語られるのは「義」であり「礼節」である。

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「礼節」に関してはハリーの台詞 "Manners maketh man." (マナーが人を作る)に現れている。これは映画全体において貴族や労働者といった階級差別に対する強烈なアンチテーゼになっており、人を成長させる/作るのは生まれた環境や貧富の差と「必ずしもイコールではない」ということを示している。面白いのは貴族に対しても労働者に対しても浴びせる視線が同様に厳しい事である。

「義」に関しては、ハリーがキングスマンにスカウトしてきた街の不良少年エグジーが、かつてハリーがミスを犯した作戦で、チームの命を救うために自らを犠牲にしたエージェントの忘れ形見であることだ。カットされた場面にはハリーが労働者階級で無職のエグジーに「紳士教育」をするシーンがあるらしいのだが、単なる仕事の話だけでなくエグジーに「本物の男」になって貰いたいというハリーの熱が伝わってくる。ここらへんはかつて、「007」を演じたショーン・コネリーが労働者階級の出身であったことから監督が紳士教育を施して、「英国紳士ジェームズ・ボンド」の役作りに尽力した逸話ともリンクする。

とまぁ彼是書いたが、まず、映画館に足を運んで楽しんでもらいたい1本。もう「悪い黒ん坊」としか言いようのないマンガ的悪役のサミュエル・L・ジャクソンも、その相棒で両脚義足の殺し屋女もぶっ飛んでてカッコいい。個人的にはマーリン役のマーク・ストロングの渋さに痺れた。そして高級スーツを着こなしたコリン・ファースを見て「スーツってこんなにカッコいい服だったのか!!!」と思い知らされた。

しかし本作や昔の映画をみるにつけ、何時からスーツってサラリーマンのみっともない作業服に成り下がってしまったんだ・・・と思う。


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2015/09/08 / 00:24

最近・・・というか神奈川に戻ってから結構な頻度で映画を見ている。

要するに、暇なんだよ。

というわけで先週末、公開中の「テッド2」を見てきた。

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因みに自分は前作を全く見ていないのだが、予備知識が無くとも300%楽しめた。当初は吹き替えでの上映しかないので「え゛~~!!」と思ったのだが、日本語の監修が町山智浩氏とスクリーンに出たので安心して見ることが出来た。、

内容は、前作を見た人にとっては「言わずもがな・・・」なのだろうが、一見可愛らしいテディベアが下ネタ全開で喋りまくり、ボングをボコボコやりながら葉っぱをキメては悪態をつきまくるという素晴らしさに感動。全体の内容も極めてお下劣。良識派などという連中から見れば眉を顰めざるを得ない作品である。だからこそ、面白いのではないか!

個人的には「フラッシュ・ゴードンのサム・ジョーンズ」ネタでもう爆笑。あとは終始笑いをかみ殺したりニヤニヤしながらラストまで一気に楽しめた。そして、お下劣な小ネタに終始しつつもちょっぴりホロリとさせ、ハッピーエンドへ持っていく展開は流石。モーガン・フリーマン、最後でいい所を持って行ったよね(笑)

しかしだな・・・来てる客が殆ど笑わない。「マッド・マックス 怒りのデスロード」でもそうだったが「Oi!其処は笑う場面だろ!!」というところで笑わない。なんなのだ、この感覚のズレは、と思う。これはひとえに、メディアで流してる「笑い」の質の差なのだろう。

日本の場合、とくに昨今のバラエティにおいて所謂「雛壇芸人」と呼ばれる連中が出ている番組は本当にクソ面白くもない。笑えるのはそいつがやってる一発芸やキャラを知ってる人間だけである。要するに自称芸人の一過性のキャラ設定に頼っているだけなのだろう。だから万人受けしないし、ブームになってもすぐ消えてしまう。

ではアメリカの場合はどうだろう。あれだけ多種多様な、民族や文化が入り混じる国にあって、コメディという笑いのセンスが最大公約数化されているのは、笑いに使うネタが芸人本人の一過性のキャラ設定のみに頼ってないせいだろう。そして笑いのl根底にあるのは社会や政治に対する皮肉であったり、有名人・・・所謂セレブリティに対する「おちょくり」であったりするわけだ。「ブルース・ブラザーズ」なんてその最たるもので、反骨精神が日本のように共産党主導の反国家的左翼思想とイコールではない、ということを示す好例だろう。

また、あちらでは驚くほど多くの人間が「スター・トレック」等に関する知識を共有している。自分が基地内で実際に見たのはそこら辺のガキから空軍大佐の奥様連中に至る老若男女まで、である。そんな軍の高級将校の奥様でもスタートレックやエディ・マーフィーが「サタデーナイト・ライヴ」でやっていた下ネタや人種ネタをキチンと知っている。(だから「今日はそういう話は無しね!(笑)」と釘刺されたりする。)例えば「カーク船長 Vs 怪獣ゴーン」なんて有名なネタである。であるから、フラッシュ・ゴードンやバック・ロジャーズというキャラクターはそれこそ「サザエさん」レベルで広く認知されているのではないか。故に「サム・ジョーンズ=フラッシュ・ゴードンの一発屋」というギャグが広く受けるわけだ。

とまぁ彼是書いてきたが、兎に角、自分は非常に楽しませてもらった1本である。また、吹き替えの声優陣(テッド役の有吉ふくめ)がとてもいい仕事をしていたな、と思った次第。

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2015/08/25 / 10:54

今回の敵は北朝鮮!

ではない。かつてブッシュ政権下のアメリカで北朝鮮を含めたテロ支援国を「悪の枢軸」(Axis Of Evil) 、「ならずもの国家」( Rogue State) と呼んでいたものだが、今回の「国家」は "State" でなく "Nation" である。その違いは・・・まぁ、自分で調べてくれ(笑)

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というわけで、話題の「ミッション・インポッシブル:ローグ・ネイション」を見てきた。

先ず結論から。非常に面白い。間違いなく、払った金の元は確実に取れる出来である。売りになっているド派手なアクションに加えて本作では基本である(だろ?)のスパイ要素も前作に比べて倍増。その要となるのが女スパイ・イルサであり、こいつがどっちの味方か分からないところがミソ。ある意味、「ルパン3世」における峰不二子的位置づけとも言えよう。

しかし50をとっくに過ぎているというのにトム・クルーズのアクションは本当にすごい。予告編でも流されている輸送機に掴まったまま離陸するシーンは吹き替え無しの自演である。しかもあれがオープニングである。その後にもスタントを使わない体を張った場面が続出する。個人的に一番よかったのがバイクのチェイス・シーンで、カメラアングルの迫力もあって座席で一緒にハングオンしたくなってくる。車体を傾けた時、膝が接地して一瞬「うっ!」とトム・クルーズが言うのは台詞でなくて多分、地だろう。

「マッド・マックス」のように「あれはどういう意味なんだろう?!」という突っ込みもメタファも皆無。兎に角、スクリーンで繰り広げられるド迫力映像を手に汗握りながら楽しめばいい、という難しい事一切いらずの超娯楽作。往年のファンには、ラストがTVシリーズを踏襲した「落とし方」になっているのも嬉しい。

これまでのシリーズ中、最高傑作だと思う。

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2015/08/19 / 00:04

映画「進撃の巨人」を見てきた。

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ハンジ・ゾエ役の

石原さとみ、

石 原 さ と み 、

石 原 さ と み っ!!

最 っ 高!!!


以 上 !


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2015/08/08 / 22:59

先週は、イマイチ調子が悪かった。

出勤は自転車なのだが、山の上にある職場まで漕いで行くのが今のところ唯一の体力錬成になっている。この山道、如何にギアを変えずに上るかが自分に対する試練なのだが(笑)、漕ぎ方を少し変えて大腿四頭筋にものすごい負荷をかけ筋肉痛から回復した(超回復!)の日に、ババァが運転する軽に行く手を阻まれて地面に足をついてしまう等、あと一歩で予定が頓挫するケースがとても多い一週間だった。

しかし横須賀へ来て思うのは、本当に運転のヘタクソなババァが多いという事。まだ埼玉のようにマナーと民度が最低最悪ということでないだけマシなのだが、兎にも角にも車体感覚がなさすぎる。自車が車線のどの位置を走行しているか全く把握していないのだろう。だから3ナンバーのセダンでも楽にすれ違える道で、軽同士が止まってたりするわけだ。あとババァが運転するミニバンも勘弁してもらいたい。どうせ、旦那が買ったのをそのまま使ってるんだろうが、左側や後方にどの程度余裕があるのか全く知らないのではないだろうか。だから自宅のガレージで子供を轢いたりするんだぜ。

だからそういう車を見る度、爆弾槍で破壊するか、ウォー・リッグで体当たりしてやりたくなるんだ。

そんなわけで調子がイマイチ良くないもう一つの理由は、今週末は「マッド・マックス」が見に行けないことにも起因している。日曜はそれ以外にも見に行きたい舞台と絶対外したくないライヴに行く予定を入れていたのに、全て予定はキャンセル。本当に腹が立つ。あと1回で「V8」達成だというのに!!!

という悔しさを胸に、漸く入手した「メイキング・オブ・マッド・マックス 怒りのデス・ロード」のページをめくる。

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先週末、立川の爆音上映会へ行った際、友人が持ってきてくれた本書を見て、一発で「買う!」と決めたブツ。自分は映画についてこの手のメイキング本は買わないのだが、唯一の例外である「ブレードランナー」とならんで本作が自分の中で既にカルト・クラシック化している証拠だろう。

本の内容はただただ素晴らしい!に尽きる。是非とも書店で手に取ってページをめくっていただきたい。映画に熱狂した人であれば必ず、必ず!!欲しくなる筈である。ストーリーは極めて単純明快・・・しょこたん曰く「行って帰って来るだけ」・・・にもかかわらず内包されている情報量が非常に多い作品なので、1回見て衝撃を受け、2回、3回と見るうち「あの場面はどうなんだろう…もう一回見て確認しよう!」と無限ループに墜ちていくわけだが、本書はその手助けをしてくれる有難いガイドブックである。

本書を熟読して「マッドマックス」の世界を悟り解脱するか、そして再び輪廻転生の因果律にとらわれて映画館に足を運び続ける運命になるか・・・は神のみぞ知る。

そしてメイキングと映画のパンフを併せることにより、さらなる深淵が臨めるかも・・・しれない(笑)

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